IPCOMを用いたWebサーバのスケーラブル運用環境に対して、Systemwalker Centric Managerによる管理概要について説明します。
IPCOMとは、負荷分散、帯域制御を行う専用装置です。
スケーラブルモデルとは、負荷分散や信頼性の向上を目的として、同一のWebサービスを複数サーバで稼働させるシステム構成のことです。
IPCOMは、Webサーバへのリクエストによる通信負荷を平準化することで、サーバ能力を最大限に活用することができ、通信障害や、サービス異常を自動検出し、サービスレベルを維持することができます。
このようなWebサーバのスケーラブルモデルを、Systemwalker Centric Managerを利用して運用させることにより、運用管理作業の効率化、および信頼性の向上が実現できます。
ローリングアップデート(資源配付)
Systemwalker Centric Managerの資源配付機能を使って、ローリングアップデート(資源配付)することができます。
Webサービスを止めずに、負荷分散対象のWebサーバに対して資源配付のIPCOM制御機能により順次、プログラム/データの修正、適用(活性保守)や、Webサーバのセキュリティパッチの更新を行うことができます。
注意
Linux for Itanium版では、ローリングアップデートは使用できません。
IPCOMの監視
IPCOMの異常をSystemwalker Centric Managerで監視することができます。
Systemwalker Centric Managerに、IPCOM管理コンソールを登録することにより、IPCOMで異常が発生した場合、IPCOM管理コンソールで異常の対処ができます。
性能監視
IPCOMのWebサーバに対するリクエスト負荷などの性能をIPCOMのMIBによって、Systemwalker Centric Managerで監視することができます。