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Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)
Interstage

5.2.4 Javaクラスファイルのアーカイブ

JavaクラスファイルをWebサーバに登録する場合、ダウンロード時間を短縮するため、複数のファイルを一度にダウンロードし、クラスファイルをまとめたアーカイブファイルを作成します。アーカイブファイルは、Java Development Kit(以降JDK)に含まれるjarコマンドを使用して作成します。
ここで作成したJavaクラスファイルのアーカイブファイル(アプレット)をWebサーバからダウンロードして実行する場合は、アーカイブファイルに対して署名を行う必要があります。署名については、“5.8 アプレットのデジタル署名”を参照してください。


参照

jarコマンドの使用方法などについては、JDKのドキュメントを参照してください。


サブディレクトリを含むクラスファイルからアーカイブファイルを作成する場合のコマンド使用例を以下に示します。


jarコマンド使用例

作成するアーカイブファイル名とアーカイブするクラスファイルを指定します。作成されたアーカイブファイルには、サブディレクトリ内のファイルが含まれています。

jar cvf Sample.jar *.class Samplemod\*.class 
    adding: Samplemod/_SampleintfStub.class (in=1282) (out=704) (deflated 45%)
    adding: Samplemod/Sampleintf.class (in=302) (out=215) (deflated 28%)
    adding: Samplemod/SampleintfHelper.class (in=2175) (out=994) (deflated 54%)
    adding: Samplemod/SampleintfHolder.class (in=907) (out=461) (deflated 49%)

注意

  • アーカイブファイルとするクラスファイルを指定する場合、パス指定の情報もアーカイブファイル内に含まれます。カレントディレクトリをアーカイブファイルとするクラスファイルが格納される最上位ディレクトリに移動後、クラスファイルの構成に従って指定し、アーカイブファイルを作成してください。

  • HTMLファイル内の<PARAM>タグでcabbaseを指定する場合、<APPLET>タグのARCHIVE指定は無効です。


HTMLファイル記述例

Javaアプレット名がSampleとIDL生成ファイルをSample.jarとしてアーカイブした場合のHTMLファイル記述例を、“5.2.1 HTMLファイルの記述”に記述されているHTMLファイルを例にして以下に示します。


(1)JBKプラグインを使用する場合(jar形式アーカイブファイル使用)

<PARAM>タグのARCHIVE指定、および<EMBED>タグのARCHIVE指定で、Sample.jarをダウンロードするように指定します。

<HTML>
<HEAD><!--demo.html-->
<TITLE>Java sample Applet </TITLE>
</HEAD>
<BODY>
<OBJECT CLASSID="CLSID:BEA62964-C40B-11D1-AACA-00A0C9216A67" WIDTH=300 HEIGHT=250>
<PARAM NAME="TYPE" VALUE="application/x-JBK-Plugin">
<PARAM NAME="NAME" VALUE="Sample">
<PARAM NAME="CODE" VALUE="Sample.class">
<PARAM NAME="ARCHIVE" VALUE="Sample.jar,ODporb4_plugin.jar,CosNaming4_plugin.jar,InterfaceRep4_plugin.jar">
<PARAM NAME="PORB_HOME" VALUE="PORBDIR"> 
<COMMENT>
<EMBED TYPE="application/x-JBK-Plugin"
       NAME="Sample" CODE="Sample.class" WIDTH=300 HEIGHT=250
       ARCHIVE="Sample.jar,ODporb4_plugin.jar,CosNaming4_plugin.jar,InterfaceRep4_plugin.jar"
       PORB_HOME="PORBDIR">
</EMBED>
</COMMENT>
</OBJECT>
</BODY>
</HTML>

(2)Portable-ORBをダウンロードしない場合

上記の(1)および(2)のHTMLの記述例からPortable-ORBのファイルの記述を削除したものがPortable-ORBをダウンロードしない場合の記述となります。記述を削除するPortable-ORBのファイルは、“5.2.1 HTMLファイルの記述”に説明されている表を参照してください。