可変情報
%s1:イベントサービスの情報
%s2:イベントサービスのプロセス番号
意味
プロセス番号%s2の処理中に、イベントサービスの情報メッセージが出力されました。
ユーザの対処
以下の対処を行ってください。
イベントサービスの情報%s1に“es_ecq_qmerr_set() qm_code=27”が出力された場合は、以下の手順で、Interstage管理コンソールで使用しているユニットの設定情報、またはesmkunitコマンド実行時に指定したユニット定義ファイルの定義値を確認してください。
なお、定義値に問題がない場合は、不要なイベントデータおよびコンシューマ・サプライヤの接続情報が残存している可能性があります。esmonitorコマンドまたはInterstage管理コンソールのイベントチャネルの状態画面で、イベントデータの現蓄積数(現蓄積メッセージ数)、接続サプライヤ数、および接続コンシューマ数を確認し、アプリケーションの受信処理が滞っていないかを確認してください。接続情報が残存していた場合は、esmonitorchnlコマンドを使用して不要な接続情報を削除してください。
イベントサービス運用コマンドを使用する場合
イベントサービスが起動された状態で、“esmonitor -unit”を実行してユニットの“Use Rate(sys/user)”に表示された不揮発ファイルの使用率を確認します。esmonitorコマンドの使用方法については、“アプリケーション作成ガイド(イベントサービス編)”(Interstage Application Server Enterprise Editionで提供)の“イベント通信のモニタリング”を参照してください。
1.の不揮発ファイルの使用率がそれぞれ90%以上の場合、esmkunitコマンド実行時に指定したユニット定義ファイル上のsyssizeおよびuserqsizeの設定値を確認し、見積りに誤りがある場合は、編集します。syssizeおよびuserqsizeの設定値は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“esmkunit”を参照して見積もってください。
なお、不揮発ファイルの使用率はユニット定義ファイル上のsyswarningおよびuserwarningを使用して監視できます。詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“esmkunit”を参照してください。
ユニット上に割り当てられたすべてのイベントチャネルをいったんesstopchnlコマンドで強制停止します。
なお、ユニット上に割り当てられたイベントチャネルは、“essetcnfchnl -d”を実行し、unitid項目にユニット名が出力されているイベントチャネルが対象となります。
ユニット上に割り当てられたすべてのイベントチャネルをいったんesrmchnlコマンドで削除します。
esrmunitコマンドでユニットを削除します。
esmkunitコマンドでユニットを作成します。
4.で削除したすべてのイベントチャネルをesmkchnlコマンドで作成します。
Interstage管理コンソールを使用する場合
イベントサービスが起動された状態で、保存先(ユニット)の情報(モニタ)画面でユニットの[システム使用率(%)]および[イベントデータ使用率(%)]を確認します。
1.のシステム使用率が90%以上の場合、保存先名(ユニットID)の設定情報画面で表示される[システム(ユニット制御)用ファイル容量]が不足している可能性があります。保存先の新規作成画面からヘルプを参照し、[システム(ユニット制御)用ファイル容量]の計算式を目安に[システム(ユニット制御)用ファイル容量]の設定値を見積もってください。
1.のイベントデータ使用率が90%以上の場合、保存先名(ユニット)の設定情報画面で表示される[イベントデータ用ファイル容量]が不足している可能性があります。保存先の新規作成画面からヘルプを参照して、[イベントデータ用ファイル容量]の計算式を目安に[イベントデータ用ファイル容量]の設定値を見積もってください。
なお、Interstage管理コンソールを使用してユニットを作成した場合、[システム使用率(%)]および[イベントデータ使用率(%)]は安全値70%~警告値90%で監視されます。使用率が90%以上になった場合、警告メッセージes20003が出力され、不揮発ファイルの状態は警告状態となります。その後、メッセージ格納域の使用率が低下し、使用率が70%以下となった場合、通知メッセージes20004が出力され、メッセージ格納域の警告状態は解除されます。
JMSまたはイベントサービスのイベントチャネルの状態表示画面で、ユニットを使用しているイベントチャネルをすべて強制停止します。
JMSまたはイベントサービスのイベントチャネルの状態表示画面で、ユニットを使用しているイベントチャネルをすべて削除します。
保存先(ユニット)を削除します。
保存先(ユニット)を作成します。このとき、[システム(ユニット制御)用ファイル容量]および[イベントデータ用ファイル容量]には、2.で見積もった正しい値を設定してください。
4.で削除したすべてのイベントチャネルを作成します。
イベントサービスの情報%s1に“es_ecq_qmerr_set() qm_code=74”が出力された場合は、1トランザクション内で操作しているメッセージ数が上限値(8192)を超過した可能性があります。
1トランザクション内で大量のイベントデータ数を送受信していないかを確認してください。
イベントサービスの情報%s1に“es_ecq_qmerr_set() qm_code=75”が出力された場合は、1トランザクション内で操作しているメッセージサイズが最大メッセージサイズの定義値を超過した可能性があります。
1トランザクション内で、大きいサイズのイベントデータ/大量のイベントデータ数を送受信していないかを確認してください。
1トランザクション内で、大きいサイズのイベントデータ/大量のイベントデータ数を送受信していないかを確認するか、または以下の手順で最大メッセージサイズの定義値を大きくしてください。
イベントサービス運用コマンドを使用する場合
esmkunitコマンド実行時に指定したユニット定義ファイル上のtranunitmaxの設定値を確認し、見積りに誤りがある場合は、編集します。tranunitmaxの設定値は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“esmkunit”を参照して見積もってください。
