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Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)
Interstage

6.8 データ型に対するマッピング

COBOLでは、CORBAのデータ型を扱うために、以下の登録集を提供します。

データ型のCOBOLでの定義を以下に示します。

CORBAデータ型

COBOLでの定義

備考

基本データ型

整数型

long

CORBA-LONG

PIC S9(9) COMP-5.

  

short

CORBA-SHORT

PIC S9(4) COMP-5.

  

unsigned long

CORBA-UNSIGNED-LONG

PIC 9(9) COMP-5.

  

unsigned short

CORBA-UNSIGNED-SHORT

PIC 9(4) COMP-5.

  

long long

CORBA-LONG-LONG

PIC S9(18) COMP-5.

  

浮動小数点型

float

CORBA-FLOAT

COMP-1.

  

double

CORBA-DOUBLE

COMP-2.

  

文字型

char
wchar

CORBA-CHAR
CORBA-WCHAR

PIC X(1).
PIC N(1).

  

オクテッド

octet

CORBA-OCTET

PIC 9(4) COMP-5.

  

ブーリアン

boolean

CORBA-BOOLEAN

PIC 9(9) COMP-5.

  

文字列型

string

  

PIC X(n).

6.8.1 文字列型”参照

wstring

  

PIC N(n).

6.8.2 ワイド文字列型”参照

列挙型

enum

CORBA-ENUM

PIC 9(9) COMP-5.

  

any型

any

  

集団項目

6.8.3 any型”参照

シーケンス型

sequence

  

OCCURS句

6.8.4 シーケンス型”参照

構造体

struct

  

集団項目

6.8.5 構造体”参照

共用体

union

  

REDEFINES文節

6.8.6 共用体”参照

固定小数点型

fixed

  

PIC xx(n) PACKED-DECIMAL.

6.8.7 固定小数点型”参照

配列

array

  

OCCURS句

6.8.8 配列”参照

オブジェクトリファレンス

Object

CORBA-OBJECT

USAGE POINTER

  

タイプコード

TypeCode

CORBA-TYPECODE

USAGE POINTER

  


注意

  • 整数型を扱う場合
    CORBA-SHORT、CORBA-UNSIGNED-SHORTで扱う値は2バイトで管理されますが、そのまま表示すると4桁以上の値は表示されません。符号を含めて4桁以上の値を表示する場合は、いったんCORBA-LONGなどの変数に代入してから扱ってください。
    また、5桁以上の値が代入されていると、コンパイル時に桁あふれの警告が表示されます。5桁以上の値を使用する場合は、CORBA-LONG型を使用してください。
    同様に、CORBA-LONG、CORBA-UNSIGNED-LONGに対して9桁以上の値を代入する場合は、桁あふれになるので注意してください。

  • 共用体の翻訳時の注意事項
    共用体のメンバにデータの長さの異なるものが存在した場合、COBOL翻訳時に、JMN2232I-Wのメッセージが表示されます。
    CORBAサービスでは、共用体のサンプルとしてlong型とstring型の長さの異なるサンプルを提供しています。このサンプルの翻訳時に、JMN2232I-Wのメッセージが出力されます。