Directoryサービスの利用を管理する責任者です。共用ディレクトリにあるオブジェクトに関して、作成、変更、削除の権限があります。組織のDirectoryサービスの利用法について規則や取り決めを作ったり、共用ディレクトリ内にオブジェクトを作成する権限をユーザに与えたりします。また、ユーザテンプレートを作り、それに基づいて新規のユーザアカウントを作成します。
Domain Name Serviceの略称です。コンピュータ名とIPアドレスを対応づける機能を持ちます。ネームサーバと呼ばれるコンピュータに、IPアドレスとサーバ名を登録します。これにより、IPアドレスの代わりに、"コンピュータ名+ドメイン名"という名前でネットワークアドレスの記述が可能になります。
IMAP4サービスは、インターネットエクスプローラやネットスケープコミュニケータなどのIMAP4クライアントから、TeamWARE Officeサーバ上のメールへのアクセスを可能にするためのものです。
Mailサーバと連携してメールの配信を行うプロセスです。TeamWARE Officeでは、略してMailprep(メールプレップ)と呼ぶ場合もあります。
Message Disposition Notificationの略称です。メールの受け取り状態を通知するメールで、相手がメールを読んだり削除したりしたときにその状態を通知するのに使用されます。
Multipurpose Internet Mail Extensionsの略称です。インターネットのマルチメディア電子メールやWWWハイパーテキスト文書用の規格です。SMTPによるトランスポートを可能にするため、8ビットデータを7ビット形式にエンコードして、画像、音声およびファックスなど、テキスト以外のデータ伝送を可能にするものです。RFC1521、RFC1522で規定されています。
TeamWARE Mailメッセージを変換して、TeamWARE OfficeシステムをSMTPネットワークに接続します。SMTPからTeamWARE Officeへの変換および接続を行います。
TeamWARE Officeサーバ上のメールに対してPOP3クライアントからのアクセスを可能にするためのものです。TeamWARE Officeの受信簿に格納されたメールを、MIME標準で規定された方法でインターネットメール形式に変換し、POP3クライアントに渡します。
クライアントからは、単なるアプリケーションと同じに見えるタイプのファイアウォールの形式。アプリケーションプロトコルごとに個別のProxyが必要です。セキュリティ機能のほかに、データ(WWWアクセス時のHTMLなど)のキャッシングや、レーティング(コンテンツの内容に応じたフィルタリング)などの機能を持っています。
Secure Sockets Layerの略称です。Netscape社が提唱するセキュリティ機能の付加されたHTTPプロトコルです。インターネット上でプライバシーなどに関する情報を、安全にやり取りするために考案されたプロトコルです。SSLは、最初に、相手の認証や使用する暗号、デジタル署名のアルゴリズムなどに関する処理を行い、次に相互に認証してから、最後にHTMLデータの読み出しを行います。
サーバプロセスの1つです。アラームキューを読み、通知をユーザのワークステーションに送り、アラートをシステム管理者のワークステーションに送信します。ワークステーションでは、Notifierがこうした通知や警告を処理します。
サーバプロセスの1つです。サービスのプロトコルマネージャとして動作します。以下の処理を実行します。
サービスのロードおよび初期化
着信接続要求を適切なサービスに転送
サービスのシャットダウン
サーバプロセスの1つです。以下のような処理を実行します。
サーバの実行時環境の初期化
プロセスの起動と稼働状態の維持
ディスク容量の監視
ディスクスペースを使い果たしたときのプロセスの停止、十分なレベルに回復したときの再起動
プロセスの閉鎖
TCP/IPをベースとしたネットワークプロトコルで世界中のコンピュータを相互接続したネットワークの総称。
ローカルなLANを相互接続する形態で、ユーザ同士が相互に通信できるようにしているため、インターネットは、ネットワークのネットワークと呼ばれています。
TeamWARE Officeは、データベースのインデックスファイルの中で頻繁にアクセスされるデータ域をメモリ内に蓄積します。このメモリ域をインデックスキャッシュと呼びます。これにより、ディスクへのアクセスが削減され、データベースのアクセスが早くなります。[to config]コマンドで、サービスごとのインデックスキャッシュ容量を変更できます。
インターネットの技術を利用して構築された企業内情報システム。
従来、社内では独自の情報システムを構築し、社外用には、インターネットを利用するのが一般的でした。しかし、システムをニ重に構築する必要があるなどの理由から、社内システムについてもインターネットの技術を利用してシステムを構築することが考え出されました。このようなシステムをインターネットと区別するために「Intranet」(イントラネット)と呼んでいます。
共用ディレクトリや個人用アドレス帳にある個々のオブジェクトのことです。共用ディレクトリのエントリは、TeamWARE Officeユーザ、外部エントリ、グループ、ユーザテンプレートなどの項目で構成されます。また、個人用アドレス帳のエントリ項目は、簡略名、私用エントリと私用グループがあります。