tranunitmaxの設定値を変更した場合は、手順2以降の操作を行ってください。
ユニット上に割り当てられたすべてのイベントチャネルをいったんesstopchnlコマンドで強制停止します。
なお、ユニット上に割り当てられたイベントチャネルは、“essetcnfchnl -d”を実行し、unitid項目にユニット名が出力されているイベントチャネルが対象となります。
ユニット上に割り当てられたすべてのイベントチャネルをいったんesrmchnlコマンドで削除します。
esrmunitコマンドでユニットを削除します。
esmkunitコマンドでユニットを作成します。
3.で削除したすべてのイベントチャネルをesmkchnlコマンドで作成します。
Interstage管理コンソールを使用する場合
保存先名(ユニットID)の設定情報画面で表示される[1トランザクション内最大メッセージサイズ]を確認し、見積りに誤りがある場合は、編集します。保存先の新規作成画面からヘルプを参照し、[1トランザクション内最大メッセージサイズ]の計算式を目安にして見積もってください。
[1トランザクション内最大メッセージサイズ]の設定値を変更した場合は、手順2以降の操作を行ってください。
JMSまたはイベントサービスのイベントチャネルの状態表示画面で、ユニットを使用しているイベントチャネルをすべて強制停止します。
JMSまたはイベントサービスのイベントチャネルの状態表示画面で、ユニットを使用しているイベントチャネルをすべて削除します。
保存先(ユニット)を削除します。
保存先(ユニット)を作成します。このとき、[システム(ユニット制御)用ファイル容量]および[イベントデータ用ファイル容量]には、1.で見積もった正しい値を設定してください。
3.で削除したすべてのイベントチャネルを作成します。
イベントサービスの情報%s1に“es_ecq_ots_prepare() esn_mon_2pc_tableSet err=13”が出力された場合は、イベントサービスの同時実行可能なグローバルトランザクション数を超えて通信した可能性があります。essetcnfコマンドまたはInterstage管理コンソールを使用して、イベントサービスの同時実行可能なグローバルトランザクション数を確認し、必要に応じて設定値を増加してください。essetcnfコマンドについては、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“essetcnf”を参照してください。
イベントサービスの情報%s1に“rw_tryrdlock() rtn = 16”が出力された場合は、システムの高負荷によりイベントサービスの処理が遅延している可能性があります。システムの状態を確認してください。本メッセージが出力された場合、以下のような現象が発生することがあります。
pullメソッドのデータ待ち合わせ時間の遅延
トランザクションタイムアウトの遅延
タイムアウトとなったイベントデータの削除処理の遅延
イベントサービスの情報%s1に“WriteFile(pipe) error エラーコード”または“User log write error エラーコード”が出力された場合は、システムの負荷が高いために、イベントサービスのログメッセージの出力処理に失敗している可能性があります。イベントサービスのログファイルに、以下のログメッセージが連続して出力されていないかを確認し、それぞれの対処を行ってください。イベントサービスのログファイルの格納先および対処については、“第109章 イベントサービスが出力するメッセージ”を参照してください。
イベントサービスの情報%s1に“Err/The communication to esstart went wrong. CODE=22”が出力された場合、イベントチャネルグループのオブジェクトリファレンスがネーミングサービスに登録されていない可能性があります。odlistnsコマンドを使用して、ネーミングサービスの登録内容を確認し、必要に応じてオブジェクトリファレンスを登録してください。odlistnsコマンドについては、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“odlistns”を参照してください。
odlistns -l
クラスタシステムの場合は、イベントチャネルのオブジェクトリファレンスを移出入して、ネーミングサービスにオブジェクトリファレンスを登録してください。イベントチャネルのオブジェクトリファレンスの移出入については、“アプリケーション作成ガイド (イベントサービス編)”の“環境設定”-“静的生成運用のイベントチャネルの設定”-“イベントチャネルのオブジェクトリファレンスの移出入”を参照してください。
イベントサービスの情報%s1に“func=start code=51”または“qm double start”が出力された場合、サーバ異常によりイベントサービスの資源が残存している可能性があります。サーバ異常によるクラスタ切替え時は、サーバマシンの停止/再起動を行って残存した資源を回収したあと、待機ノードの組込みを行ってください。クラスタ切替え時に異常が発生した場合の対処については、“高信頼性システム運用ガイド”の“クラスタサービス機能”-“クラスタサービスの運用”-“異常発生時の対処方法とトラブルシューティング” を参照してください。
イベントサービスの情報%s1に“Shared memory not exist. key =C:/Interstage/eswin/etc/group/essystem.cfg0xFFFFFFF0”(注)または“Shared memory not exist. key=C:/Interstage/eswin/etc/group/essystem.cfg0x0000005”(注)が出力された場合は、イベントサービスが起動されていない状態でiscollectinfoコマンドまたはeslogdumpコマンドが実行されました。
iscollectinfoコマンド実行時に本メッセージが出力された場合、特に対処を行う必要はありません。
eslogdumpコマンド実行時に本メッセージが出力された場合、イベントサービスを起動してから再度eslogdumpコマンドを実行してください。
注)インストールパス(C:/Interstage)は、デフォルトです。