Linkexpress Transactional Replication option説明書
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第7部 DB連携定義ツール> 第29章 機能> 29.3 サポート範囲> 29.3.3 留意事項

29.3.3.1 データベースの留意事項

DB連携定義ツールにて定義生成を行う際のデータベースに関する留意事項を以下の順に説明します。

■抽出元データベースの留意事項

抽出元データベースの留意事項を"表:抽出元データベースの留意事項"に示します。
なお、以下に記載していない抽出元データベースに関する各種上限や留意事項に関してはグローバルサーバのTJNLに準じます。詳細はグローバルサーバの"TJNL使用手引書"を参照してください。

また、Linkexpress Transactional Replication optionでは、抽出元データベースのデータの属性に制限を設けているものがあります。制限の範囲で利用する必要があります。詳細は"ジャーナル定義の対応表"を参照してください。

[表:抽出元データベースの留意事項]

データベース種

留意事項

NDB

H型、V型およびネットワーク型の階層構造の場合、NDBのパス選択にて選択できるパスはひとつだけです。

初期連携定義を生成する場合、以下の属性に該当する項目を含むDB定義はサポート対象外です。定義移入ができません。

  • NDBの複素数(COMPLEX)

VSAM

SYNCHRONIZED句を含む場合は、レコードの編集時に項目の置換え対象にできません。

NDB
VSAM

COPYLIBのREDEFINES句で再定義した項目は無視して定義生成を行います。

COPYLIBに含まれる66、77または88のレベル番号は無視して定義生成を行います。

COPYLIBの最上位の項目(レベル番号が一番小さい値の項目)のレベル番号が01の場合は、その項目名をレコード名とし、最上位の項目のレベル番号が01以外の場合は、レコード名を"RECORD01"として扱います。

外部10進データ項目、内部10進データ項目で小数点を表すピクチャ文字"P"を指定した項目はピクチャ文字"P"を無視して定義生成を行います。

レコードの編集時の項目の置換えは1項目につき1回だけ可能です。

ビット列型の項目については以下の点に留意が必要です。

  • 初期連携定義を生成しない場合
    • ビット列型の項目は、ジャーナル定義にて文字列に変換して配付することを示す"CONV_CHAR"を指定したものとして定義生成します。
  • 初期連携定義を生成する場合
    • ビット列型の項目は無視して定義生成を行います。

項目名が"FILLER"のとき、レコードの編集を行わないと当該項目は定義生成およびキー項目の選択の対象になりません。

レコードの編集を行う場合は以下の点に留意が必要です。

  • OCCURS句の指定がある場合は、繰返し項目の全体を指定できますが、繰返し項目の中を部分的に指定することはできません。
  • 開始位置と終了位置に指定する項目のレベル番号は同一でなければなりません。なお、開始位置と終了位置のレベル番号が同一であっても、その間にレベル番号が小さいものが含まれる場合はレコードの編集の対象にできません。

以下の属性に該当する項目は無視して定義生成を行います。

  • 8バイト2進真数
  • COBOLのPOINTER属性
  • COBOLのINDEX属性
  • NDBの複素数(COMPLEX)
  • 遊びバイト

レコード内の項目数が32767を超える定義は利用できません。

RDB

以下の属性に該当する列は無視して定義生成を行います。

  • INTERVAL

初期連携定義を生成する場合、以下の属性に該当する列は無視して定義生成を行います。

  • BINARY
  • BLOB

■反映先データベースの留意事項

反映先データベースの留意事項を"表:反映先データベースの留意事項"に示します。
なお、以下に記載していない反映先データベースに関する各種上限や留意事項に関してはTROおよびLinkexpressに準じます。詳細は"DBサービス定義"および"Linkexpress運用ガイド"を参照してください。

[表:反映先データベースの留意事項]

データベース種

留意事項

Oracleデータベース

反映先の表はすべて同じスキーマに属している必要があります。

Linkexpress Transactional Replication optionではキャラクタ・セマンティクスの列への格納はサポートしていません。したがって、バイト・セマンティクスの列とする必要があります。DB連携定義ツールでは、グローバルサーバ側の文字数で表定義を生成するため、文字列属性の列については文字コード変換に伴い文字数が不足する可能性があります。必要に応じて生成された定義を修正してください。

Symfoware/RDB
SQL Serverデータベース

反映先の表はすべて同じスキーマに属している必要はありませんが、1つの抽出元データベースの項目を、異なる反映先スキーマの表に反映することはできません。同じスキーマ内であれば、複数の表に反映できます。


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