TeamWARE Officeのサービスを使って作成されたものをオブジェクトといいます。たとえば、ユーザテンプレート、ユーザアカウント、グループ、外部エントリ、組織、私用エントリ、私用グループ、簡略名、メールボックス、フォーラム、ライブラリ、個人カレンダー、設備カレンダーなどがあります。
TeamWARE Officeは、データベースのデータファイル内の一部をメモリ内に蓄積します。旧製品では[to config]コマンドで、サービスごとのオブジェクトキャッシュ容量を変更できましたが、本製品からは変更不可(不要)となります。
共用ディレクトリ上のエントリの1つです。TeamWARE Officeシステムの外部に存在する人(組織)のアドレス、またはそのほかの情報のことです。TeamWARE Mailのユーザであることも、別のメールシステムのユーザであることもあります。外部エントリのデータは、エントリ名以外に、電子メールのアドレス、電話番号、FAX番号、住所などを登録できます。
ユーザがTeamWARE Officeのサービスをどのように使用したかを集める機能です。システム管理者は、TeamWARE Officeのセキュリティに関する情報を集めるときなどに、このデータを使用できます。
情報を連続的に保存したり、取り出したりするしくみのことです。TeamWARE Officeシステムでは、Mailサービス、ゲートウェイ、メッセージルータに送受信されるメッセージ用のキューがあります。これらのキューには、インプットキューとアウトプットキューがあります。toalarmには発信される通知および警告用に通知キューがあります。[to]コマンドで、キューの状態を確認できます。
システムに定義されているユーザ、グループ、外部エントリ、ユーザテンプレートなどが登録されている、サーバ内の共通のDirectoryデータベースです。サイト、サーバ、サービスの詳細情報や、TeamWARE Officeシステムに定義されているユーザアカウントを見ることができます。
TeamWARE Officeメールを、ほかのメッセージネットワークに接続するサービスのことです。TeamWARE Officeメールとほかのメールシステムとの間で、プロトコル変換を行います。
個人のスケジュール管理をするために、ユーザ1人1人がもっているカレンダーのことです。自分の予約および他人からの予約を書き込むことができます。また、カレンダーには週ごとにメモを書き込んでおくことができます。
ユーザが個人的にもつアドレスや電話番号、そのほか連絡用に必要な情報などを記載した一覧表のことです。内部は簡略名、私用エントリ、私用グループに分かれています。
簡略名
共用ディレクトリのエントリ(TeamWARE Officeユーザ、外部エントリ、あるいはグループ)を参照するためのものです。
私用エントリ
共用ディレクトリにない外部のアドレスや共用ディレクトリと個人用アドレス帳にまたがるエントリを含むグループを参照するためのものです。
私用グループ
個人用アドレス帳に作成したグループのことです。私用グループには、個人用アドレス帳のエントリおよび共用ディレクトリのエントリを加えることができます。
あるサイトに所属するコンピュータにインストールされたTeamWARE Officeサーバソフトウェア、または、サーバソフトウェアがインストールされたコンピュータです。ユーザのワークステーションは、サーバのコンピュータに接続されます。サーバソフトウェアは、TeamWARE Officeサービスで構成されます。
TeamWARE Officeのサーバ上で稼働するアプリケーションです。自分のワークステーションでアプリケーションを使って作成、検索、保存、変更などを行うとき、サービスの機能が使用されています。Directory、Mailなどは、TeamWARE Officeのサービスです。
メインフォーラムに従属しているフォーラムです。メインフォーラムのセキュリティレベルが、そのまま適用されます。サブフォーラムごとに所有者がおり、フォーラムのプロパティ(利用許可、通知情報、コンフィギュレーションなど)を定義できますが、親フォーラムの利用許可を流用することも可能です。
TeamWARE Officeの資源をバックアップする機能です。データベースのすべての内容をバックアップするものと、前回のバックアップから更新された差分データをバックアップするものがあります。
組織内でTeamWARE Officeシステムのセットアップや保守を担当する人のことです。当初は、システム内部のサービスやオブジェクトに関して、1人のシステム管理者があらゆる権限を独占しています。システム管理者の権限やマネージャの権限をほかのユーザに与えて、保守業務やユーザ管理業務を分担してもらうこともできます。
あるオブジェクトに関して完全な支配権をもつユーザのことです。1つのオブジェクトに対して所有者は1人だけですが、1人の所有者が複数のオブジェクトを所有してもかまいません。ほかのユーザに所有権を譲渡することもできます。
TeamWARE Officeの運用の単位です。サイト内のユーザのディレクトリ情報を分割して運用したい場合に設定します。特別な権限がない場合、分割された組織内のユーザは、ほかの組織のユーザ情報を参照することはできません。
単一ログインとは、Webサービスでの任意のサーバに対するログインを、同一マルチサーバ環境内のほかのサーバに関しても有効にする機能です。
これにより、1度認証していれば、自動的にサーバが切り替えられた場合にも、認証が必要なくなります。
<通知>の送信先として指定したワークステーションのネットワークアドレスです。登録は、各サービスの[ユーザのプロパティ]ウィンドウの[ユーザデータ]ページにある[通知アドレス]フィールドにネットワークアドレスを指定することで行います。
