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Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(データベース連携サービス編)
Interstage

J.3 サーバアプリケーションの作成

ユーザサービス処理部の作成について以下に示します。


ユーザサービス処理部

サーバアプリケーションの処理を、オペレーティングシステムに添付されているエディタなどを使用して記述します。
トランザクションアプリケーションを使用してグローバルトランザクション運用を行う場合、トランザクション命令、およびリソースマネージャを使用するために必要な処理(データベースの結合、切り離し文)を記述する必要はありません。


クライアント側でトランザクションの開始・終了を行う場合

システムとしては、コミットおよびロールバック処理を行いません。コミット、およびロールバックはクライアントのアプリケーションが発行します。


サーバ側でトランザクションの開始・終了を行う場合

クライアントアプリケーションがトランザクションを開始しなければ、サーバ側でシステムが、トランザクションを開始、終了する制御を行います。この場合、サーバアプリケーションまたはシステムで設定する復帰値で、以下で示す動作を行います。復帰値は、Interstageにより規定されています。

例えば、サーバアプリケーションが異常などを検出しロールバックさせたい場合には、サーバアプリケーションの復帰値に10000を設定してください。COBOLのサーバアプリケーションの場合、最後の引数に復帰値を設定します。サーバアプリケーションの復帰値によるクライアントの処理を以下に示します。


復帰値

トランザクションの状態

意味

アプリケーションの指定可否

0

コミット

正常

1~9999

コミット

サーバアプリケーション任意

10000

ロールバック

サーバアプリケーションで異常検出

10001(注)

ロールバック

システム異常

不可

10002(注)

ロールバック

システムで異常検出

不可

10003(注)

ロールバック

通信処理異常

不可

10004(注)

ロールバック

サーバアプリケーションで異常またはトランザクションタイムアウト

不可

10005(注)

ロールバック

AIM連携のセション継続機能において異常検出

不可

10006(注)

ロールバック

アクセス制御において異常検出

不可

10007(注)

ロールバック

プロセスバインド機能において異常検出

不可

10008(注)

ロールバック

最大キューイング数に達した

不可

注)クライアントに復帰値10001~10008が通知された場合は、同時にその異常の詳細がエラーログに記録されます。


なお、エラーログは、以下のファイルに採取されます。


C:\Interstage\td\trc\lorb\errlog0

/var/opt/FSUNtd/trc/lorb/errlog0