定義項目
項目名 | 省略値 | 範囲 | 説明 (※1) | 再起動要否 (※2) |
---|---|---|---|---|
Enterprise Beanインスタンスのキャッシング | ||||
最大キャッシュサイズ | 512 | 0~2147483647 |
0を設定した場合はキャッシュサイズが無制限になります。 | ○ |
キャッシュのサイズ変更量 | 32 | 1~2147483647 |
| ○ |
キャッシュアイドルタイムアウト | 600 | 0~2147483647(秒) |
| ○ |
削除タイムアウト | 5400 | 0~2147483647(秒) |
| ○ |
選択内容の削除ポリシー | nru(注3) |
|
| ○ |
Enterprise Beanインスタンスのプーリング | ||||
初期および最小プールサイズ | 0 | 0~2147483647 | プールに確保するインスタンスの数です。 | ○ |
最大プールサイズ | 32 | 0~2147483647 | プールされるBeanインスタンスの最大数です。 | ○ |
プールサイズ変更量 | 8 | 0~2147483647 | 一度に縮小または拡張するプールサイズです。最大プールサイズを超えたり、最小プールサイズを下回ることがないように、調整されます。 | ○ |
プールアイドルタイムアウト | 600 | 0~2147483647(秒) | プール内インスタンスの最大許容アイドル時間です。 | ○ |
EJBタイマーサービス | ||||
最小配信間隔 | 7000 | 1~2147483647(ミリ秒) | EJBタイマーの最小配信間隔です。EJBタイマーの生成時に指定された配信間隔が本設定値より小さい場合、本設定値が使用されます。 | ○ |
最大再配信回数 | 1 | 1~2147483647(回) | EJBタイマーの再配信回数の最大値です。本設定値の回数分の再配信を実行してもコールバック処理が成功しなかった場合、EJBタイマーサービスは該当のEJBタイマーを削除します。 | ○ |
再配信間隔 | 5000 | 1~2147483647(ミリ秒) | EJBタイマーの再配信間隔です。 | ○ |
タイマーデータソース | jdbc/__TimerPool | 文字列 | EJBタイマーサービスが使用するデータソースです。 | ○ |
EJBタイマーサービスの追加プロパティ |
|
| 本バージョンでは使用できません。 | |
その他 | ||||
SFSB持続性のタイプ | none |
| キャッシュされているStateful Session Beanのインスタンス情報の格納方法を選択できます。(注5) | ○ |
セッション格納位置 | ${com.sun.aas.instanceRoot}/session-store | 文字列 |
| ○ |
追加プロパティ |
|
| 本バージョンでは使用できません。 |
※1:「説明」に「noneの場合」、「fileの場合」とある定義項目は「SFSB持続性のタイプ」の定義値によって説明が変更となります。ただし、Entity Beanインスタンスは「fileの場合」でキャッシングされます。
※2:IJServerクラスタの再起動が必要かどうかを示しています。
○:再起動必要、×:再起動不要
メソッド実行完了時にBeanインスタンスをキャッシュに戻した時に、キャッシュに存在するBeanインスタンスが最大キャッシュサイズとキャッシュのサイズ変更量から算出された閾値を超過した場合、超過したインスタンスはpassivate対象のインスタンスとなります。
閾値は以下の式で算出されています。
キャッシュのサイズ変更量が最大キャッシュサイズを超えている場合
閾値 = 最大キャッシュサイズ × 0.75 + 1
キャッシュのサイズ変更量が最大キャッシュサイズを超えていない場合
閾値 = 最大キャッシュサイズ - キャッシュのサイズ変更量 + 1
passivate対象のインスタンスはキャッシュのサイズ変更量の指定値分passivateしますが、passivate対象のインスタンス数が8に満たない場合はpassivateしません。
削除タイムアウトとキャッシュアイドルタイムアウトの指定値の大小関係とその場合の動作を説明します。
削除タイムアウト>キャッシュアイドルタイムアウトの場合
アイドル状態のBeanはキャッシュアイドルタイムアウトの指定時間超過後passivate対象となります。passivateされたBeanは、削除タイムアウトの指定時間超過後に削除されます。
削除タイムアウト≦キャッシュアイドルタイムアウトの場合
アイドル状態のBeanはキャッシュアイドルタイムアウトの指定時間超過後passivate対象となり、passivate後に直ちに削除されます。
プールの監視は指定値の間隔で実施しますが、起動後に1回行った後はEJBアプリケーションの使用状況を確認し、使用されていないBeanインスタンスはプールサイズを調整しません。
Interstage Java EE DASサービスではSFSB持続性のタイプは「none」固定となります。
関連情報
詳細な説明や関連記事については、以下を参照してください。
内容 | 参照先 |
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機能説明 | |
チューニング方法 | 「チューニングガイド」-「EJBコンテナのチューニング」 |
コマンド | asadminコマンドの以下のサブコマンド |
asadminコマンドでの定義項目名 | configs.config.ejb-container定義項目 |