Internet Navigware Enterprise LMS Server V9.0
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目次

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2.1.1 コース管理者の権限
Internet Navigwareでは、コースを管理することができる権限として、教育管理者権限および部門教育管理者権限があります。これらの権限は、コースを含めInternet Navigware上で定義されるほぼすべての情報(ユーザ、所属、コース、クラスなど)を、全社または部門という範囲で管理することが可能です。例えば、全社共通のコースであれば教育管理者権限を持つすべてのユーザが管理でき、部門のコースであればその部門内で部門教育管理者権限を持つすべてのユーザが管理できます。
これら、教育管理者または部門教育管理者によるすべてのコースの管理に加え、コースごとに管理者を分け、コースの管理については特定の部署に任せることができる権限としてコース管理者権限があります。
コースの管理とは、コースや教材の作成から、所属/クラスの割り当て、受講申請の受付処理、成績参照など、コース運営に関わるすべての管理作業を指します。コース管理者権限を持つユーザには、自所属がコース管理者の所属に指定されたコース(以後、「自担当のコース」と呼びます)のすべての管理を可能にします。
コース管理者権限の概要は以下のとおりです。
- コース管理者権限は、他の権限と同様にユーザ情報として保持します。権限の兼任も可能です。
- コース管理者権限を持つユーザは、コースおよび教材の新規登録が可能で、自担当のコースに関連する情報の管理と、自担当のコース運営に関わるすべての操作が可能です。
- ユーザ、所属、クラス、お知らせ、フリー掲示板など、コースに直接リンクしない情報は管理できません。
コースの管理は、個人単位ではなく所属単位です。コースごとに、コース管理者の所属を指定できるようにし、指定された所属(副所属も可)に属するコース管理者(直下のみ、配下は含みません)は、該当コースのコース管理全般を担当できます。
■コース管理の可否
所属、ユーザ、コース管理者権限、コースおよびコースの管理者の所属によるコース管理の可否について説明します。
所属、ユーザ、コース管理者権限、コースおよびコースの管理者の所属は以下の状態とします。
- 所属A、B、C、Dがあり、所属BにはユーザB1、B2、B3、所属CにはユーザC1、C2、所属DにはユーザD1、D2が登録されています。
- ユーザB1、B2、D1はコース管理者権限を保持しています。
- コースX、Y、Zがあり、コースX、Yにはそれぞれコース管理者の所属として、所属B、Cが設定されています。
- コースZにはコース管理者の所属は設定されていません。
この状態で、コースの管理は以下になります。
- ユーザB1、B2は、コースXを管理できます。ユーザB1、B2がコース管理者権限を保持し、かつ、自分が属する所属BがコースXのコース管理者の所属に指定されているためです。
- ユーザB3はコース管理者権限がないため、コースXを管理できません。
- ユーザC1、C2はコース管理者権限がないため、コースYを管理できません。
- コースYを管理するコース管理者はいません。コースYのコース管理者の所属として所属Cが指定されていますが、所属Cにはコース管理者権限を保持するユーザがいないためです。
- コースZを管理するコース管理者はいません。コースZにはコース管理者の所属が設定されていないためです。
- ユーザD1が管理できるコースはありません。ユーザD1はコース管理者権限を保持していますが、自分が属する所属Dがコース管理者の所属となっているコースがないためです。
- ユーザC1にコース管理者権限を付与すると、ユーザC1はコースYを管理できます。
- ユーザD1の所属を所属Cに変更すると、ユーザD1はコースYを管理できます。
- 所属CをユーザB1の副所属に設定すると、ユーザB1はコースXに加えてコースYも管理できます。
- コースZのコース管理者の所属として所属Bを設定すると、ユーザB1、B2は、コースXに加えてコースZも管理できます。

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