インラインファイル機能は、任意の文字列やジョブ実行時に決まる情報(ジョブ名、ジョブ番号など)を含む、バッチジョブ定義で定義されたデータをファイル(一時ファイル)に書き込んでから、アプリケーションを呼び出します。
インラインファイル機能の使用方法について説明します。
インラインファイルに指定可能なデータ
インラインファイルには、インラインファイルを使用してアプリケーションの入力となるデータを指定してください。インラインファイルでは以下が指定できます。
任意の文字列
インラインファイルのデータに外字を使用しないでください。文字化けする可能性があります。
置換えパラメタ
置換えパラメタを指定する場合は、“${”と“}”で括ってください。
置換えパラメタが存在しない場合、空文字に変換されます
ステップ定義内の資源定義で定義したファイル
資源定義で定義したファイルの情報を指定する場合は、資源名を“$[”と“]”で括って指定してください。
指定された資源名が該当するステップの資源定義に存在しない場合、置換えを行いません。
インラインファイルに設定可能なデータの上限値は32キロバイトです。
インラインファイル機能の設定(バッチジョブ定義)
バッチジョブ定義で、[一時ファイルを使用する]、かつ[インラインファイルとして使用する]を選択して、ファイルに書き込むデータを定義してください。
インラインファイルの場合、資源の作成・使用方法には、[既存のファイルを参照する]を選択してください。なお、この場合、配下のチェックボックス[ファイルを排他的に使用する]は選択できません。
COBOLアプリケーションでインラインファイルを使用する場合
COBOLファイルの行順ファイルになります。
レコード長を指定します。UTF-16を設定する場合、レコード長は2の倍数になるようにしてください。
インラインファイルにデータを書き込む際に、設定したレコード長に足りない部分には、空白文字が設定されます。文字コードにUTF-8を設定した場合は半角空白、UTF-16を設定した場合は全角空白を設定します。
文字コードにUTF-8を設定した場合、英数字項目(PIC X)として読み込む必要があります。文字コードにUTF-16を設定した場合、日本語項目(PIC N)として読み込む必要があります。
指定したレコード長を超えた場合、および、置換えパラメタ、資源名の置換えや、文字コード変換により、指定したレコード長を超えた場合は、エラーになります。
インラインファイルとその他のファイル管理機能との関係を説明します。
インラインファイルの排他
ジョブ内に閉じて使用するファイルであるため、ファイルの排他制御は行いません。
インラインファイルの割り当て
一時ファイルと同じです。
一時ファイルの割当てについては、“2.4.2 ファイルの割当て機能”を参照してください。
ファイルのNetCOBOL連携機能
インラインファイルで使用可能なファイルのNetCOBOL連携機能は、大容量ファイルのみです。
大容量ファイルについては、“2.4.4.4 その他のNetCOBOL連携機能”を参照してください。