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Interstage Application Server/Interstage Web Server トラブルシューティング集
Interstage

1.8.1 Windows (R) におけるクラッシュダンプの採取

  ここでは、Windows(R)におけるワトソン博士を使用したクラッシュダンプの採取方法を説明します。

■ワトソン博士について

  ワトソン博士はMicrosoft Corporationのソフトウェアで、プログラムエラーのためのデバッガです。
  プログラムエラーが発生すると、ワトソン博士が自動的にログファイルにデバッグ情報を出力します。なお、ログファイル名は、「drwtsn32.log」です。また、ログファイルの出力先は、ワトソン博士を起動して、設定することができます。
  ワトソン博士の詳細は、Microsoft CorporationのWebページを参照してください。

■ワトソン博士の設定

  クラッシュダンプの採取には、Windows(R)に同梱されている「ワトソン博士」を使用します。
  次の例を参考にして、「ワトソン博士」を設定してください。この設定を行うことにより、異常終了時に、自動的にクラッシュダンプが出力されるようになります。

ワトソン博士の設定例 (Windows Server(R) 2003、Windows(R) XPの場合)

  1. MS-DOSコマンドプロンプトなどで“drwtsn32 -i”コマンドを投入します。[ワトソン博士が既定のアプリケーション デバッガとしてインストールされました。]のメッセージが表示されます。

  2. 更に、MS-DOSコマンドプロンプトなどで、“drwtsn32”コマンドを実行します。[Windows ワトソン博士]の設定画面が表示されますので、以下を確認してください。

    • [ログファイルパス(L)]、[クラッシュダンプ(P)]が正しく指定されているか

    • [クラッシュダンプの種類(Y)]を[完全]と設定しているか

    • [すべてのスレッド コンテキストをダンプ(A)]のチェックボックスがチェックされているか

    • [既定のログ ファイルに追加(E)]のチェックボックスがチェックされているか

    • [メッセージ ボックスによる通知(U)]のチェックボックスがチェックされているか

    • [クラッシュ ダンプ ファイルの作成(T)]のチェックボックスがチェックされているか

Windows Server(R) 2003 x64 Editionの場合

  32ビットモード版のワトソン博士の環境設定を行う場合は、MS-DOSコマンドプロンプトなどで“%SystemRoot%\SysWow64\drwtsn32”コマンドを実行し、上述と同様の設定をしておく必要があります。

Windows Vista(R) SP1Windows(R) 7Windows Server(R) 2008Windows Server(R) 2008 R2の場合

  Windows Vista(R)、Windows(R) 7、Windows Server(R)2008、Windows Server(R) 2008 R2ではワトソン博士の機能が提供されていません。
  ワトソン博士の代わりにWindowsエラー報告(Windows Error Reporting(WER))の機能を使用します。
  次の例を参考にして、WERを設定してください。

WERの設定例

  1. MS-DOSコマンドプロンプトなどで“regedit”コマンドを投入し、レジストリエディタを起動します。

  2. 「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\Windows Error Reporting\LocalDumps」キーを作成します。

  3. LocalDumpsキーにREG_DWORD型でDumpTypeという値を作成し、「2」を設定します。


  WERに関する設定の方法については、以下の情報も参照ください。

■注意事項

  Windows Server(R) 2003の初期版においては、ユーザダンプが出力されない問題をはじめとして、その他にもJavaの実行動作に影響を及ぼす問題などがあります。
  たとえば、次のような問題があります。

  Windows Server(R) 2003を使用する場合は、Service Pack 1またはHotfixを適用してください。