サーバパッケージのインストール後に必要となる作業について説明します。
不必要なフォルダの削除
インストール中に[キャンセル]をクリックして処理を中断した場合などは、本製品のインストール先として指定したインストールフォルダが残ることがあります。必要に応じて削除してください。
ターミナルサービスの実行モードへの変更
インストール前の作業で、ターミナルサービスをインストールモードに変更した場合は、以下のコマンドを実行して、ターミナルサービスを実行モードに変更してください。
CHANGE USER /EXECUTE |
バッチシステム利用グループの作成
バッチシステム利用グループは、バッチ実行基盤を利用するためのOSのグループです。本グループに所属するユーザは、バッチ実行基盤を利用したジョブの実行などを行うことができます。
以下の手順によりバッチシステム利用グループを作成します。
バッチサーバをActive Directory構成で運用しない場合
「コントロールパネル」-「管理ツール」-「コンピュータの管理」を起動します。
「コンピュータの管理(ローカル)」-「システムツール」-「ローカルユーザとグループ」-「グループ」を選択します。
右クリックによりメニューを表示し、「新しいグループ」によりバッチシステム利用グループを作成します。
バッチサーバをActive Directory構成で運用する場合
ドメインコントローラのサーバで、「コントロールパネル」-「管理ツール」-「Active Directory ユーザとコンピュータ」を選択します。
ドメイン内の「Users」フォルダを選択します。
右クリックによりメニューを表示し、「新規作成」-「グループ」によりバッチシステム利用グループを作成します。
グループの作成方法、およびActive Directoryに関する詳細については、OSが提供しているマニュアルを参照してください。
バッチシステム利用グループの設定とInterstageインストール資源への権限付与
バッチシステム利用グループに所属する一般ユーザからジョブの投入を行うために、以下のコマンドにより作成したバッチシステム利用グループの設定、およびInterstageインストール資源への権限を付与します。
issetfoldersecurityコマンド
btfwsetsecuritymodeコマンド
バッチシステム利用グループがibsbtgrpの場合の実行例を以下に示します。
バッチサーバをActive Directory構成で運用しない場合
C:\> issetfoldersecurity ibsbtgrp |
バッチサーバをActive Directory構成で運用する場合(ドメイン名がibsdomainの場合)
C:\> issetfoldersecurity ibsdomain\ibsbtgrp |
issetfoldersecurityコマンドの詳細については、“Interstage Application Server/Interstage Web Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
btfwsetsecuritymodeコマンドの詳細については、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。
Interstage管理コンソールのSSL暗号化通信用の証明書のフィンガープリントの確認
インストール時に、運用形態として[SSL暗号化通信を使用する。]を選択した場合は、Interstage管理コンソールのSSL暗号化通信で利用する証明書が生成されています。WebブラウザからInterstage管理コンソールに正しく接続しているかを確認するときのために、ここでは生成されている証明書のフィンガープリントを確認しておきます。
[SSL暗号化通信を使用しない。]を選択した場合は、証明書は生成されていないため、本操作を実施する必要はありません。
証明書のフィンガープリントの確認方法を以下に示します。
"%CommonProgramFiles%\Fujitsu Shared\F3FSSMEE\cmdspcert.exe" -ed [Interstageインストール先のフォルダ]\gui\etc\cert -nn SSLCERT | find "FINGERPRINT" |
証明書のフィンガープリントは以下のように表示されます。
FINGERPRINT(MD5): 40 79 98 2F 37 12 31 7C AE E7 B4 AB 78 C8 A2 28 |
表示されたフィンガープリントは記録しておいてください。
なお、この証明書は、Interstage管理コンソールとWebブラウザ間のSSL暗号化通信において、インストール直後から簡単にSSL暗号化通信が利用できるようにすることを目的に、本製品が自動生成したものです。セキュリティを強化したい場合は、認証局から取得した証明書を利用する運用に切り替えることができます。
運用を切り替える方法については、“Interstage Application Server運用ガイド(基本編)”の“Interstage管理コンソール環境のカスタマイズ”を参照してください。