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Systemwalker Service Quality Coordinator 導入手引書
Systemwalker

6.8 レポート格納先の分割

レポートの管理フォルダをコンソール定義単位に分割する手順について説明します。

レポート格納先を分割させることで、以下のような運用に効果があります。

■手順

以下の手順で実施してください。

なお、レポート格納先はコンソール定義単位となるため、事前にコンソール定義を作成しておく必要があります。作成方法については、使用手引書(コンソール編)「1.1 コンソール定義」を参照してください。

  1. レポート管理フォルダの準備

    エクスプローラより、レポート管理フォルダに設定するディレクトリの作成を行ってください。

    ※レポート管理フォルダのフルパスには、全角文字は使用できません。


  2. レポート管理フォルダ変更定義ファイルの作成

    以下の定義形式、記述例を参考にして、サンプルファイル(sqcSetcondir.sample)のエイリアスおよびレポート管理フォルダのパスを修正し、sqcSetcondir.iniファイルを作成してください。

    ■作成ファイル名および格納先

    <運用管理クライアントインストールディレクトリ>\www\control\sqcSetcondir.ini

    ■サンプルファイル

    <運用管理クライアントインストールディレクトリ>\www\control\sqcSetcondir.sample

    ■定義形式

    [コンソール定義名]
        Alias = alias_name
        LocalPath = local_path

    • [コンソール定義名]

      セクション名には、レポート管理フォルダを変更するコンソール定義名を指定してください。

    • alias_name

      コンソール定義名を指定してください

    • local_path

      レポート管理フォルダのフルパスを指定してください
      ※レポート管理フォルダのフルパスには、全角文字は使用できません。

    ■記述例(DefaultConsoleのレポート管理フォルダを、"D:\SQC_REPORT"に変更する場合。)

    [DefaultConsole]
        Alias = DefaultConsole
        LocalPath = "D:\SQC_REPORT"


  3. 仮想ディレクトリの設定

    仮想ディレクトリの設定を行います。以下の2つのWebサーバの設定方法を説明します。

    <IISの場合>

    下記の設定コマンドを実行する場合、事前にWWWサービス(World Wide Web Publishing Service)が起動している必要があります。以下のコマンドを実行して設定を行ってください。

    <運用管理クライアントインストールディレクトリ>\bin\sqcSetIISreg.exe -e "alias_name" -d "local_path"

    ※alias_nameおよび、local_pathは、上記手順2.で指定した文字列を設定します。

    ■実行例

    "C:\Program Files\SystemwalkerSQC-C\bin\sqcSetIISreg.exe" -e DefaultConsole -d D:\SQC_REPORT


    <Interstage HTTP Server(Interstage Application Server同梱)の場合>

    1. Interstage HTTP Serverの環境定義ファイルの編集

      エディタでInterstage HTTP Serverの環境定義ファイルを開きます。

      以下に格納されている環境定義ファイルを編集します。

      • Interstage Application Server V8.x 以前

        C:\Interstage\F3FMihs\conf\httpd.conf

      注)インストールパスがデフォルトの場合です。

      • Interstage Application Server V9.x 以降

        C:\Interstage\F3FMihs\servers\FJapache\conf\httpd.conf

      注)インストールパスがデフォルトの場合です。

    2. 仮想ディレクトリの設定

      ファイルの最後に以下の行を追加します。

      Alias /<エイリアス>/"<レポート格納先フォルダのフルパス>"
      <Directory "<レポート格納先フォルダのフルパス>">
          Options None
          AllowOverride None
          Order allow,deny
          Allow from all
      </Directory>

    3. 設定の保存

      上書き保存してエディタを終了します。Interstage HTTP Serverが起動中の場合、再起動します。

    注意

    アクセス権などの設定は、必要に応じて適宜変更してください。

  4. 履歴と定義ファイルのコピー

    以下のディレクトリをレポート管理フォルダ配下にコピーまたは、移動してください。

    <運用管理クライアントインストールディレクトリ>\www\html\ConsoleEnvironments\コンソール定義名