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Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)
Interstage

A.2 モジュール宣言

モジュールは、IDLのメソッド名や型名などが他のIDLと重複しないように、オブジェクトのグループ化宣言を行うものです。モジュール宣言では、モジュールとモジュールを束ねて、さらに大きなモジュールを宣言できます。
以下に、モジュール宣言の書式を示します。

module モジュール名 {
    IDLの繰り返し
};

モジュール宣言の例を以下に示します。

module  Module1 {                                     // モジュール宣言
    module  Module2 {                                 // モジュール宣言
        typedef Object  otype;                        // 型宣言
        interface  Func1 {                            // インタフェース宣言
            otype  Open(in string name);              // オペレーション宣言
        };
    };
    interface  Func1 {                                // インタフェース宣言
        exception FuncException {
            string  reason;
        };
        Module1::Module2::otype  Open(in string name) // オペレーション宣言
                raises(FuncException);
    };
}; 

上記の例のように、モジュールModule1のモジュールModule2内、およびモジュールModule1内の両方で、同名のインタフェースFunc1が宣言された場合、Func1は以下のように別々のインタフェースとして扱うことができます。

<1>  Module1::Module2::Func1
<2>  Module1::Func1

注意

Java言語のCORBAアプリケーションを開発する場合は、モジュール宣言を行う必要があります。モジュール宣言がない場合は、Javaコンパイラでエラーが発生します。