NetWorker ストレージノードのスタンバイ運用によるテープ装置の共有、および NetWorker 専用の ディテクタにより、NetWorker を使用したバックアップ運用システムの可用性を高めます。
ストレージノードのスタンバイ運用により、SAN 環境に対応した LAN フリーでのバックアップの可用性を高めます。
NetWorker ストレージノードをスタンバイ運用することにより、PRIMECLUSTER のフェイルオーバ機能を利用して、NetWorker の定義を変更することなく、NetWorker ストレージノードが提供する機能を引き継ぐことが可能となります。
また、クラスタを構成するノード間でテープ装置を共用することができます。なお、NetWorker サーバと NetWorker ストレージノード間でのテープ装置共用は、NetWorker のオプション製品を利用することにより実現可能です。
注意
NetWorker 7.4/7.5/7.6 はクラスタシステムにおける高可用ストレージノードはサポートしていません。このため、NetWorker 7.4/7.5/7.6 を使用する場合はストレージノードクラスタ運用はサポートしていません。
仮想クライアントバックアップ
サーバクラスタ運用と同様の仮想的なクライアント名 (論理ノード名) でのバックアップを可能とします。
クラスタ構成ノードのローカルバックアップ
サーバクラスタ運用と同様の物理的なクライアント名でのバックアップを可能とします。
NetWorker クライアントのスタンバイ運用
PRIMECLUSTER と連携し、クラスタのフェイルオーバ時に必要な NetWorker クライアントを運用/待機ノードで起動することにより、NetWorker クライアントのスタンバイ運用を実現します。
また、ディテクタが NetWorker クライアントプロセスを監視し、異常が発生した場合に PRIMECLUSTER に通知することにより、PRIMECLUSTER のリカバリ/フェイルオーバ機能を使用することができるため、NetWorker を使用したバックアップ運用システムの可用性を高めます。
注意
NetWorker ストレージノードは NetWorker クライアントでもあります。このため、ストレージノードクラスタ運用はクライアントクラスタ機能を含んでいます。
参照
サーバクラスタ運用については、”1.1.1 サーバクラスタ運用” を参照してください。