CORBAアプリケーションは、動的リンク可能な実行可能ファイル/共有ライブラリ(オブジェクト)として作成する必要があります。リンク時に、静的リンクオプション(Solarisの場合:-dnオプション)を付加しないでください。
アプリケーションのリンク時は、例示するライブラリに加えて、併用製品(DBMSなど)のライブラリなど、アプリケーションが必要とするすべてのライブラリを漏れなくリンクする必要があります。また、リンクしたライブラリ群の格納先は、アプリケーション実行時に環境変数LD_LIBRARY_PATH に設定しておく必要があります。なお、必要なライブラリのリンク漏れ/環境変数LLD_LIBRARY_PATHの設定漏れがあった場合、アプリケーション実行時に“BAD_OPERATION”などの例外が発生します。
動的スケルトンインタフェースを使用したCORBAサーバアプリケーションを運用する場合、インタフェース情報がインタフェースリポジトリに登録されている必要があります。このインタフェースリポジトリ上の登録情報と、IDLc コマンドにより生成されたスタブ内の情報間に不整合が生じたまま、クライアント・サーバ通信を行った場合、以下のような異常事象が発生します。
サーバアプリケーションで受信した、クライアントアプリケーションからの要求データが不当な値となる。
メモリ不足エラーが発生する。
処理要求が無応答となる。
運用に際し、事前にインタフェースリポジトリ上の登録情報とスタブ内の情報に不整合がないかを確認してください。インタフェースリポジトリ上の登録内容は、odlistirコマンドにより確認できます。インタフェース情報の不整合をアプリケーション通信過程で自動検出する“インタフェース情報チェック機能”が提供されています(本機能はデフォルトの状態では有効になっていません)。前述したトラブルを未然防止するためにも、本機能の適用を推奨します。本機能の詳細については、“OLTPサーバ運用ガイド”の“インタフェース情報チェック機能を使用した運用”を参照してください。