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Interstage Application Server/Interstage Web Server トラブルシューティング集
Interstage

5.1 共通事項

メモリ不足の異常

Interstageを運用中に、「メモリ不足が発生しました」というメッセージが表示されることがあります。
通常は、しばらくしてから再度処理を実行してください。

このようなメッセージが、頻繁に出力される場合は、“チューニングガイド”を参考に、Interstageを運用するために必要なメモリ容量を再見積もりし、メモリが十分に用意されているかを確認してください。


/var/log/messagesに以下のメッセージが出力されている場合は、システムのメモリ不足により、プロセスが強制終了された可能性があります。

Out of Memory: Killed process %s1(%s2).
[可変情報]
%s1:プロセスID
%s2:プロセス名

Interstageの必要とするメモリ容量に対して、メモリが十分に用意されている場合は、他のアプリケーションの使用メモリ容量が不足していることが考えられます。同一マシン上で運用している他のアプリケーションについても再見積もりを実施し、メモリ容量に問題がないかを調査してください。

再見積もりの結果、メモリ容量が不足していることが確認された場合は、システム管理者に連絡してください。システム管理者は、メインメモリの増設、またはスワップ領域の拡張を行ってください。


リモートでサービスにアクセスできない

以下を確認してください。

再インストール直後の異常

Interstageの各パッケージの再インストールを行った直後に、Interstageの動作が不安定な場合、前回のアンインストール時に削除されなかったファイルが悪影響を及ぼしている場合があります。
この場合、再度アンインストールを行い、以下のディレクトリが残留していた場合は削除してください。削除が終了したら、再度インストールを行って、操作を続行してください。

スタートメニューから実行した機能がすぐに異常終了する

Interstageをインストールしたマシンのディスプレイで、モニタの画面の色が適切に設定されていない場合、スタートメニューから機能を選択し実行しても、起動直後に異常終了する場合があります。
詳細については、“使用上の注意”の“モニタの画面の色について”を参照してください。


Interstage管理コンソールに業務構成管理機能が管理するリポジトリの容量不足エラーが表示される

Interstageを停止後、Interstage管理コンソールにあるリポジトリの環境設定画面を使用してリポジトリの最大使用量を増加または無制限にしてください。


バージョン6以前で使用していた運用操作用のバッチファイルを使用すると、運用操作が異常となる

バージョン6以前で動作していたSystemwalker OperationMGRなどの運用管理製品から起動していたコマンドが異常となる

バージョン7から、各サービスが提供するコマンド、DLLファイルの格納先が変更されています。そのため、旧バージョンで使用していたバッチファイルを使用した場合、バッチで記載しているフォルダ配下に該当のコマンドなく、異常となる場合があります。

この場合、新格納先にあわせてバッチファイルを修正していただく必要があります。

また、issetcompatiblepathコマンドを使用することで、旧バージョンでのコマンド、DLLファイルの格納先を復元することができます。

コマンド、DLLファイルの新格納先については、“移行ガイド”を参照してください。

issetcompatiblepathコマンドについては、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。


Interstageのコマンドが復帰しないまたは管理コンソール等が応答しない場合

Interstageのコマンド実行中に「Ctrl+Z」キーを押下、または“kill -s SIGSTOP プロセスID”を行った場合、そのコマンドは停止します。コマンドの排他処理で停止している場合、コマンドが再開または終了するまで同じ排他資源を使用しているコマンドは実行することができません。コマンドが停止しているかを調べるには、以下のコマンドを実行します。

# jobs
[1]  + Suspended                     OD_or_adm

# jobs
[1]+  Stopped                 OD_or_adm
# ps -elf
F S UID        PID  PPID  C PRI  NI ADDR SZ WCHAN  STIME TTY          TIME CMD
     :
x T root     xxxxx xxxxx  x  xx   x -  xxxx finish xx:xx pts/x    00:00:00 OD_or_adm

jobsコマンド/psコマンドのプロセスの状態コードが“T”の場合において、Interstageのコマンド名が表示された場合、停止状態であるため、bg/fgコマンドを実行してコマンドを再開します。コマンドの詳細については、各OSのコマンドを参照してください。


リストア直後の異常

Interstageの資源のリストアを行った直後に、Interstageの動作が不安定な場合、正しいリストア手順でリストアが行われなかった可能性があります。
リストアは、Interstageのインストールディレクトリ、J2EE共通ディレクトリ、インストールドライブ(Windows (R)の場合)やリストア対象とならないすべての資源(Interstageの運用時に使用するユーザ資源、ユーザアプリケーションなど)が、バックアップ前と同じディレクトリ構成に配置されているなどの注意が必要です。
バックアップとリストアの手順については、“運用ガイド(基本編)”を参照してください。


ファイルディスクリプタ不足の異常

Interstageを運用中にオープンしているファイル数が多すぎるため、使用しているサービス/アプリケーションで異常が発生する場合があります。ファイルディスクリプタは、一般的に以下の場合に使用されます。

ファイルディスクリプタ不足で異常が発生した場合は、不要なアプリケーションまたはInterstageに対する操作を終了し、システムで使用できるファイルディスクリプタ数を増やしてください。


ulimitコマンドまたは/etc/systemファイルの定義値で利用できるファイルディスクリプタを増加させることも可能です。ファイルディスクリプタのチューニング方法については、使用している基本ソフトウェアのマニュアルを参照してください。


“<Windowsフォルダ>\hsperfdata_SYSTEM\NNNN(NNNNは数字)”というファイルが原因でバックアップできない

このファイルは、Javaアプリケーションが動作する際にJava VMが作成する一時ファイルです。バックアップ対象からはずしてください。

また、Javaアプリケーション動作中に削除/移動を行うと、Javaを使用したシステム動作に影響を与えます。Javaアプリケーション動作中は、削除/移動を行わないでください。