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Symfoware Server V10.1.1 データベース簡単運用ガイド
Symfoware

4.5.2 タスクスケジューラとの連携による定期的なバックアップ

タスクスケジューラと連携させることにより、定期的にバックアップを取得することができます。

バックアップ周期にあわせて、バックアップのスケジュールを設定してください。

注意

  • スケジュールの設定は、データベースのセットアップが正常に完了したことを確認した後に行ってください。

  • バックアップ時はCPU負荷およびIO負荷が増加するため、業務影響のない時間帯にバックアップするように設定してください。

  • Symfoware Serverをアンインストールした場合は、該当するタスクを削除してください。

  • バックアップ中にシステムをシャットダウンまたは再起動した場合は、バックアップが中断します。

4.5.2.1 Windows Server(R) 2003の場合

バックアップはSymfoware Serverをインストールしたユーザで実行する必要がありますが、OSをログオフすると、タスクがキャンセルされるという現象が発生します。それを回避するために、“Administrators”に所属するバックアップ用のユーザで実行することをお勧めします。次の設定・運用を行ってください。

  設定

タスクを実行するユーザを別に用意します。

  • 定期的なバックアップ用の“Administrators”グループに属したユーザを作成します。

  • 定期的なバックアップ用のユーザのファイルに対するアクセス権限を、インストールしたユーザと同じにします。

  • 定期的なバックアップ用のユーザで、バックアップのタスクを実行するように設定します。

運用
  • Symfoware Serverの運用中は、定期バックアップ用のユーザでログオンしないようにします。

  • バックアップしたユーザに関わらず、リカバリ操作はSymfoware Serverをインストールしたユーザが行ってください。

バックアップが正しく行われたかどうかは、WebAdminの画面の画面で確認することができます。


Windows Server(R) 2003での設定方法を説明します。

  1. バックアップするためのバッチファイルを作成します。
    タスクスケジューラと連携した定期的なバックアップを行うために、バッチファイルを作成します。
    バッチファイルには、バックアップするRDBシステム名と、データ格納先のバックアップを行うrdbbackupコマンドを記述します。
    バッチファイルの拡張子は“.bat”としてください。

    バッチファイル“backup_RDB1.bat”の例を以下に示します。

    @echo off
    setlocal
    set RDBNAME=RDB1        … (1)
    rdbbackup -C            … (2)
    endlocal

    (1) 環境変数RDBNAMEに、バックアップ対象のRDBシステム名を記述します。

    (2) バックアップコマンドを記述します。

    注意

    バッチファイルは、システムドライブに配置してください。

  2. バックアップするタスクを登録します。

    1. [スタート]メニューの[すべてのプログラム]の[アクセサリ]の[システムツール]から、[タスク]をクリックします。

    2. [スケジュールされたタスクの追加]をクリックすると、[タスクウィザード]が起動します。

    3. [タスクウィザード]画面が起動されたら、[次へ]ボタンをクリックします。

    4. 実行するプログラムを選択する画面で、[参照]ボタンをクリックします。

    5. 手順1で作成したバックアップするためのバッチファイルを選択し、[開く]ボタンをクリックします。

  3. バックアップ周期を設定します。

    1. タスクの名前を確認し、スケジュールを実行する間隔を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

    2. バックアップを実行する日時を設定します。
      「毎日」、「午前1時0分」にバックアップする場合は、以下のように設定します。
      設定が完了したら、[次へ]ボタンをクリックします。

    3. バックアップを実行するユーザとパスワードを設定します。
      Symfoware Serverをインストールしたユーザまたはバックアップ用のユーザを設定し、[次へ]ボタンをクリックします。

    4. 設定内容を確認し、問題がなければ[完了]ボタンをクリックします。

  4. 登録したタスクが正常に動作することを確認します。
    Symfoware Serverを起動したあと、設定したタスクを右クリックし、[タスクの実行]をクリックします。
    データベースに大量のデータを格納している場合、バックアップの完了までに時間がかかることがあります。そのため、セットアップ直後にスケジュールの設定と、バックアップのテストを実施することを推奨します。

