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Interstage Application Server/Interstage Web Server トラブルシューティング集
Interstage

11.2.4 ワークユニットが異常終了

  ワークユニットが異常終了した場合、メッセージEXTP4400が出力されます。ワークユニットが異常終了した原因がEXTP4400の前に出力されます。使用者はメッセージを参照し、対処を行ってください。
  以下にワークユニットが異常終了となる原因の可能性について説明します。

連続異常終了回数に達した

  アプリケーションの連続異常終了の回数が、ワークユニット定義の“Control Optionセクション”の“Application Retry Count”に設定された連続異常終了回数に達した場合、ワークユニットは異常終了します。この場合、メッセージEXTP4400の前には以下のメッセージが出力されます。

自動再起動が失敗した

  アプリケーションが異常終了した、またはアプリケーションのタイムアウトとなり、アプリケーションが強制終了した後の、アプリケーションプロセスの自動再起動処理が失敗した場合、ワークユニットは異常終了します。この場合、メッセージEXTP4400の前に出力されたメッセージが自動再起動処理の失敗した原因を示しています。出力されたメッセージに対する対処を行ってください。

ワークユニット停止コマンドを使用せずにアプリケーションプロセスを停止した

  ワークユニット停止コマンドを使用せず、アプリケーションプロセスのプロセス自体を強制的に停止した場合、ワークユニットは異常終了します。アプリケーションプロセスを停止する場合、必ずワークユニット停止コマンドを使用してください。

ワークユニット配下で動作するアプリケーションプロセスの異常終了の原因を特定できない

  ワークユニット配下で動作するアプリケーションプロセスがEXTP4703,EXTP4371,EXTP4656,EXTP4354メッセージを出力し、異常終了したが原因を特定できない場合、以下のログファイルを参照することにより、アプリケーションプロセスがexitにより終了したのか、シグナルにより終了したのかを特定することができます。

  【デフォルトシステム】

  /var/opt/FJSVisas/system/default/FSUNextp/td001/tmp/is/proc_term_status.log

  /var/opt/FJSVisas/system/default/FJSVextp/td001/tmp/is/proc_term_status.log
  【拡張システム】
  /var/opt/FJSVisas/system/[システム名]/FSUNextp/[システム名]/tmp/is/proc_term_status.log

  ログファイルは以下の形式で出力されます。
--------------------------------------------------------------------------------
SYSTEM NAME   :default
OUTPUT TIME    :10/11/2004 14:22:51
--------------------------------------------------------------------------------
             TIME            PID EXIT SIGNAL CORE
10/11/2004 14:22:51  4009     0         -     NO
10/11/2004 14:36:54  4018     -         9     NO
10/11/2004 14:54:28  4023     -        11   YES

SYSTEM NAME  ・・・  Interstageのシステム名。
OUTPUT TIME   ・・・  Interstage起動時または本ログファイルを作成した日時。

TIME               ・・・  プロセスが終了した日時。
PID                 ・・・  終了したプロセスのプロセスID。
EXIT               ・・・  プロセスが正常終了した場合、終了したプロセスの返り値を表示します。返り値とは、exit()や_exit()の引数として設定された値、および main プログラムのreturn文で引数として与えられた値(0~255)。負の値および256以上の値は正しく表示されません。
SIGNAL           ・・・  プロセスがシグナルによって終了した場合、プロセスを終了させたシグナル番号を表示します。
CORE             ・・・  プロセスのcore出力の有無。YESの場合、ワークユニットのカレントディレクトリにcoreが出力されています。

  上記のログファイルの場合、プロセスIDが4009のプロセスは正常終了しています。プロセスIDが4018および4023のプロセスは、シグナル番号よりそれぞれSIGKILL、SIGSEGVで終了していると特定することができます。

(注) 本ログファイルは、プロセス終了時に必ず出力されるため、ワークユニットが正常終了した場合にも出力されます。
(注) 本ログファイルは、ファイルサイズが1Mバイトを超えると新しいファイルへと切り替わります。使用されていたログファイルは“proc_term_status.old”として保存され、次にログファイルのサイズが1Mバイトを超えた際に削除されます。