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Interstage Application Server OLTPサーバ運用ガイド
Interstage

F.3.3 C++言語サンプルアプリケーションを利用した運用手順

Interstage管理コンソールを使用してCORBAワークユニット(CORBAアプリケーションのワークユニット)を動作させるための環境を作成し、運用する手順について説明します。
CORBAアプリケーションをワークユニットで運用する場合、以下の手順でアプリケーション実行環境を設定する必要があります。ここでは、C++言語サンプルアプリケーションを利用して、ワークユニットを作成してからアプリケーションを運用し、ワークユニットを削除するまでを説明します。


  1. CORBAアプリケーションの作成

  2. Interstage管理コンソールの起動

  3. CORBAワークユニットの作成

  4. CORBAアプリケーションの配備

  5. CORBAワークユニットの起動

  6. クライアントアプリケーションの実行

  7. CORBAワークユニットの停止

  8. CORBAアプリケーションの配備解除

  9. CORBAワークユニットの削除


本説明は、「/opt/FJSVod/src/samples/complex/samplelist.C++/data/any」下にあるサンプルアプリを動作させるまでのプロセスを説明しています。


1) CORBAアプリケーションの作成

「アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)」の実行手順に従ってサーバアプリケーションを作成します。ここでは「/opt/FJSVod/src/samples/complex/samplelist.C++/data/any」に用意されているサンプルアプリケーションを利用します。

# OD_HOME=/opt/FJSVod
# export OD_HOME(環境変数にOD_HOMEを設定)
# LD_LIBRARY_PATH=$OD_HOME/lib:$LD_LIBRARY_PATH
# export LD_LIBRARY_PATH(環境変数にライブラリパスを設定)
# cd /opt/FJSVod/src/samples/complex/samplelist.C++/data/any
# make(アプリケーションの作成)

2) Interstage管理コンソールの起動

Webブラウザから「https://(ホスト名):12000/IsAdmin」を指定してInterstage管理コンソールを起動します。


3) CORBAワークユニットの作成

CORBAアプリケーションをワークユニットで動作させるため、ワークユニット定義の作成を行います。

  1. [システム] > [ワークユニット] > [新規作成]タブを選択します。

  2. ワークユニットタイプで「CORBA」を選択します。
    ワークユニット名にデフォルトで「WU001」が入力されます。

  3. [詳細設定[表示]]をクリックし、以下を設定して、[作成]ボタンを押下します。

    ワークユニット設定のアプリケーション格納フォルダ

    /opt/FJSVod/src/samples/complex/samplelist.C++/data/any

    アプリケーション動作カレントディレクトリ

    /opt/FJSVod/src/samples/complex/samplelist.C++/data/any


4) CORBAアプリケーションの配備

CORBAアプリケーションをワークユニットで動作させるための配備を行います。

  1. [状態]タブを選択しワークユニット一覧から新規作成したワークユニット(WU001)をクリックします。

  2. [配備]タブを選択し、以下を入力します。「配備完了後、ワークユニットを起動する」のチェックは入ったままにします。

    インプリメンテーションリポジトリID

    IDL:ODsample/anytest:1.0

    実行プログラムファイル

    simple_s

  3. [詳細設定[表示]]をクリックすると、CORBAアプリケーション[表示]とインタフェース定義[表示]を表示します。

  4. [インタフェース定義[表示]]をクリックすると、インタフェース定義の項目が表示されるので、[追加]ボタンを押下し、インタフェース定義追加画面を表示します。

  5. 以下を入力します。

    インタフェースリポジトリID

    IDL:ODsample/anytest:1.0

    ネーミングサービス登録名

    ODsample::anytest

  6. [一覧へ反映]ボタンを押下すると、インタフェース定義が追加されます。

  7. インタフェース定義が完了した時点で[配備]ボタンを押下すると、アプリケーションの配備が行われます。


5) CORBAワークユニットの起動

ワークユニット定義で設定したCORBAワークユニットの起動を行います。
配備設定で「配備完了後、ワークユニットを起動する」を有効にすることで、配備と同時にワークユニットの起動も行われます。通常、本項目は有効になっています。

また、ワークユニットはInterstage起動に連動して起動されます。通常、自動起動も有効になっています。

  1. 起動したいワークユニットで[操作]タブを選択します。

  2. [起動]ボタンを押下します。


6) クライアントアプリケーションの実行

「アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)」の実行手順に従ってクライアントアプリケーションを作成します。ここでは、/opt/FJSVod/src/samples/complex/samplelist.C++/data/anyに用意されているサンプルアプリケーションを利用します。

# cd /opt/FJSVod/src/samples/complex/samplelist.C++/data/any
# make(アプリケーションの作成)

クライアントアプリケーションを実行します。
クライアントアプリケーション格納先で以下を実行します。

# ./simple_c
smp1->para1 = 100
smp1->para2 = OUT
smp2->para1 = x
smp2->para2 = 0.01
smp3->para1 = z
smp3->para2 = 0.001

7) CORBAワークユニットの停止

起動中のワークユニットの停止を行います。

  1. 停止したいワークユニットで[操作]タブを選択します。

  2. [停止]ボタンを押下します。

  3. 「ワークユニットの停止方法を選択してください。」と表示されるので、「停止」を選択して[実行]ボタンを押下します。


8) CORBAアプリケーションの配備解除

CORBAアプリケーションの配備解除を行います。

  1. [配備解除]タブを選択します。

  2. 配備を解除したいインプリメンテーションリポジトリIDの左のチェックボックスにチェックを入れ、[チェックアプリケーション解除]ボタンを押下します。


9) CORBAワークユニットの削除

CORBAワークユニットの削除を行います。

  1. [操作]タブを選択し、[削除]ボタンを押下します。

  2. 「ワークユニットを削除します。よろしいですか?」というダイアログが表示されるので、[OK]を押下します。