  5. WebAdminで、バックアップが正しく行われたかを確認します。
    WebAdminを起動し、[状態]タブの[バックアップ取得最終日時]を確認してください。正常に実行されていれば、スケジュールの設定は完了です。
    運用時には、設定したスケジュールに沿ってバックアップが実行されていることを、定期的に確認するようにしてください。
    正常に実行されていない場合は以下を確認し、問題がある場合は対処してください。

    • 手順1で作成したバッチファイルが正しく設定されていること。

    • タスクに設定したユーザ名およびパスワードが正しく設定されていること。

    • タスクに設定したユーザが、“Administrators”グループに属していること。

    • スケジュール設定に誤りがないこと。

    • Symfoware Serverが起動中であること。

4.5.2.2 Windows Server(R) 2008またはWindows Server(R) 2008 R2の場合

Windows Server(R) 2008またはWindows Server(R) 2008 R2での設定方法を説明します。

  1. バックアップするためのバッチファイルを作成します。
    タスクスケジューラと連携した定期的なバックアップを行うために、バッチファイルを作成します。
    バッチファイルには、バックアップするRDBシステム名と、データ格納先のバックアップを行うrdbbackupコマンドを記述します。
    バッチファイルの拡張子は“.bat”としてください。

    バッチファイル“backup_RDB1”の例を以下に示します。

    @echo off
    setlocal
    set RDBNAME=RDB1        … (1)
    rdbbackup -C            … (2)
    endlocal

    (1) 環境変数RDBNAMEに、バックアップ対象のRDBシステム名を記述します。

    (2) バックアップコマンドを記述します。

    注意

    バッチファイルは、システムドライブに配置してください。

  2. バックアップするタスクを登録します。

    1. [スタート]メニューの[すべてのプログラム]の[管理ツール]から、[タスクスケジューラ]をクリックします。

    2. 画面左側の[タスクスケジューラライブラリ]を選択し、右クリックをし、[タスクの作成]を選択します。

    3. [タスクの作成]画面の[全般]タブの[名前]に、タスクの名前を設定します。

    4. [セキュリティオプション]で、以下の2つにチェックを入れ、[OK]ボタンをクリックします。
      チェックが入っていない場合は、正常に実行できません。

      • ユーザがログオンしているかどうかにかかわらず実行する

      • 最上位の特権で実行する

  3. バックアップ周期を設定します。

    1. [トリガ]タブを選択し、[新規]ボタンをクリックします。

    2. [新しいトリガ]画面で、スケジュールを実行する間隔および日時を設定します。
      「毎日」、「午前1時0分」にバックアップする場合は、以下のように設定します。
      設定が完了したら、[OK]ボタンをクリックします。

    3. [操作]タブを選択し、[新規]ボタンをクリックします。

    4. [新しい操作]画面で、手順1で作成したバックアップするためのバッチファイルを選択し、[OK]ボタンをクリックします。

    5. タスクのすべての設定内容を確認し、問題がなければ[タスクの作成]画面の[OK]ボタンをクリックします。

    6. バックアップを実行するユーザとパスワードを設定します。
      Symfoware Serverをインストールしたユーザを設定し、[OK]ボタンをクリックします。

  4. 登録したタスクが正常に動作することを確認します。
    Symfoware Serverを起動したあと、設定したタスクを右クリックし、[実行する]をクリックします。
    データベースに大量のデータを格納している場合、バックアップの完了までに時間がかかることがあります。そのため、セットアップ直後にスケジュールの設定と、バックアップのテストを実施することを推奨します。

  5. WebAdminで、バックアップが正しく行われたかを確認します。
    WebAdminを起動し、[状態]タブの[バックアップ取得最終日時]を確認してください。正常に実行されていれば、スケジュールの設定は完了です。
    運用時には、設定したスケジュールに沿ってバックアップが実行されていることを、定期的に確認するようにしてください。
    正常に実行されていない場合は以下を確認し、問題がある場合は対処してください。

    • 手順1で作成したバッチファイルが正しく設定されていること。

    • タスクに設定したユーザ名およびパスワードが正しく設定されていること。

    • タスクに設定したユーザが、“Administrators”グループに属していること。

    • スケジュール設定に誤りがないこと。

    • Symfoware Serverが起動中であること。

    • タスクの[全般]タブの[セキュリティオプション]において、[最上位の特権で実行する]にチェックが入っていること。