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Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)
Interstage

12.3.2 Contextインタフェース

(1)C言語

Contextインタフェースは、C言語では、以下のIDLを元にAPIが提供されています。

module CORBA {
       typedef string                  Identifier;
       enum ORBStatus { OK, FAILED };
       enum Flags{
               ARG_IN,
               ARG_OUT,
               ARG_INOUT,
               OUT_LIST_MEMORY,
               IN_COPY_VALUE,
               INV_NO_RESPONSE,
               INV_TERM_ON_ERR,
               RESP_NO_WAIT,
               DEPENDENT_LIST,
               CTX_RESTRICT_SCOPE,
               CTX_DELETE_DESCENDENTS
       };

       interface ORB {
               ...
               ORBStatus get_default_context( out Context );
               ...
       };
       interface Context {
               ORBStatus set_one_value(
                               in Identifier           prop_name,
                               in string               value );
               ORBStatus set_values(
                               in NVList               values );
               ORBStatus get_values(
                               in Identifier           start_scope,
                               in Flags                op_flags,
                               in Identifier           prop_name,
                               out NVList              values );
               ORBStatus delete_values(
                               in Identifier           prop_name );
               ORBStatus create_child(
                               in Identifier           ctx_name,
                               out Context             child_ctx );
               ORBStatus delete(
                               in Flags                del_flags );
       };
};

NVListについては、“12.2 NVListオブジェクト”を参照してください。
Contextインタフェースで提供しているAPI(C言語)の機能説明について、以下に示します。

インタフェース名

メソッド名

機能説明

ORB

get_default_context

デフォルトのコンテキストオブジェクトを取得します。

Context

set_one_value

プロパティ名とそのデータ値(ともに文字列)を指定されたコンテキストに関連付けます。

set_values

NVListで指定された複数のプロパティ名とそのデータ値(ともに文字列)の組合せをコンテキストに関連付けます。

get_values

コンテキストに関連付けられた指定されたパラメタに関連した情報のリストを取得します。

delete_values

プロパティ名、およびそれに関連付けられているデータ値のリストを削除します。

create_child

childコンテキストを作成します。

delete

コンテキストオブジェクトを削除します。


(2)C++言語・Java言語

Contextインタフェースは、C++言語/Java言語では、以下のIDLを元にAPIが提供されています。

module CORBA {
       typedef string                  Identifier;
       enum ORBStatus { OK, FAILED };
       enum Flags{
               ARG_IN,
               ARG_OUT,
               ARG_INOUT,
               OUT_LIST_MEMORY,
               IN_COPY_VALUE,
               INV_NO_RESPONSE,
               INV_TERM_ON_ERR,
               RESP_NO_WAIT,
               DEPENDENT_LIST,
               CTX_RESTRICT_SCOPE,
               CTX_DELETE_DESCENDENTS
       };

      interface ORB {
              ... 
              Status get_default_context( out Context );
              ... 
      };
      interface Context {
              readonly attribute Identifier     context_name;
              readonly attribute context        parent;
                
      ORBStatus set_one_value(
              in Identifier prop_name,
              in any propvalue );
      ORBStatus set_values( in NVList values );
      ORBStatus get_values(
              in Identifier start_scope,
              in Flags op_flags,
              in Identifier pattern,
              out NVList values );
      ORBStatus delete_values(
              in Identifier start_scope,
              in Flags op_name,
              in Identifier pattern,
              out NVList values );
      ORBStatus create_child(
              in Identifier child_ctx_name,
              out Context child_ctx );
      };
};

Contextインタフェースで提供しているAPI(C++言語)/Contextクラスで提供しているAPI(Java言語)の機能について、以下に示します。

インタフェース名/クラス名

メソッド名

機能説明

ORB

get_default_context

デフォルトのコンテキストオブジェクトを取得します。

Context

context_name

コンテキスト名を取得します。

parent

親のコンテキストオブジェクトを取得します。

set_one_value

プロパティ名とそのデータ値(ともに文字列)を指定されたコンテキストに関連付けます。

set_values

NVListで指定された複数のプロパティ名とそのデータ値(ともに文字列)の組合せをコンテキストに関連付けます。

get_values

コンテキストに関連付けられた指定されたパラメタに関連した情報のリストを取得します。

delete_values

プロパティ名、およびそれに関連付けられているデータ値のリストを削除します。

create_child

childコンテキストを作成します。


(3)COBOL

Contextインタフェースで提供しているAPI(COBOL)の機能について、以下に示します。

インタフェース名

メソッド名

機能説明

ORB

GET-DEFAULT-CONTEXT

デフォルトのコンテキストオブジェクトを取得します。

Context

SET-ONE-VALUE

プロパティ名とそのデータ値(ともに文字列)を指定されたコンテキストに関連付けます。

SET-VALUES

NVListで指定された複数のプロパティ名とそのデータ値(ともに文字列)の組合せをコンテキストに関連付けます。

GET-VALUES

コンテキストに関連付けられた指定されたパラメタに関連した情報のリストを取得します。

DELETE-VALUES

プロパティ名、およびそれに関連付けられているデータ値のリストを削除します。

CREATE-CHILD

childコンテキストを作成します。

DELETE

コンテキストオブジェクトを削除します。


(4)OOCOBOL

Contextインタフェースで提供しているAPI(OOCOBOL)の機能について、以下に示します。

インタフェース名

メソッド名

機能説明

ORB

GET_DEFAULT_CONTEXT

デフォルトのコンテキストオブジェクトを取得します。

Context

CONTEXT_NAME

コンテキスト名を取得します。

PARENT

親のコンテキストオブジェクトを取得します。

SET_ONE_VALUE

プロパティ名とそのデータ値(ともに文字列)を指定されたコンテキストに関連付けます。

SET_VALUES

NVListで指定された複数のプロパティ名とそのデータ値(ともに文字列)の組合せをコンテキストに関連付けます。

GET_VALUES

コンテキストに関連付けられた指定されたパラメタに関連した情報のリストを取得します。

DELETE_VALUES

プロパティ名、およびそれに関連付けられているデータ値のリストを削除します。

CREATE_CHILD

childコンテキストを作成します。


注意


  • OOCOBOLは、使用できません。


  • OOCOBOLは、Windows(R)クライアントアプリケーションで使用できます。