resolveオペレーションは、与えられたネーミングコンテキスト中のバインディング名に関連付けられたオブジェクトリファレンスを獲得する処理です。与えられたバインディング名は、ネーミングコンテキストに登録されているバインディング名と確実に一致している必要があります。resolveオペレーションではオブジェクトリファレンスだけが返され、バインディングのタイプは返しません。
返されたオブジェクトリファレンスはCORBA::Object型のため、クライアントは、オブジェクトリファレンスをふさわしいタイプにnarrow、またはキャストして使用する必要があります。
Object resolve(in Name n ) raises(NotFound, CannotProceed, InvalidName);
バインディング名は、複数のコンポーネントを持つことが可能です。詳細については、“9.2.1 ネーミングコンテキストインタフェースで扱うデータ型”の(2)を参照してください。バインディング名は、複数のネーミングコンテキストをまたがって処理されます。これらのネーミングコンテキストは、1つのネーミングサービスインスタンスに存在することが可能であり、また異なるネーミングサービスインスタンスの間で連携することも可能です。