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Interstage Application Server/Interstage Web Server トラブルシューティング集
Interstage

A.1.9 メッセージ

  ここでは、トレース情報に表示されるメッセージとその意味を説明します。

出力形式

  メッセージの出力形式は、以下のようになります。

FJTRACE:メッセージ番号: メッセージ内容

■メッセージとその意味

FJTRACE:100

Unexpected OPCODE was detected. (OPCODE = %s [%n])

[可変情報]
  %s=認識できなかったオペレーションコード(ニーモニック)
  %n=認識できなかったオペレーションコード(番号)

[意味]
  exit情報の出力処理を埋め込もうとしたが、復帰値を取得できませんでした。

[処理]
  メソッドトレースは通常通り実施します。
  exit情報の復帰値として、このメッセージが出力されます。

FJTRACE:101

[%s]

[可変情報]
  %s=発生したException、Errorクラス名

[意味]
  enter情報に渡されたパラメタ、またはexit情報に渡された復帰値が、オブジェクトであった場合、トレース情報としてtoStringメソッドで得られる値を出力する。
  そのtoStringメソッド内で、ExceptionやErrorが発生しました。

[処理]
  メソッドトレースは通常通り実施します。
  enter情報のパラメタ値、またはexitの復帰値として、このメッセージが出力されます。

FJTRACE:201

FileNotFoundException.getMessage()の返却文字列

[意味]
  指定された制御ファイルが見つかりません。

[処理]
  メソッドトレースを行わず、アプリケーションを実行します。

FJTRACE:202

IOException.getMessage()の返却文字列

[意味]
  制御ファイルのオープンでエラーが発生しました。

[処理]
  メソッドトレースを行わず、アプリケーションを実行します。

FJTRACE:203

The minimum of "traceFileCount" is 1. Use the minimum value(traceFileCount = 1).

[意味]
  “traceFileCount”の指定に誤りがあります(0以下の数値が指定されています)。

[処理]
  “traceFileCount”に1を設定します。

FJTRACE:204

The maximum of "traceFileCount" is 10. Use the maximum value(traceFileCount = 10).

[意味]
  “traceFileCount”の指定に誤りがあります(指定できる最大値"10"を超えた数値が指定されています)。

[処理]
  “traceFileCount”に10を設定します。

FJTRACE:205

The specification error of "traceFileCount". Use the default value(traceFileCount = 2).

[意味]
  “traceFileCount”の指定に誤りがあります(数値以外の値が指定されています)。

[処理]
  “traceFileCount”に2を設定します。

FJTRACE:206

The specification error of "traceFileSize". Use the default value(traceFileSize = 1).

[意味]
  “traceFileSize”の指定に誤りがあります(0以下の数値が指定されています)。

[処理]
  “traceFileSize”に1を設定します。

FJTRACE:207

The maximum of "traceFileSize" is 2147483647. Use the default value(traceFileSize = 1).

[意味]
  “traceFileSize”の指定に誤りがあります(指定できる最大値"2147483647"を超えた数値が指定されています)。

[処理]
  “traceFileSize”に1を設定します。

FJTRACE:208

The specification error of "traceFileSize". Use the default value(traceFileSize = 1).

[意味]
  “traceFileSize”の指定に誤りがあります(数値以外の値が指定されています)。

[処理]
  “traceFileSize”に1を設定します。

FJTRACE:209

Unrecognized statement "%s".

[可変情報]
  %s=指定された行

[意味]
  定義項目が“定義名=値”の形式で指定されていません。
  または、指定された定義名に誤りがあります。
  このメッセージは、制御ファイルに“statementStyle”の記述がある場合に出力されます(“statementStyle”の記述がない場合には出力されません)。

[処理]
  指定された行は無効となります。

FJTRACE:210

The specification error of "%s1". Use the default value(%s2).

[可変情報]
  %s1=指定された行
  %s2=採用された省略値

[意味]
  “statementStyle”、“valueLevel”および“timeStamp”に指定された値に誤りがあります。
  このメッセージは、制御ファイルに“statementStyle”の記述がある場合に出力されます(“statementStyle”の記述がない場合には出力されません)。

[処理]
  指定された行は無効となり、省略値が採用されます。

FJTRACE:211

Two or more same control items were specified (%s).

