ここでは、オブジェクトリファレンスをファイルで配布する方法について説明します。
オブジェクトリファレンスをファイルで配布することにより、クライアントアプリケーションはネーミングサービスと通信せずにオブジェクトリファレンスを取得できます。このため、サーバアプリケーションのオブジェクトリファレンスにSSL情報が付加されている場合など、ネーミングサービスとの通信とサーバアプリケーションとの通信とでそれぞれ別コネクションを使用する場合は、オブジェクトリファレンスをファイルで配布することにより使用するコネクション数を減らすことが可能となります。
ただし、オブジェクトリファレンスをファイルで配布する場合は、すべてのクライアントマシンにファイルを配布する必要があり、ネーミングサービスを使用する場合より管理上のコストが増える可能性があります。たとえば、サーバアプリケーションのオブジェクトリファレンス更新時に、ネーミングサービスを使用していれば、ネーミングサービスに登録されている情報を更新するだけですが、ファイルで配布しているとすべてのクライアントに再配布する必要があります。