サーバアプリケーションの最大処理時間(タイムアウト時間)が指定されている場合、タイムアウトを検出した時に、プロセスのスタックトレースを出力する機能を提供します。スタックトレースは、その時点でのサーバアプリケーションプロセスのスタック情報であり、ハングまたは遅延している処理を確認することができます。
本機能を使用することで、サーバアプリケーションのタイムアウト発生時に、アプリケーションプログラムが処理中の制御を確認することができます。
出力先
ディレクトリ: [カレントディレクトリ]/[ワークユニット名]/[プロセス ID] ファイル : PID_MMDD-HHMMSS.pstack PID : プロセスID MMDD : 発生月/日 HHMMSS: 発生時間/分/秒
本機能は、デフォルトで有効です。ワークユニット定義で設定できます。サーバアプリケーションでタイムアウトが発生した時の調査のために、サーバアプリケーションの最大処理時間が設定されている場合は、本機能も有効にしておくことを推奨します。また、本機能は、ワークユニットの出口プログラムのタイマ監視およびワークユニットの起動時間監視/停止時間監視でも有効です。
なお、本機能は、Solarisでのみ有効です。
定義方法
ワークユニット定義の「Output of Stack Trace(タイムアウト検出時のスタックトレース取得の有無)」に「YES」を設定します。以下に定義登録の実行例を示します。なお、ワークユニット定義の詳細は「付録A ワークユニット定義」を参照してください。
例
ワークユニット定義の登録
ワークユニット定義
[Control Option] Output of Stack Trace:YES
isaddwudefコマンドでワークユニット名を指定して登録します。
isaddwudef -o ISSAMPLE1