[可変情報]
  %s=採用された行

[意味]
  同じ定義項目が複数定義されています。
  このメッセージは、制御ファイルに“statementStyle”の記述がある場合に出力されます(“statementStyle”の記述がない場合には出力されません)。

[処理]
  最後に正しく指定された行が有効(採用された行)となります。また、採用された行以外は無効となります。

FJTRACE:212

Both "traceFile" and "traceDirectory" are specified. "traceFile" is used.

[意味]
  “traceFile”、“traceDirectory”の両方の指定があります。“traceFile”の指定が有効となります。
  このメッセージは、制御ファイルに“statementStyle”の記述がある場合に出力されます(“statementStyle”の記述がない場合には出力されません)。

[処理]
  “traceDirectory”の指定は無効となります。

FJTRACE:213

The control item "%s1" is specified. "%s2" is ignored.

[可変情報]
  %s1=優先された定義
  %s2=無効となった定義

[意味]
  組み合わせ不可能な定義が指定されています。次の定義の組み合わせが考えられます。

  このメッセージは、制御ファイルに“statementStyle”の記述がある場合に出力されます(“statementStyle”の記述がない場合には出力されません)。

[処理]
  組み合わせ不可能な定義(可変情報  “%s2”に示される定義)は、無効となります。

FJTRACE:400

Syntax error of a regular expression. [%s]

[可変情報]
  %s=指定された行

[意味]
  “traceMethod”、“not_traceMethod”に指定された正規表現の構文に誤りがあります。
  このメッセージは、制御ファイルに“statementStyle”の記述がある場合に出力されます(“statementStyle”の記述がない場合には出力されません)。

[処理]
  指定された行は無効となります。

FJTRACE:500

%s does not exist.

[可変情報]
  %s=ディレクトリ名

[意味]
  “traceDirectory”で指定されたディレクトリが存在しません。

[処理]
  メソッドトレースを行わず、アプリケーションを実行します。

FJTRACE:501

%s is not a directory.

[可変情報]
  %s=ディレクトリ名

[意味]
  “traceDirectory”で指定されたディレクトリはディレクトリではありません。

[処理]
  メソッドトレースを行わず、アプリケーションを実行します。

FJTRACE:502

%s is not a writable directory.

[可変情報]
  %s=ディレクトリ名

[意味]
  “traceDirectory”で指定されたディレクトリに対して、書き込み権がありません。

[処理]
  メソッドトレースを行わず、アプリケーションを実行します。

FJTRACE:503

Cannot create logfile %s. Cannot continue logging.

[可変情報]
  %s=トレース情報出力ファイル名

[意味]
  トレース情報出力ファイルを作成できません。

[処理]
  これ以降のトレース出力は行いません。

FJTRACE:602

A necessary module for the FJTRACE execution is not found.

[意味]
  メソッドトレース(FJTRACE)実行に必要なモジュールが見つかりません。
  fjtrace.dllまたはlibfjtrace.soが、必要な実行形式をしていない、またはmt.jarと同じディレクトリ内に配置されていない場合があります。

[処理]
  これ以降のトレース出力は行いません。

FJTRACE:603

API failure. (%s)

[可変情報]
  %s=ネーティブライブラリでの処理中にエラー復帰したAPI名

malloc、thr_keycreateのいずれかになります。

malloc、pthread_key_createのいずれかになります。

[意味]
  メソッドトレース(FJTRACE)実行時、ネーティブライブラリでの処理中にAPIが異常復帰しました。
  原因として、メモリ不足を含む、リソースの不足が考えられます。

[処理]
  下記の形式でメッセージを標準出力(IJServerでは標準出力がロギングされるファイル)に出力し、メソッドトレース、および、アプリケーションの実行を停止します。

FATAL ERROR in native method: FJTRACE:603: API failure. (API名)
        以下、この事象発生時のスタックトレースの出力

  たとえば、Solaris上でthr_keycreateがメモリ不足が発生している場合は、次のように出力されます。

FATAL ERROR in native method: FJTRACE:603: API failure. (thr_keycreate)
        at com.fujitsu.jvm.mt.ProcessInfo.getStatus(Native Method)
        at com.fujitsu.jvm.mt.B2B.init(B2B.java:116)
        at com.fujitsu.jvm.prof.FJProf2.prof_init(FJProf2.java:15)