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Interstage Application Server/Interstage Web Server トラブルシューティング集
Interstage

A.5 Java監視機能

  Java監視機能を使用するには、JDK6のインストールが必要です。


Java監視機能とは

  Java監視機能は、アプリケーションサーバ上で現在動作中のアプリケーション(※1)のJava VM(JVM)に関するパフォーマンスデータを収集、表示する機能です。

  Java監視機能の利用者に対し、次の2つの機能を提供します。

  1. パフォーマンスデータ収集開始、停止等の操作入力

  2. 収集したパフォーマンスデータを視覚化

  本機能は、JavaSE6で提供されるjconsoleと、富士通が拡張したjconsoleプラグインとで構成されます。

※1:  Java監視機能が監視できるサーバ上のアプリケーションは、次の条件を満たすものです。

収集可能なパフォーマンスデータについて

  Java監視機能により収集できるパフォーマンスデータは、次のものです。

データ名

データの概要

メソッドサンプリング

一定の間隔で、メソッドの実行情報(どのメソッドが実行されているか)を示します。
収集の開始と終了、サンプリング間隔、およびスタックトレースの階層の指定は、Java監視機能の画面上より操作することができます。
収集したデータは、直接コンソールに表示します。

オブジェクトヒストグラム

Javaオブジェクトの使用状況を任意の二点間の差分にて示します。
Javaオブジェクトの使用状況とは、現在のヒープにおけるJavaオブジェクトのヒストグラム(どのクラスのインスタンスが、何個存在し、何バイト占めている)を示す情報です。
収集の開始のタイミングは、Java監視機能の画面上より操作することができます。収集したデータは、直接Java監視機能の画面上に表示します。

ヒープダンプ

現在のヒープダンプ(ヒープイメージ)を示します。
収集の開始のタイミングは、Java監視機能の画面上より操作することができます。
ヒープダンプは、Java監視機能の対象とするコンテナが動作しているサーバ上にファイルとして出力されます。
出力されたファイルは、ヒープダンプ表示プログラム(jhat)を使用することにより、ヒープの状況を観察することができます。

GC情報

Java VMのオプションを変更します。
操作可能なオプションは次の通りです。

  • GC表示ポリシー

  • System.gc()の抑止

  • System.gc()の検出

  • タイムスタンプ形式

Java VMのオプションの変更をJava監視機能の画面上より操作することができます。
オプションの操作によりJava VMより得られる情報は、サーバ上の標準出力をロギングしているファイルに出力されます。