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Interstage Application Server/Interstage Web Server メッセージ集
Interstage

67.1.41 es10055

ES: ERROR: es10055: [tttttt] Upper bounds of number of the data which was able to be accumulated with EventChannel (%s1::%s2) were exceeded.
ES: エラー
: es10055: [tttttt] イベントチャネル(%s1::%s2)で蓄積可能なデータ数の上限を超えました。

可変情報

%s1:イベントチャネルグループ名
%s2:イベントチャネル名

意味

イベントチャネルグループ%s1のイベントチャネル%s2で蓄積可能なデータ数の上限を超えました。

システムの処理

サプライヤからのリクエストは、実行されていません。

ユーザの対処

以下の対処を行ってください。

  • イベントデータを受信していないコンシューマが存在するため、イベントデータがイベントチャネルに蓄積された状態となり、イベントチャネルで蓄積可能なデータ数の上限を超えた可能性があります。アプリケーションにおいて、イベントデータを受信していないコンシューマが存在しないかを確認してください。

  • サプライヤがイベントデータを送信する間隔よりコンシューマがイベントデータを受信する間隔が長いため、イベントデータがイベントチャネルに蓄積された状態となり、イベントチャネルで蓄積可能なデータ数の上限を超えた可能性があります。アプリケーションにおいて、イベントデータを受信した後のコンシューマの処理に問題がないかを確認してください。

  • esmonitorchnlコマンドで接続情報の回収処理を行った際に本メッセージが出力された場合は、再度、esmonitorchnlコマンドで接続情報の回収処理を行ってください。

上記以外の場合は、以下の手順でイベントチャネルの環境を再設定してください。

  • イベントチャネルに蓄積できるイベントデータの最大値を増やします。essetcnf/essetcnfchnlコマンドを使用して、イベントチャネルの環境を再設定してください。essetcnf/essetcnfchnlコマンドについては、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“essetcnf”および“essetcnfchnl”を参照してください。

  • イベントチャネルの閉塞機能を使用して、イベントデータの蓄積処理を抑止します。
    イベントチャネルの閉塞機能を以下の手順で設定します。

    イベントサービス運用コマンドを使用する場合

    1. essetcnfchnlコマンドを実行して閉塞機能が使用可能なイベントチャネルであるかを確認します。

      essetcnfchnl -d -g (イベントチャネルのグループ名)

      “EventChannel blockade function”に“available”と表示された場合は、閉塞機能が使用可能なイベントチャネルであることを示します。

      ポイント

      “available”は、esmkchnlコマンドで静的生成運用のイベントチャネル作成時に以下のオプションを指定して作成したイベントチャネルであることを意味します。

      • -notify(ノーティフィケーションサービス/JMS)

      • -tran(ローカルトランザクション運用を行う)/-ots(グローバルトランザクション運用を行う)

      • -ptp(メッセージングモデル“Point-To-Pointモデル”)

      閉塞機能を使用できないイベントチャネルであった場合、以下の手順でイベントチャネルを再作成してください。

      1. esstopchnlコマンドでイベントチャネルを停止します。

      2. esrmchnlコマンドでイベントチャネルを削除します。

      3. esmkchnlコマンドでイベントチャネルを作成します。

        注意

        以下のどちらかのオプションを指定する必要があります。

        -notify -tran -ptp

        -notify -ots -persist all -ptp

      4. essetcnfchnlコマンドでイベントチャネルの構成情報を設定します。

        注意

        -blockade(イベントチャネルの閉塞機能を使用する)オプションを指定する必要があります。

      5. esstartchnlコマンドでイベントチャネルを起動します。

    2. 1.で閉塞機能が使用可能なイベントチャネルであった場合は、essetcnf/essetcnfchnlコマンドでイベントチャネルの環境を再設定します。essetcnf/essetcnfchnlコマンド実行時は、以下のオプションを指定して、イベントチャネルの閉塞機能を設定してください。essetcnf/essetcnfchnlコマンドについては、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“essetcnf”および“essetcnfchnl”を参照してください。

      • -threshold(監視蓄積データ率)

      • -safety(監視再開蓄積データ率)

      • -blockade(イベントチャネルの閉塞機能を使用する)

      • -unblock(自動閉塞解除率)

    3. esstopchnl/esstartchnlコマンドでイベントチャネルを再起動します。

      esstopchnl -g %s1
      esstartchnl -g %s1
    4. イベントチャネルを以下の手順(インストールパスはデフォルト)で閉塞します。eschgblockコマンドについては、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“eschgblock”を参照してください。

      eschgblock -g イベントチャネルグループ名 -c イベントチャネル名 -b on

      ポイント

      閉塞解除する場合は、以下の手順で行います。

      eschgblock -g イベントチャネルグループ名 -c イベントチャネル名 -b off

    Interstage管理コンソールを使用する場合

    1. 閉塞機能が使用可能なイベントチャネルであるかを確認します。
      JMSおよびイベントサービスのイベントチャネルの状態表示画面で、[操作]に[閉塞]/[閉塞解除]ボタンが表示されていることを確認してください。
      なお、上記のボタンが表示されている場合は、静的生成運用のイベントチャネル作成時に以下を指定して作成したイベントチャネルであることを意味します。

      • [ノーティフィケーションサービス機能]:“使用する”

      • [ローカルトランザクション]:“使用する”
        または、[グローバルトランザクション]:“使用する”

      • [モデル]:“Point-To-Point”

      閉塞機能が使用できないイベントチャネルであった場合、以下の手順でイベントチャネルを再作成してください。

      1. [停止]ボタンをクリックし、イベントチャネルを停止します。

      2. [削除]ボタンをクリックし、イベントチャネルを削除します。

      3. [新規作成]タブで詳細設定[表示]をクリックし、以下を設定して、[作成]ボタンをクリックします。
        -[ノーティフィケーションサービス機能]:“使用する”
        -[ローカルトランザクション]:“使用する”
        または、[グローバルトランザクション]:“使用する”
        -[モデル]:“Point-To-Point”

      4. イベントチャネルの環境設定画面で、以下を設定して、[適用]ボタンをクリックします。
        -[閉塞運用モード]:“運用操作による閉塞運用を有効にし、自動閉塞運用を無効とする”/“運用操作および自動閉塞運用を有効とする”

      5. イベントチャネルの状態表示画面で、[起動]ボタンをクリックし、イベントチャネルを起動します。

    2. イベントチャネルを再起動します。イベントチャネルの状態表示画面で[停止]ボタンをクリックしたあと、[起動]ボタンをクリックしてください。

    3. イベントチャネルを閉塞します。
      JMSおよびイベントサービスのイベントチャネルの状態表示画面で、[操作]の[閉塞]ボタンをクリックしてください。
      なお、閉塞解除する場合は、[閉塞解除]ボタンをクリックしてください。

注意


蓄積可能なイベントデータ数の上限を超えた状態でイベントデータを継続して送信し、コンソールに本メッセージが大量に出力された場合、イベントチャネルの処理が遅延する可能性があります。システムメッセージの設定(/etc/syslog.conf)により、コンソールへのエラーメッセージ出力を抑止するように変更してください。システムメッセージの設定については、オペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。