階層構造になっているTeamWARE Officeシステムを、木の幹と枝のような形で表示したものです。たとえば、Adminアプリケーションでは[詳細情報]ウィンドウの左側の部分にあります。ツリーの枝を少しずつ延ばして、システムのサイト、サーバ、サービス全部を表示できます。
テンプレートとは、Webブラウザ上に表示されるHTMLのもとになるものです。このテンプレート内には、TeamWAREのコマンドとマクロが記載されており、Webサービスがマクロを文字列に変換します。これにより、Webサービスは、さまざまな情報を展開して画面に表示しています。
通信相手を識別するためのアドレスです。TeamWARE Officeは、LANの通信プロトコルにTCP/IPをサポートしています。TCP/IPを使用した場合のネットワークアドレスには、IPアドレス、hostsファイルで定義したホスト名、DNSの完全修飾ドメイン名があります。
LDAP/X.500に準拠したTeamWARE Office外のディレクトリデータベースです。LDAPサービスで定義することでDirectoryアプリケーションから利用できます。
ユーザやサービスのシステムリソース使用状況に関して情報を集める機能です。会計報告を行うために、あるいは経済的な観点からシステム利用状況の統計資料を作成するために、システム管理者はこのデータを使用できます。データはビリングイベントログに集められ、Adminやテキストエディタで見ることができます。
イントラネットとインターネットとの間に、外部からの不正なアクセスを防ぐ目的で設置されるルータやホスト、またはその機能的役割のことです。呼び名は、「防火壁(firewall)」に因んでいます。
TeamWARE Forumで、多くのフォルダやメッセージを入れることができるフォルダのことです。フォーラムの種類にはメインフォーラムとサブフォーラムの2つがあり、一番上の階層にあるものをメインフォーラム、その下にあるものをサブフォーラムといいます。
ほかのサイトに存在するフォーラムを自分のサイトに複製し、複製元のフォーラムと複製されたフォーラムそれぞれで更新された内容を、定期的に双方へ反映する機能です。複製元のフォーラムをオリジナルフォーラムと呼び、自分のサイトに複製されてきたフォーラムをレプリカフォーラムと呼びます。
データの伝送方法(特に、ネットワークを超えてデータ転送する場合)を定める公的な規約のことです。
低次のプロトコルは、電気的および物理的基準、ビットおよびバイト配列、ビットストリームの伝送、エラーの検出および訂正などを定義します。高次のプロトコルは、データの変換(メッセージの構文、文字セット、メッセージの順序付けなど)を取り扱います。
特権をもつユーザのことです。サービスの利用方法を規定できます。サービス内のオブジェクトについて作成、削除、変更を行ったり、ユーザを追加したりする権限(Directoryマネージャ)があります。ほかのユーザに、TeamWARE Officeアプリケーションで特定のオブジェクトを作成する権限を与えることもできます。マネージャには、以下のものがあります。
Directoryマネージャ
Mailマネージャ
Libraryマネージャ
Forumマネージャ
Calendarマネージャ
Taskマネージャ
メールの収納用フォルダがいくつか集まったものです。TeamWARE Mailのユーザには、メールボックスが1つ与えられます。標準設定では、フォルダは以下の3つです。
受信メール
送信済メール
ごみ箱
フォーラムは階層構造になっていますが、その中で最上位に位置するフォーラムです。所有者は、フォーラムのプロパティ(利用許可、通知情報、レプリケーションレベル、コンフィギュレーション、セキュリティレベルなど)を定義できます。
メールやフォーラムメッセージの一部分です。RTF(Rich Text Format)形式にしたり、OLE(Object Linking and Embedding)オブジェクトやビットマップ画像を入れることもできます。
TeamWAREサイト内で、Mailサービスから各種ゲートウェイにメールを経路指定するモジュールです。ゲートウェイからMailサービスへの経路指定を行います。またサイト間でのメールの交換も行います。
新規にユーザアカウントを作成するときに、ひな形として使用するテンプレートです。ユーザテンプレートを使えば、同じサービスにアクセスするユーザや、似たような権限を持つユーザアカウントを作成するのが容易になります。システムで必要なユーザテンプレートの作成に関しては、システム管理者が責任者となりますが、Directoryマネージャも既存のユーザテンプレートから新たなユーザテンプレートを作ることができます。
文書を保存する場所です。ライブラリの所有者は、この中にフォルダを作成し、文書を階層構造にして保管します。また保管される文書は、キーワードなど、プロパティを標準設定として定義できます。ライブラリやフォルダごとに別々の利用許可を定義したり、親フォルダ用のアクセス権を流用することもできます。
TeamWARE Officeシステムにログインするときに、ユーザアカウントを所有するユーザかどうかを確認するための名前です。ユーザ名と同じであるとは限らず、また英語の大文字と小文字は別の文字として認識されることに注意してください。
TeamWARE Officeシステムへのログインに関する規約です。パスワードの長さや有効期限など、セキュリティ上重要な事項について規約を定め、これを守るよう、利用者を指導する必要があります。