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Interstage Application Server/Interstage Web Server Java EE運用ガイド
Interstage

2.18.6 ルーティングサービス

ルーティングサービスでは、メッセージブローカのパフォーマンスと安定性を向上させるために、以下の制御を行います。


システム全体のメッセージ制限

システム全体のメッセージは、以下を指定することで、メッセージブローカ全体の制限値を設定します。以下の値が制限に達した場合、メッセージブローカは、保留メッセージが制限を下回るまで、新しいメッセージを拒否します。

  • メッセージブローカが保持するメッセージの最大数(imq.system.max_count)

  • メッセージが占有する最大合計バイト数(imq.system.max_size)

また、以下にも制限があります。

  • 各メッセージの最大サイズ(imq.message.max_size)

  • 期限切れメッセージの検出間隔(imq.message.expiration.interval)


特定の物理格納先へのメッセージ制限

特定の物理格納先へのメッセージには、以下の制限があります。

  • 物理格納先で保持するメッセージの数とサイズ

  • 作成可能なProducerとConsumerの数

  • Consumerに単一の処理で配信可能なメッセージ数

メッセージブローカは、以下により、メモリ制限に対処するように設定できます。

  • Producerによるメッセージの配信速度を遅くする。

  • 新しい受信メッセージを拒否する。

  • 最も古い既存のメッセージを破棄する。

  • 優先度が最も低い既存のメッセージを破棄する。

これらの方法で破棄されるメッセージは、完全に破棄するのではなく、オプションでデッドメッセージキューに移動できます。


参照

これらのルーティングサービスに関するプロパティの詳細については、「6.7.2 ルーティングサービスに関するプロパティ」、「6.7.3 物理格納先自動生成に関するプロパティ」、および「6.7.7 物理格納先の生成または更新に関するプロパティ」を参照してください。