レポートの管理フォルダをコンソール定義単位に分割する手順について説明します。
レポート格納先を分割させることで、以下のような運用に効果があります。
データセンターなどの大規模システムで、データセンターの顧客単位、または部署単位でレポートを管理したい。
■手順
以下の手順で実施してください。
なお、レポート格納先はコンソール定義単位となるため、事前にコンソール定義を作成しておく必要があります。作成方法については、使用手引書(コンソール編)「1.1 コンソール定義」を参照してください。
レポート管理フォルダの準備
エクスプローラより、レポート管理フォルダに設定するディレクトリの作成を行ってください。
※レポート管理フォルダのフルパスには、全角文字は使用できません。
レポート管理フォルダ変更定義ファイルの作成
以下の定義形式、記述例を参考にして、サンプルファイル(sqcSetcondir.sample)のエイリアスおよびレポート管理フォルダのパスを修正し、sqcSetcondir.iniファイルを作成してください。
<運用管理クライアントインストールディレクトリ>\www\control\sqcSetcondir.ini |
<運用管理クライアントインストールディレクトリ>\www\control\sqcSetcondir.sample |
[コンソール定義名] |
[コンソール定義名]
セクション名には、レポート管理フォルダを変更するコンソール定義名を指定してください。
alias_name
コンソール定義名を指定してください
local_path
レポート管理フォルダのフルパスを指定してください
※レポート管理フォルダのフルパスには、全角文字は使用できません。
[DefaultConsole] |
仮想ディレクトリの設定
仮想ディレクトリの設定を行います。以下の2つのWebサーバの設定方法を説明します。
<IISの場合>
下記の設定コマンドを実行する場合、事前にWWWサービス(World Wide Web Publishing Service)が起動している必要があります。以下のコマンドを実行して設定を行ってください。
<運用管理クライアントインストールディレクトリ>\bin\sqcSetIISreg.exe -e "alias_name" -d "local_path" |
※alias_nameおよび、local_pathは、上記手順2.で指定した文字列を設定します。
"C:\Program Files\SystemwalkerSQC-C\bin\sqcSetIISreg.exe" -e DefaultConsole -d D:\SQC_REPORT |
<Interstage HTTP Server(Interstage Application Server同梱)の場合>
Interstage HTTP Serverの環境定義ファイルの編集
エディタでInterstage HTTP Serverの環境定義ファイルを開きます。
以下に格納されている環境定義ファイルを編集します。
Interstage Application Server V8.x 以前
C:\Interstage\F3FMihs\conf\httpd.conf |
注)インストールパスがデフォルトの場合です。
Interstage Application Server V9.x 以降
C:\Interstage\F3FMihs\servers\FJapache\conf\httpd.conf |
注)インストールパスがデフォルトの場合です。
仮想ディレクトリの設定
ファイルの最後に以下の行を追加します。
Alias /<エイリアス>/"<レポート格納先フォルダのフルパス>" |
設定の保存
上書き保存してエディタを終了します。Interstage HTTP Serverが起動中の場合、再起動します。
注意
アクセス権などの設定は、必要に応じて適宜変更してください。
履歴と定義ファイルのコピー
以下のディレクトリをレポート管理フォルダ配下にコピーまたは、移動してください。
<運用管理クライアントインストールディレクトリ>\www\html\ConsoleEnvironments\コンソール定義名 |