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Systemwalker Operation Manager  Job Designer説明書 操作編
Systemwalker

1.2 Job Designerの運用イメージ

Job Designerは、Job DesignerをインストールしたPC上で利用し、Systemwalker Operation Managerのジョブネット制御文およびジョブ制御文となるCSV形式のファイルの作成や編集、およびSystemwalker Operation Managerへのジョブネットの登録を支援するツールです(下図、(1)(3)(4)の部分をサポート)。

Job Designerが取り扱うCSVファイルは、“ジョブネット定義CSVファイル”(ジョブネットの情報を定義したCSVファイル)と“ジョブネット状態CSVファイル”(jobschprintcsv -n -titleコマンドで出力したジョブネットの実行結果が格納されたCSVファイル)の2種類です。Job Designerで編集したCSVファイルをSystemwalker Operation Managerで利用する為には、上の図が示すように、Systemwalker Operation Managerが動作するサーバへの転送、制御文への変換、登録といった作業が必要です。また、既に登録されている制御文をJob Designerを利用して編集する場合には、制御文への出力、CSV形式への変換、PCへの転送といった作業が必要になります。

PC-Systemwalker Operation Manager動作するサーバ間のジョブネット定義CSVファイルの転送はFTPなどで行い、Systemwalker Operation Managerへの登録、制御文の出力、制御文⇔ジョブネット定義CSVファイルの変換は、Systemwalker Operation Managerの標準提供コマンドを実行して行います。また、ジョブネット定義CSVファイル⇒制御文、Systemwalker Operation Managerへの登録は、ジョブネット登録バッチジョブを使用することもできます。

以下に、連携処理の概要を示します。

(1) Job DesignerでのCSVファイルの生成・編集

Job Designerで提供する機能です。PC上でジョブネット定義CSVファイルを生成します。また、既存のジョブネット定義CSVファイルをJob Designerに読み込んで編集することもできます。

(2) Job Designerが動作するPCからサーバ間の転送

PC・サーバ間で、ファイル転送します。

(3) ジョブネット定義CSVファイルと制御文の変換

Systemwalker Operation Managerが提供するコマンド(CSVファイルを制御文に変換する場合は、jobschcsvtodefコマンド、制御文をCSV形式に変換する場合は、jobschdeftocsvコマンド)を利用します。また、ジョブネット登録バッチジョブを使用すると、Systemwalker Operation Managerのコマンドを使用しなくても、ジョブネット定義CSVファイルを変換することができます。

(4) Systemwalker Operation Managerでの制御文の登録・出力

Systemwalker Operation Managerで提供されるコマンド(制御文をSystemwalker Operation Managerに登録したり削除したりする場合は、jobschsetnetコマンド、Systemwalker Operation Managerに登録されているジョブネット情報を制御文として出力する場合は、jobschprint -rコマンド、ジョブネット状態CSVファイルをSystemwalker Operation Managerから出力するには、jobschprintcsv -n -title)を利用します。また、ジョブネット登録バッチジョブを使用すると、Systemwalker Operation Managerのコマンドを使用しなくても、Systemwalker Operation Managerに登録することができます。

Systemwalker Operation Managerで提供されるコマンドの詳細については、“Systemwalker Operation Managerリファレンスマニュアル”を参照してください。

参考

上記の(2)、(3)、(4)の作業は、V13.3.0以降のSystemwalker Operation Managerクライアントの画面で簡単に実施できるようになりました。CSVファイルからSystemwalker Operation Managerへの登録(インポート)、Systemwalker Operation ManagerからCSVファイルへの出力(エクスポート)が、以下のように簡単に実施できます。

  • Systemwalker Operation Managerから制御文を出力/登録するコマンド、CSVファイルへ変換するコマンド、制御文ファイルへ変換するコマンドを投入する手間がなくなります

  • CSVファイルの文字コードをサーバ環境に合わせて変換する手間がなくなります。

  • ファイルを転送する手間がなくなります。

以下のプラットフォーム、バージョンレベルのSystemwalker Operation Managerサーバの、ジョブ/ジョブネットの定義情報、およびグループの定義情報が、インポート/エクスポートできます。詳細は、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”の“定義情報をインポート/エクスポートする”を参照してください。

  • Windows版: V11.0L10以降

  • Solaris版: 11.0以降

  • Linux版: V11.0L10以降

  • HP-UX版: 11.0以降

  • AIX版: 11.0以降

注意

Job DesignerはSJISコードで処理します。

このため、文字コードがSJISでないサーバ上の定義をJob Designerで処理する場合は、以下の注意が必要です。

  • サーバからCSVファイルを取り出し、PC上に転送する場合は、PC上の文字コードであるSJISに変換してからJob Designerで利用してください。

  • サーバへCSVファイルを転送する場合は、動作するサーバの文字コードに変換してから転送してください。

  • 転送先のサーバの文字コードがUTF-8の場合、Job Designerにおいて日本語を指定した文字(2バイト文字)は3バイトとして認識されます。

    したがって、Job Designerで定義に日本語を使用する場合、かつ文字コードがUTF-8のサーバへ転送する場合は、指定可能な文字数の約3分の2の文字数で指定してください。

注意

FTPでジョブネット定義CSVファイルを転送する場合は、BINARYモードではなく、ASCIIモードで転送してください。