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Interstage Application Server インストールガイド
Interstage

4.1 インストール前の作業

本ソフトウェアをインストールする前に以下の作業を行ってください。


空きディスクの確認

インストールに必要となる空きディスクがあることを確認してください。ディスク容量については、“2.4 インストール時に必要なディスク容量”を参照してください。
空きディスクが不足している場合は、該当するファイルシステムのサイズを拡張してください。


システムパラメタの確認

Interstageを運用する際にはシステムパラメタのチューニングが事前に必要です。
/etc/sysctl.confを編集して、共有メモリ、セマフォ、メッセージキューの値を適切な値に変更してください。各パラメタ値は、“チューニングガイド”の“サーバ機能運用時に必要なシステム資源”を参照して計算してください。
システムパラメタを算出するためのExcelファイルがマニュアルCDの“ApplicationServer\tuning”配下のサブフォルダに“ISAS-IPCtuning.xlsx”として格納されています。Microsoft(R) Excel 2007もしくは以降のバージョンのMicrosoft(R) Excelをお持ちの場合は“ISAS-IPCtuning.xlsx”を使用してシステムパラメタを算出することが可能です。使用方法などの詳細については、当該Excelファイル内の説明記事を参照してください。


ホスト名の確認

hostnameコマンドを引数指定せずに実行しホスト名が正しく設定されているか確認してください。

# hostname
"ホスト名"

表示されたホスト名が“localhost.localdomain”の場合は、正しく設定されていません。正しいホスト名を以下のコマンドを実行して設定してください。

# hostname "ホスト名"

/etc/services の確認

本ソフトウェアのインストール時に、/etc/services にポート番号の登録を行います。CORBAサービスのポート番号(省略値:8002)がサービス名“odserver”として登録されます。CORBAサービスのポート番号(省略値:8002)に“odserver”以外のサービスが登録されていないか事前に確認してください。既に他のサービスが登録されている場合、該当サービスを使用していない場合は、該当サービスをコメントアウトするなど/etc/services を編集してください。


セキュリティモードに関する確認

本ソフトウェアでは、インストール時にセキュリティモードを選択する必要があります。それぞれのセキュリティモードの特徴とインストール前に必要な作業を説明します。

強化セキュリティモード

強化セキュリティモードを選択した場合、本ソフトウェアをセキュリティ強化した状態でインストールします。これにより、従来すべてのユーザに与えられていたコマンドの実行権を特定グループのユーザのみに限定して運用することができます。
なお、強化セキュリティモードでインストールする場合、権限を与える特定グループをあらかじめ作成する必要があります。


グループ“isusergrp”を作成する場合

/usr/sbin/groupadd -g 500 isusergrp

注意

  • グループの作成方法は、システムの管理方針により異なります。必ずマシン管理者に確認してください。

  • 強化セキュリティモードについては、“セキュリティシステム運用ガイド”の“共通の対策”および“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“利用権限について”を参照してください。


互換セキュリティモード

互換セキュリティモードを選択した場合、従来のバージョンのInterstageと同等のセキュリティレベルでインストールします。
なお、互換セキュリティモードでインストールする場合は、事前に必要な作業はありません。