1つのサーバアプリケーションから複数のデータベースにアクセスする場合のサーバアプリケーションは、以下のような構成で作成します。
データベースに依存した処理は、main関数の処理とは別ファイルに作成します。
上記例では、その処理を、それぞれ、symfunc1(),symfunc2()とします。
main関数から呼ばれるサブ関数symfunc1()を、単独でDB1のプリコンパイラを通して必要な言語のソースファイルを生成し、そのソースファイルをコンパイルします。
同様に、サブ関数symfunc2()も、単独でDB2のプリコンパイラを通して必要な言語のソースファイルを生成し、そのソースファイルをコンパイルします。
名前が異なるデータベースに対してアクセスする場合、リソース種別によって、以下の処理が必要になります。
Symfoware/RDBの場合
main関数は、それぞれのサブ関数symfunc1(),symfunc2()を呼び出す前に、「SET CONNECTION」文でアクセス対象のデータベースを切り替えてください。
Oracleの場合
それぞれのサブ関数で、DECLARE文「EXEC SQL DECLARE xxxx DATABASE」(xxxx:データベース名)でアクセス対象のデータベース名を指定してください。
それぞれのオブジェクトモジュールと、コンパイルしたmain関数のオブジェクトモジュールとをあわせてリンクし、サーバアプリケーションを作成します。
以下に、リソース種別がSymfoware/RDBの場合のリソース定義ファイルに設定するOPENINFOの例と「SET CONNECTION」文の例を示します。
リソース定義ファイルA内のOPENINFO
OPENINFO=TO 'DB1' USER 'system/manager' AS 'C1'
リソース定義ファイルB内のOPENINFO
OPENINFO=TO 'DB2' USER 'system/manager' AS 'C2'
次に、ユーザアプリケーションでも対応するコネクションを設定します。
SQL文発行処理部Aのソース内
EXEC SQL SET CONNECTION 'C1';
SQL文発行処理部Bのソース内
EXEC SQL SET CONNECTION 'C2';
注意
サーバアプリケーションからアクセスする複数のデータベースの種別が、Oracle, Symfoware/RDBのように異なる場合、サーバアプリケーション作成時にリンクするXA連携用プログラムは、otsmkxapgmコマンドで、複数リソースにアクセスする指定で作成する必要があります。