PRIMECLUSTER の運用中は、PRIMECLUSTER Wizard for NetWorker が NetWorker の監視を行っているため、NetWorker の停止を行うと、異常が発生したとみなし、NetWorker の再起動や待機ノードへの切替えが発生します。メンテナンス作業などを行う場合には、一時的に NetWorker リソースの監視を中断するか、または PRIMECLUSTER の保守モードを使用する必要があります。
NetWorker リソースの監視中断
運用ノードで NetWorker リソースの監視を中断する場合は以下のコマンドを実行します。
監視を中断する場合
# /etc/opt/FJSVclntw/sbin/hvnwdisable application_name resource_name
監視を再開する場合
# /etc/opt/FJSVclntw/sbin/hvnwenable application_name resource_name
これらのコマンドを運用中のノードで実行してください。
application_name はクラスタアプリケーション名、resource_name は監視を中断する NetWorker リソース名を指定します。クラスタアプリケーション名、リソース名については、PRIMECLUSTER の hvdisp コマンドを実行して確認してください。
注意
待機ノードの監視を中断する場合は PRIMECLUSTER の保守モードを使用してください。
参照
コマンドの詳細は、"4.2 hvnwdisable - リソース監視の中断"、"4.3 hvnwenable - リソース監視の再開" を参照してください。
hvdisp コマンドの詳細については、「PRIMECLUSTER導入運用手引書」 を参照してください。
NetWorker リソースの監視を中断することで、クラスタアプリケーションを停止することなく NetWorker をシャットダウンすることが可能となり、クラスタ運用を意識せずに NetWorkerの メンテナンスを行うことができます。この際、NetWorker のリソースの状態は常に Online となります。
PRIMECLUSTER の保守モードを使用する
運用ノードおよび待機ノードで NetWorker の監視を中断する場合、PRIMECLUSTER の保守モードを使用します。
参照
PRIMECLUSTER の保守モードについては、「PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書」 の 「5.4.11 Maintenance (保守) モードの使用」 を参照してください。
PRIMECLUSTER の保守モードを使用することで、クラスタアプリケーションを停止することなく NetWorker をシャットダウンすることが可能となり、クラスタ運用を意識せずに NetWorkerの メンテナンスを行うことができます。
NetWorker の停止
NetWorker リソースの監視中断、またはPRIMECLUSTER の保守モードを開始した状態で、NetWorker を手動で起動・停止するには、以下のコマンドを使用します。
NetWorker の起動
サーバクラスタ運用の場合
# /etc/opt/FJSVclntw/sys/v_nsrd_start hostname
※hostname は、NetWorker サーバの論理ノード名を指します。
ストレージノードクラスタ運用、クライアントクラスタ運用の場合
# /etc/opt/FJSVclntw/sys/networker_start start
NetWorker の停止
# /usr/sbin/nsr_shutdown