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Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)
Interstage

6.7.1 サーバアプリケーションのテスト方法

サーバアプリケーションのテストを行う場合、実際にクライアントアプリケーションと結合して行います。このとき、サーバアプリケーションをデバッガ配下で動作させることで、サーバアプリケーションが正しく作成されているかを確認できます。
COBOLデバッガと連携するときの動作の概要と、サーバアプリケーションをデバッガ配下でテストする場合の手順を、以下に示します。


テスト用モジュールの作成


テストを行うサーバアプリケーションを、TESTオプションを指定してコンパイルします。リンクする場合は、リンクオプション“/DEBUG”、および“/DEBUGTYPE:COFF”を指定します。コンパイル方法の詳細については、COBOLのマニュアルを参照してください。



テストを行うサーバアプリケーションを、TESTオプションを指定してコンパイルします。コンパイル方法の詳細については、COBOLのマニュアルを参照してください。
テスト用モジュールの作成例を以下に示します。

CORBA=/opt/FSUNod/include/COBOL
export CORBA
cobol -WC,"TEST" -M -c simple_s.cbl
cobol -L/opt/FSUNod/lib -lOMcbl -o simple_s simple_s.o
cobol -WC,"TEST" -c simple_sa.cbl simple_ODdemo_calculator_skel.cbl simple_skel.cbl simple_cdr.cbl
cobol -G -dy -o libODDEMO-CALCULATOR.so -L/opt/FSUNod/lib -lOMcbl
      simple_sa.o simple_ODdemo_calculator_skel.o simple_skel.o simple_cdr.o


テストを行うサーバアプリケーションを、TESTオプションを指定してコンパイルします。コンパイル方法の詳細については、COBOLのマニュアルを参照してください。
テスト用モジュールの作成例を以下に示します。

CORBA=/opt/FJSVod/include/COBOL
export CORBA
cobol -WC,"TEST" -M -c simple_s.cbl
cobol -L/opt/FJSVod/lib -lOMcbl -o simple_s simple_s.o
cobol -WC,"TEST" -c simple_sa.cbl simple_ODdemo_calculator_skel.cbl simple_skel.cbl simple_cdr.cbl
cobol -G -dy -o libODDEMO-CALCULATOR.so -L/opt/FJSVod/lib -lOMcbl
      simple_sa.o simple_ODdemo_calculator_skel.o simple_skel.o simple_cdr.o

COBOLデバッガの起動

コマンドプロンプトからwinsvdコマンドでCOBOLデバッガを起動し、サーバアプリケーションをCOBOLデバッガ配下で起動します。サーバアプリケーションをCOBOLデバッガ配下で起動する際のwinsvdコマンドのパラメタのうち、基本的なパラメタの指定方法を以下に示します。

winsvd  /G開始プログラム名  /Sソースファイル格納フォルダ名 /Dデバッグ情報格納フォルダ名 サーバアプリケーション名

/G開始プログラム名

デバッグを開始する外部プログラム名を指定します。

/Sソースファイル格納ディレクトリ名

COBOLソースプログラムの格納フォルダを指定します。

/Dデバッグ情報格納ディレクトリ名

デバッグ情報ファイルの格納フォルダを指定します。デバッグ情報ファイルは、コンパイル時に生成される拡張子が“.svd”のファイルです。

サーバアプリケーション名

アプリケーション名を指定します。


COBOLデバッガの起動

端末から、テスト対象のCOBOLプログラムを指定したsvdコマンドにより、COBOLデバッガを起動してサーバアプリケーションをそのデバッガ配下で起動します。サーバアプリケーションを起動する際のsvdコマンドのパラメタのうち、基本的なパラメタの指定方法を以下に示します。

svd  -p 開始プログラム名  -s ソースファイル格納ディレクトリ名 -k デバッグ情報格納ディレクトリ名 サーバアプリケーション名

-p 開始プログラム名

デバッグを開始する外部プログラム名を指定します。

-s ソースファイル格納ディレクトリ名

COBOLソースプログラムの格納ディレクトリを指定します。

-k デバッグ情報格納ディレクトリ名

デバッグ情報ファイルの格納ディレクトリを指定します。デバッグ情報ファイルは、コンパイル時に生成される拡張子が“.svd”のファイルです。

サーバアプリケーション名

サーバアプリケーションを指定します。


サーバアプリケーションの起動例を以下に示します。

% PATH=/opt/FJSVCOBop/bin:${PATH}; export PATH
% LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVCOBop/lib:/usr/dt/lib:/usr/openwin/lib:${LD_LIBRARY 
  _PATH};export LD_LIBRARY_PATH
% MANPATH=/opt/FJSVCOBop/man/%L:/opt/FJSVCOBop/man:${MANPATH}; export MANPATH
% NLSPATH=/opt/FJSVCOBop/lib/nls/%1/%c/%N.cat:/opt/FJSVCOBop/lib/nls/C/%N.cat; export NLSPATH
% XUSERFILESEARCHPATH=/opt/FJSVCOBop/lib/app-defaults/%L/%N:/opt/FJSVCOBop/lib 
  /app-defaults/%N; export XUSERFILESEARCHPATH
% svd  -p SERVER-MAIN  -s /tmp/samples/CalcSample/COBOL -k /tmp/samples/CalcSample/COBOL simple_s

% PATH=/opt/FJSVcbl/bin:${PATH}; export PATH
% LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVcbl/lib:/usr/dt/lib:/usr/openwin/lib:${LD_LIBRARY 
  _PATH};export LD_LIBRARY_PATH
% MANPATH=/opt/FJSVcbl/man/%L:/opt/FJSVcbl/man:${MANPATH}; export MANPATH
% NLSPATH=/opt/FJSVcbl/lib/nls/%1/%c/%N.cat:/opt/FJSVcbl/lib/nls/C/%N.cat; export NLSPATH
% XUSERFILESEARCHPATH=/opt/FJSVcbl/lib/app-defaults/%L/%N:/opt/FJSVcbl/lib 
  /app-defaults/%N; export XUSERFILESEARCHPATH
% svd  -p SERVER-MAIN  -s /tmp/samples/CalcSample/COBOL -k /tmp/samples/CalcSample/COBOL simple_s

COBOLデバッガの詳細については、COBOLのマニュアルを参照してください。


テストの実施

COBOLデバッガを起動すると、COBOLデバッガ画面が表示されます。画面の表示後、クライアントアプリケーションからサーバアプリケーションを呼び出して、処理を実行することで、サーバアプリケーションの動作状態をデバッガから確認できます。これによりアプリケーションを実行でき、ステップ単位でデバッグできます。なお、COBOLプログラムのデバッグ方法の詳細については、COBOLのマニュアルを参照してください。



インタフェース実装関数をデバッグする場合は、winsvdコマンドの/Gオプションにインタフェース実装関数のプログラム名を指定してください。


インタフェース実装関数をデバッグする場合は、svdコマンドの-pオプションにインタフェース実装関数のプログラム名を指定してください。


COBOLデバッガにより、サーバアプリケーションをデバッグする場合の注意事項について示します。