[説明]
ワークユニットの制御オプションを指定します。
本セクションは、ワークユニット定義に必ず1つだけ設定してください。
[説明]
バッチアプリケーションのカレントディレクトリを作成するためのパスを設定します。
本ステートメントで指定されたディレクトリに、ワークユニット名のディレクトリが作成され、さらにその配下にプロセスID名のディレクトリが作成されます。
プロセスIDのディレクトリがアプリケーションプロセスの実際のカレントディレクトリとなります。
本ステートメントには、255バイト以内の空白と半角カナ文字を除く文字列を指定することができます。
本ステートメントには、必ず絶対パスを指定してください。相対パスおよびカレントディレクトリ”.”は指定できません。
本ステートメントには、127バイト以内の制御文字(ShiftJISの0x00~0x1f,0x7f)を除く文字列を指定することができます。ただし、半角英文字の大文字と小文字、全角英文字の大文字と小文字は区別されません。絶対パスで指定してください。相対パスおよびカレントディレクトリ“.”は指定できません。
本ステートメントには、必ず実際に存在するパスを設定してください。パスが存在しない場合は、ワークユニットの起動に失敗します。
本ステートメントで指定されたディレクトリのディスク領域が不足している場合、ワークユニットの起動に失敗する場合があります。また、アプリケーションプロセスが異常終了した場合に、coreファイルが出力されます。そのため、十分なディスク領域を確保してください。
[説明]
自動再起動不可となるまでのアプリケーションの連続異常終了回数を設定します。
本ステートメントには、0~255の整数値を指定することができます。
なお、本ステートメントは省略可能です。本ステートメントを省略した場合、または0を指定した場合は無条件に再起動を行います。
本ステートメントの設定は、セットアップコマンドで実施します。
したがって、編集しないでください。
セットアップコマンド以外で設定を変更した場合には、アプリケーションが異常終了すると、バッチワークユニットも停止し、対象ジョブキューのジョブの運用が停止する場合があります。
[説明]
バッチアプリケーションが動作時に使用するパス(環境変数”PATH”)を設定します。
本ステートメントは最大30個まで指定できます。複数指定する場合は、ステートメントを繰り返し記述します。なお、同一パスを複数指定することはできません。
複数指定された場合、指定された順に環境変数”PATH”に設定されます。
また、本ステートメントで設定された値の後に、Interstage起動環境で設定されている”PATH”環境変数の値が設定されます。
本ステートメントには、255バイト以内の空白と半角カナ文字を除く文字列を指定することができます。
本ステートメントは省略可能です。
本ステートメントには、255バイト以内の制御文字(ShiftJISの0x00~0x1f,0x7f)を除く文字列を指定することができます。ただし、半角英文字の大文字と小文字、全角英文字の大文字と小文字は区別されません。本ステートメントは省略可能です。本ステートメントを省略した場合、アプリケーション使用パスなしと見なします。
本ステートメントは省略可能です。
[説明]
バッチアプリケーションが使用するライブラリのパス(環境変数”LD_LIBRARY_PATH”)を設定します。Windows(R)を利用する場合は、本項目は定義不要です。
本ステートメントは最大30個まで指定できます。
複数指定する場合は、ステートメントを繰り返し記述します。なお、同一パスを複数指定することはできません。
複数指定された場合、指定された順に環境変数”LD_LIBRARY_PATH”に設定されます。
また、本ステートメントで設定された値の後に、Interstage起動環境で設定されている”LD_LIBRARY_PATH”環境変数の値が設定されます。
本ステートメントには、255文字以内の空白と半角カナ以外の文字列を指定することができます。
本ステートメントは省略可能です。
LD_LIBRARY_PATH環境変数には、配備したバッチアプリケーションの種類によって設定が必要なものがあります。
COBOL使用時必須
/opt/FJSVcbl/lib
/opt/FSUNbsort/lib
/opt/FJSVcbl64/lib
/opt/FJSVXbsrt/lib
[説明]
バッチアプリケーションが動作時に使用する環境変数を、半角カナ文字を除いた4096バイト以内の文字列で設定します。
設定内容は以下のような形式で指定します。
Environment Variable:環境変数=値 |
LD_PRELOADなど、値をスペースで区切る環境変数を設定する場合は、以下の例のようにダブルクォーテーションで括って設定してください。
Environment Variable:"LD_PRELOAD=/etc/opt/FSUNiconv/lib/libicv.so /usr/lib/watchmalloc.so.1" |
ただし、文字種別/長さ以外のチェックは行いません。
本ステートメントは複数指定することができます。その場合、すべての”Environment Variable”ステートメントで指定した文字列の合計が、4096バイト以内でなければなりません。
[Application Program]セクションの”Environment Variable”ステートメントで指定された環境変数と[Control Option]セクションの”Environment Variable”ステートメントで指定された環境変数が同じ場合は、[Application Program]セクションの”Environment Variable”ステートメントで指定された環境変数が使用されます。
なお、以下は本ステートメントの予約語なので指定できません。
