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Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)
Interstage

6.9 any型、sequence型のリリースフラグ

可変長データは、データをクライアントへ返却後、スケルトン中で自動的に解放します。
そのため、解放したくないデータについては、そのデータをどこか別の領域に複写しておく必要があります。
文字列(string)を例に説明します。



しかし、any、sequenceのような複雑な型の場合は、コピーする処理が複雑なため、リリースフラグを設定し、解放する/しないを設定できるようになっています。
リリースフラグの設定方法について述べます。

変数型

設定方法

any

CORBA-ANY-SET-RELEASEを使用します。デフォルトは、CORBA-FALSE-VALUEです。(注)
例)
CALL "CORBA-ANY-ALLOC" USING
ANY-VAL.
CALL "CORBA-ANY-SET-RELEASE" USING
ANY-POINTER
REL-FLAG.

sequence

CORBA-SEQUENCE-SET-RELEASEを使用します。デフォルトは、CORBA-FALSE-VALUEです。(注)
例)
struct sequence<long> data;
->
CALL "CORBA-DATA-ALLOC" USING
SEQ-POINTER.
CALL "CORBA-SEQUENCE-SET-RELEASE" USING
SEQ-POINTER
REL-FLAG.

) CORBA-TRUE-VALUEのとき解放されます。CORBA-FALSE-VALUEのときは、解放されません。