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Interstage Application Server/Interstage Web Server Java EE運用ガイド
Interstage

2.18.4 接続サービス

メッセージブローカは、接続サービスを使用してアプリケーションと、メッセージブローカの管理をサポートします。
メッセージブローカは、次に示す2つの接続サービスを提供します。


admin接続サービス

メッセージブローカの管理を実施します。
JMSが提供するコマンドからの要求を、TCPを介して受け付けます。

jms接続サービス

JMSのメッセージ配信処理を実施します。
クライアントアプリケーションからの送受信要求を、TCPを介して受け付けます。


スレッドプール管理

接続サービスは、複数のコネクションをサポートするため、マルチスレッドで動作します。これらの接続に必要なスレッドは、ブローカにより、サービスごとに個別のスレッドプールに保存されます。
接続にスレッドが必要な場合に、その接続をサポートするサービスのスレッドプールにスレッドを追加します。

メッセージブローカ上でのスレッドプール管理のモデルには、以下の2種類があります。

専用モデル

メッセージブローカへのコネクションごとに、2つのスレッド(受付用と配信用)を作成します。これにより、JMSクライアント数に対するコネクション数は、共有モデルよりも多く作成されるため、JMSクライアント数が制限されますが、パフォーマンスは向上します。

共有モデル

メッセージ送受信は、共有スレッドによって処理されます。コネクションごとに専用スレッドが必要ないため、専用モデルと比較してJMSクライアント数が増加しますが、スレッド管理に追加のオーバーヘッドが必要であるため、パフォーマンスは低下します。

スレッドプール管理のモデルは、メッセージブローカ起動時に、接続サービスに関するプロパティのthreadpool_modelプロパティで設定します。
スレッドプールでは、管理するスレッドの最小スレッド数と最大スレッド数を、接続サービスに関するプロパティのmin_threadsとmax_threadsプロパティで設定します。使用可能なスレッド数が設定した最小値を下回った場合、そのスレッドの解放と同時にスレッドを終了してメモリリソースを節約します。最大数に達した場合は、スレッドが利用可能になるまで、新しい要求は拒否されます。

参照

スレッドプールに関するプロパティの詳細については、「6.7.1 接続サービスに関するプロパティ」を参照してください。