PATH
LD_LIBRARY_PATH
CLASSPATH
本ステートメントは省略可能です。
環境変数には、設定が必要なものや、配備したバッチアプリケーションの種類によって設定が必要なものがあります。
以下の表をもとに設定してください。
名前 | 説明 | 必要性 |
LANG | 文字コードを指定します。
| 必須 |
OD_CODE_SET | 文字コードを指定します。
| 必須 |
APFW_PARAM_COMPLEMENT_MODE | 入力パラメタの未設定データの判定を行う場合に指定します。 ON | 入力パラメタの未設定データの判定時必須 (*) |
NLSPATH | COBOLランタイムのエラーメッセージファイルの格納PATHを指定します。
| COBOL使用時必須 |
@CBR_CONSOLE | COBOLアプリケーションを動作させる場合に設定します。固定で次の値を設定します。
本パラメタの詳細については、NetCOBOLのマニュアルの使用手引書を参照してください。 | COBOL使用時必須 |
@WinCloseMsg | COBOLアプリケーションを動作させる場合に設定します。固定で次の値を設定します。
本パラメタの詳細については、NetCOBOLのマニュアルの使用手引書を参照してください。 | COBOL使用時必須 |
*:“入力パラメタの未設定データの判定”については、“Interstage Job Workload Server バッチ開発ガイド”の“COBOLアプリケーションのインタフェース”を参照してください。
以下に示す環境変数には、バッチアプリケーションの文字コードに合わせて統一した値を設定する必要があります。
LANG
OD_CODE_SET
NLS_LANG
[説明]
ワークユニットの起動が完了するまでの監視時間(秒)を設定します。
本ステートメントには、0~65535の整数値を指定することができます。
アプリケーションプロセスの起動処理が指定された時間を超過した場合は、プロセスをシャットダウンし起動処理を中止します。
その場合、ワークユニット起動処理は異常終了します。
本ステートメントは省略可能です。本ステートメントを省略した場合、省略値として180が設定されます。
なお、0が設定された場合は、起動時間監視は行いません。ワークユニット起動処理が完了するまで待ち続けます。
[説明]
ワークユニットの強制停止が完了するまでの監視時間(秒)を設定します。
本ステートメントには、0~65535の整数値を指定することができます。
アプリケーションプロセスの強制停止処理が指定された時間を超過した場合は、プロセスをシャットダウンし、停止処理は正常終了します。
本ステートメントは省略可能です。本ステートメントを省略した場合、省略値として180が設定されます。
なお、0が設定された場合は、停止時間監視は行いません。
ワークユニットの停止処理が完了するまで待ち続けます。
[説明]
ワークユニットのプロセス起動時のログの出力の有無を設定します。
”YES”: 起動ログを採取します。
”NO”: 起動ログを採取しません。
”YES”が指定された場合、ワークユニットのカレントディレクトリ配下にログファイルを作成し、プロセスの起動パラメタおよび起動時の環境変数を出力します。
ログファイルの出力先とファイル名は、以下のとおりです。
[カレントディレクトリ]/[ワークユニット名]/[プロセス ID]_info.log |
[カレントディレクトリ]\[ワークユニット名]\[プロセス ID]_info.log |
本ステートメントは省略可能です。本ステートメントを省略した場合、省略値として”NO”が設定されます。
本ステートメントを指定することにより、開発段階において環境変数に誤りが無いか確認するための、調査資料を採取することができます。
[説明]
ワークユニット運用中に、プロセスの異常終了が発生した場合、自動再起動機能によりプロセスは再起動されます。
この時、何らかの原因によりプロセスの再起動に失敗した場合、プロセス数が1つ少ない状態で運用を継続(縮退運用)することができます。
”YES”: 再起動に失敗した場合、プロセス数を縮退し、運用を継続します。
”NO”: 再起動に失敗するとワークユニットを停止します。
プロセス多重度(Concurrency)が2以上の場合に有効です。
なお、プロセス再起動失敗を繰り返し、運用中のプロセス数が0になった場合は、ワークユニットを停止します。
本ステートメントは省略可能です。本ステートメントを省略した場合、省略値として”NO”が設定されます。
本ステートメントを指定することで、プロセス異常終了後、再起動に失敗した場合でも、残りのプロセスでワークユニットの運用を継続することができます。
そのため、本ステートメントに”YES”を指定することを推奨します。
[説明]
ワークユニットのカレントディレクトリの退避世代数を指定します。
本ステートメントを指定することにより、ワークユニットが過去に起動された時のカレントディレクトリを、指定された世代数残すことができます。
本ステートメントには、0から5の値を指定することができます。
0が指定された場合は、過去の起動時のカレントディレクトリは残りません。
ワークユニット起動時に前回起動時のカレントディレクトリは削除されます。
本ステートメントは省略可能です。本ステートメントを省略した場合、省略値として1が設定されます。
本ステートメントを指定することで、ワークユニットが異常終了した場合でも、カレントディレクトリ配下に出力されたデータが残るため、業務復旧を優先してワークユニットを起動し、その後、カレントディレクトリ配下のデータを採取することができます。
カレントディレクトリで指定されたディレクトリのディスク領域は、出力されるファイルのサイズを考慮し、十分な空き領域を確保してください。