本機能を利用する時に使用するワークシートは、ジョブネットフローワークシートです。ジョブネットフローワークシートの概要は以下のとおりです。
(1) 帳票ヘッダ
帳票ヘッダには、以下の情報が表示されます。
[Job Designerフロー図作成]ウィンドウで指定したプロジェクト名です。
[Job Designerフロー図作成]ウィンドウで指定した文書名です。
[Job Designerフロー図作成]ウィンドウで指定した版数です。
[Job Designerフロー図作成]ウィンドウで指定した作成者です。
[Job Designerフロー図作成]ウィンドウで指定した作成日です。
ページ番号です。ページ番号は縦方向に優先して設定されます。
ジョブネットフロー図の全体ページ数です。
(2) ジョブネットフロー図
ジョブネットワークシートで選択されたジョブネット定義CSVファイルからジョブネットのフロー図を表示します。連携するメッセージでの先行、後続関係をビジュアルに表示します。
[Job Designerフロー図作成]ウィンドウの[色指定]でカラーを選択した場合、フロー図の上部にジョブネットの状態と色の一覧が表示されます。状態と色の組み合わせは、Systemwalker Operation Managerの表示に従います。モノクロを選択している場合は表示されません。
参考
フロー図のジョブネットのボックス(以下、ジョブネットボックス)は、マウスでドラッグして移動することができます。連携の線も自動的に動きます。ワークシート上に、吹き出しを付けたり、コメントを記入したりすることができます。ワークシートを複写して保存することもできます。
印刷は、A4、A3、縦、横でレイアウトを設定してありますが、プリンタの機種によって境界がずれる場合がありますので、印刷レイアウトを確認してから印刷してください。
注意
フロー図はジョブネット定義CSVファイルから、起動トリガーとなるメッセージ事象を抽出して作成されます。メッセージ事象の抽出は、以下のように行われます。
ジョブネットの起動トリガーとなるメッセージ事象の抽出
ジョブネット制御文のメッセージ事象名(messagename)に指定されている値が抽出されます。(一括編集ワークシートまたは、Entryワークシートのメッセージ待ち欄になります)
ジョブネット内ジョブの出力メッセージ事象の抽出
[Job Designerフロー図作成]ウィンドウの[メッセージコマンド名]で指定された“メッセージ発行コマンド名”と“区切り文字”により、メッセージ事象が抽出されます。
メッセージの抽出対象となるジョブは、ジョブ制御文のコマンド名(jobname)に、指定された“メッセージ発行コマンド名”が登録されているジョブになります。この対象ジョブ内の “メッセージ発行コマンド”の第1引数を、指定された“区切り文字”で区切り、一つ目の要素がメッセージ事象名として抽出されます。
例えば、メッセージ発行コマンドが“jobschmsgevent”、区切り文字が“:(コロン)”の場合、以下の定義を含むジョブは、メッセージの抽出対象となります。
jobschmsgevent MSG001:Prj01
メッセージ事象名には、コマンドの第1引数を“:”で区切った1つ目の要素 “MSG001”が抽出されます。
ジョブネットフローの表示形式
ジョブネットフローの表示形式を説明します。
四角形のオブジェクト1つが1ジョブになります。各ジョブには以下の情報が表示されます。
(1) | (2) |
(3) (4) (4) (4) (4) |
No. | 表示値 | 説明 |
---|---|---|
(1) | ジョブネット番号 | Job Designerで割り振ったジョブネット番号 ジョブネットワークシートの[ジョブネット定義ファイル]で指定されているジョブネット定義CSVファイルを、上から1,2,3・・・の順で自動的に設定された値です。 |
(2) | ジョブネット名 | ジョブネット定義CSVファイルより取得 |
(3) | 動作環境 | OS/実行ホスト/サブシステム/プロジェクトを以下の形式で表示 表示形式 OS_実行ホスト(サブシステム)プロジェクト OS:W(Windows)/S(Solaris)/L(Linux) 実行ホスト:先頭より5バイト サブシステム:0~9の1バイト プロジェクト:先頭から8バイト 例:Windowsホスト(HostSV1)のサブシステム5のプロジェクト(ProjectX)で動作するジョブネットの場合 W_HostS(5)ProjectX |
(4) | 任意ジョブネット情報 | 環境設定ダイアログで指定した表示したいジョブネット情報を表示 (A.5 ジョブネットフロー表示設定を参照) |
ジョブネット間の連携について
メッセージ事象に基づいて右方向へと表示されます。
実線の矢印で示されます。親子ジョブネットの場合は、点線の矢印で示されます。
ジョブネットボックスの左側に起動トリガーとなるメッセージ事象名が、右側に発行するメッセージ事象名が、連携を示す矢印と一緒に最大3つまで表示されます。4つ以上のメッセージ事象名が存在する場合は、4つ目以降のメッセージ事象名は「▼」で表示されます。
先行後続関係がページをまたがる場合、以下のような5角形の継続記号が表示されます。先行後続関係にある継続記号には、同じ番号が付けられます。
先行後続関係がないものについては、左側に上段から順にまとめて表示されます。
ジョブネットのオブジェクトは、ドラッグして自由な位置に配置することができます。ページをまたがった移動も可能です。
ジョブネットフロー図で、256個以上横につながるフローが発生した場合、“エラー番号:5902ページ数制限を越えました”とメッセージが表示されます。255個以下になるように読み込むジョブネット定義CSVファイルを設定しなおしてください。
フロー作成時に、ジョブネットワークシートの[ジョブネット状態ファイル]を指定した場合、ジョブネットフロー図にジョブネットの状態も表示されます。
[Job Designerフロー図作成]ウィンドウの[色指定]でカラーを選択した場合は、ジョブネットを示す四角形のオブジェクトが色別に表示されます。モノクロを選択した場合は、ジョブネットを示す四角形のオブジェクトの下側に状態を表す文字列が表示されます。
以下は、カラー表示を指定した場合の例になります。
ジョブネットの状態の色はSystemwalker Operation Managerの表示に従い、以下のとおりです。
色 | ジョブネットの状態 |
---|---|
白 | なし |
青 | 正常終了 |
水色 | 疑似正常 |
赤 | 異常終了 |
黄 | 強制終了 |
茶 | 警告 |
緑 | 実行中 |
緑 | 終了遅延 |
ピンク | 実行待ち |
ピンク | 開始遅延 |
ピンク | 持ち越し |
オレンジ | 停止中 |
グレー | 無効状態 |
紺 | 確認済 |
[Job Designerフロー図作成]ウィンドウの色指定で「モノクロ」を選択した場合は、以下のようにジョブネットのボックスの下にジョブネットの状態を文字列で表示します。