Interstage運用時にデスクトップヒープが枯渇した場合、イベントログに以下のメッセージが出力されて、アプリケーションの起動に失敗することがあります。
アプリケーションを正しく初期化できませんでした (0xc0000142)。
本現象が発生した場合、デスクトップヒープを拡張する必要があります。
Windows Server(R) 2003でのデスクトップヒープの拡張手順を以下に示します。
Windows Server(R) 2003の場合
レジストリエディタを起動します。
[スタート]-[ファイル名を指定して実行]で、「regedit」と入力して[OK]ボタンを押下します。
SubSystemsキーに移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINEサブツリーから次のキーに移動します。
\System\CurrentControlSet\Control\Session Manager\SubSystems
[Windows]の値を選択します。
[編集]メニューで、[文字列]を選択します。
SharedSectionパラメタの値を変更して、デスクトップヒープを増加します。
3番目の値「zzzz」を増加(256KB/512KBずつ)してください。
SharedSection=xxxx,yyyy,zzzz
注1)1番目の値「xxxx」および2番目の値「yyyy」を変更する必要はありません。
注2)3番目の値「zzzz」が省略されている場合、省略値は2番目の値「yyyy」と同じ値となります。3番目の値「zzzz」には、2番目の値「yyyy」よりも大きな値を設定してください(単位:KB)。
例
変更前
SharedSection=1024,3072,512
変更後
SharedSection=1024,3072,1024
システムを再起動します。
その他のオペレーティングシステムでの拡張方法については、マイクロソフトサポート技術情報を参照してください。
デスクトップヒープについては、「マイクロソフト サポート技術情報 - 184802」を参照してください。
注意
レジストリエディタまたは別の方法を使用してレジストリを誤って変更すると、深刻な問題が発生することがあります。最悪の場合、オペレーティングシステムの再インストールが必要となることがあります。
システムのバックアップをするなど、十分に注意して変更してください。
なお、デスクトップヒープの適正値を見積もる方法はありません。値を変更する場合は、徐々に拡張してください。