バッチ業務の異常は、システム管理者(SolarisおよびLinuxの場合はスーパユーザ、Windows(R)の場合はAdministratorsグループに所属するユーザ)がシステムログ(Windows(R)の場合はイベントログ)のメッセージを監視し対処します。
以下にバッチ業務の異常時の標準的な対処について説明します。
バッチ業務の異常発生の検知
バッチ業務で異常が発生した場合、以下に出力されているエラーメッセージを確認してください。
Systemwalker Operation Managerで異常が発生した場合
バッチサーバのシステムログ(Windows(R)の場合はイベントログ)にエラーメッセージを出力します。
業務用データベースで異常が発生した場合
バッチサーバおよびデータベースサーバのシステムログ(Windows(R)の場合はイベントログ)に出力します。
バッチ実行基盤で異常が発生した場合
バッチサーバのシステムログ(Windows(R)の場合はイベントログ)にエラーメッセージを出力します。
バッチ実行基盤が出力するエラーメッセージについては、以下のマニュアルを参照してください。
Interstage Job Workload Server メッセージ集
Interstage Business Application Server メッセージ集
Interstage Application Server メッセージ集
Systemwalker Operation Managerが出力するエラーメッセージおよびその対処方法については、“Systemwalker Operation Manager メッセージ説明書”を参照してください。
業務用データベースが出力するエラーメッセージおよびその対処方法については、使用しているデータベース製品のマニュアルを参照してください。
バッチ業務の異常の監視を自動化する場合には、システムログ(Windows(R)の場合はイベントログ)に出力されるメッセージを監視する運用管理製品を使用してください。
バッチ業務を運用する上で、エラー種別が“ERROR”、および“WARNING”のメッセージを監視することを推奨します。
バッチ業務の異常時の標準的な対処
システムログ(Windows(R)の場合はイベントログ)に出力された、エラーメッセージの意味を確認し、対処を行ってください。
対処のためにバッチシステムを一時停止する必要がある場合には、バッチシステムを利用している運用者に連絡してください。
ジョブの標準的な扱い
ジョブの投入から終了までの間で、バッチ業務の異常が発生した場合、ジョブは異常終了します。ジョブのジョブ終了コードを以下に示します。
ジョブ終了コード | Systemwalker Operation Managerクライアントに表示されるジョブの終了コード |
---|---|
0x60000000番台 | 243 または 255 |
“付録B ジョブログ”には、バッチシステムのエラーメッセージが出力されます。
運用者は“3.4.1 ジョブが異常終了した場合の対処”の手順に従ってください。
ジョブ終了コードおよび、エラーメッセージについては、“Interstage Job Workload Server メッセージ集”を参照してください。
スケジュールジョブの実行依頼時に、Systemwalker Operation Managerで異常が発生した場合、バッチ実行基盤のジョブキューにジョブが投入されない場合があります。
Systemwalker Operation Managerクライアントに出力されるエラーメッセージをもとに対処を行い、再度スケジュールジョブを実行してください。