ジョブとジョブステップの正常終了や異常終了に関する事項について説明します。
ジョブの終了
ジョブの終了には以下の2つがあります。
ジョブの正常終了
実行したすべてのジョブステップ(バッチアプリケーション)が復帰コードを設定して終了し、ジョブが終了したことを示します。
なお、アプリケーション異常終了の復帰コードの設定を有効にしている場合は、実行したすべてのジョブステップ(バッチアプリケーション)がその条件に一致しない復帰コードを設定してジョブが終了したことを示します。
ジョブの異常終了
ジョブ内の1つ以上のジョブステップ(バッチアプリケーション)が、シグナルの発生などの要因により異常終了したことを示します。
また、アプリケーション異常終了の復帰コードの設定を有効にしている場合は、ジョブ内の1つ以上のジョブステップ(バッチアプリケーション)がその条件に一致する復帰コードを設定した場合を示します。
アプリケーション異常終了の復帰コードの設定については、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“アプリケーション異常終了の復帰コードの設定”を参照してください。
ジョブの終了コード
ジョブの終了コードは、ジョブ投入時の指定により、以下の2種類があります。
実行したジョブステップの終了コードの最大値、
最後に実行したジョブステップの終了コード
ジョブステップの終了とジョブステップの終了コード
ジョブステップの終了には以下の2つがあります。
ジョブステップの正常終了
バッチアプリケーションが、復帰コードを設定して終了したことを示します。このため、バッチアプリケーション内でエラーを検出し、0以外の復帰コードを設定して終了した場合などでも、バッチ実行基盤ではジョブステップが正常終了したとみなします。
なお、アプリケーション異常終了の復帰コードの設定を有効にしている場合は、ジョブステップ(バッチアプリケーション)がその条件に一致しない復帰コードを設定して終了したことを示します。この場合、ジョブステップの終了コードは、ジョブステップ(バッチアプリケーション)の復帰コードとなります。
ジョブステップの異常終了
バッチアプリケーションが、シグナルの発生などの要因により異常終了したことを示します。この場合、ジョブステップの終了コードは、0x60000000番台となります。
なお、アプリケーション異常終了の復帰コードの設定を有効にしている場合は、ジョブステップ(バッチアプリケーション)がその条件に一致する復帰コードを設定して終了したことを示します。この場合、ジョブステップの終了コードは、ジョブステップ(バッチアプリケーション)の復帰コードとなります。
アプリケーション異常終了の復帰コードの設定については、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“アプリケーション異常終了の復帰コードの設定”を参照してください。
ジョブおよびジョブステップが異常終了した場合について
ジョブステップ(バッチアプリケーション)を実行しているときに、バッチ実行基盤内で異常が発生した場合は、当該ジョブステップでジョブの実行を打ち切り、ジョブは異常終了したとして取り扱われます。
バッチアプリケーション内で直前のジョブステップ(バッチアプリケーション)の終了コードの参照はできません。ジョブステップ(バッチアプリケーション)の終了コードによる“後続ジョブステップ”の実行を制御できます。詳細は、“2.2 バッチジョブ定義”を参照してください。
ジョブ、およびジョブステップが異常終了した場合、“ジョブログ”にエラーメッセージが出力されます。エラーメッセージに従って適切な対処を行ってください。
ジョブ終了コード、およびエラーメッセージの意味、対処については、“Interstage Job Workload Server メッセージ集”を参照してください。
ジョブステップの終了コードは、ジョブ終了コードと同様の値が設定されます。“Interstage Job Workload Server メッセージ集”の“ジョブ終了コード”を参照してください。