ワークユニットは、アプリケーションの運用単位であり、アプリケーションを運用するためのさまざまな機能を提供しています。
また、1つのワークユニットには、複数のアプリケーションを登録することができますので、同時に起動/停止を実施したいアプリケーションや関連性のあるアプリケーションを運用の単位として、同一ワークユニットに登録するよう設計してください。
ワークユニットには、対象となるアプリケーションの種類ごとに、以下のワークユニットがあります。
CORBAワークユニット: CORBAアプリケーション
IJServerワークユニット: J2EEアプリケーション
ユーティリティワークユニット: 一般アプリケーション
参照
IJServerワークユニット(J2EEアプリケーション)についての詳細は、「J2EEユーザーズガイド(旧版互換)」の「J2EEアプリケーションが運用される環境(IJServer)」を参照してください。
本マニュアルでは、CORBAワークユニットとユーティリティワークユニットについて説明します。
以下は、CORBAワークユニットとユーティリティワークユニットで使用できるワークユニットの機能の一覧です。各機能の詳細は、本マニュアルの以降の説明を参照してください。
機能 | CORBA | ユーティリティ |
---|---|---|
アプリケーションプロセス多重度 | ○ | ○ |
アプリケーション自動再起動 | ○ | ○ |
サーバアプリケーションタイマ機能 | ○ | - |
カレントディレクトリ | ○ | ○ |
環境変数 | ○ | ○ |
キュー制御 | ○ | - |
キュー閉塞/閉塞解除 | ○ | - |
最大キューイング機能 | ○ | - |
滞留キュー数のアラーム通知機能 | ○ | - |
バッファ制御 | ○ | - |
優先度制御 | ○ | - |
ワークユニットのアプリケーション自動再起動失敗時の縮退運用 | ○ | - |
ワークユニットのプロセス多重度変更 | ○ | - |
コード変換 | ○ | - |
出口機能 | ○ | ○ |
○:対応 -:未対応
なお、ワークユニットは運用の単位となるため、ワークユニット内の1つのアプリケーションに起因してワークユニット異常終了となった場合、ワークユニット内のすべてのアプリケーションが停止します。1つのアプリケーションが原因で、他のアプリケーションに影響を及ぼしたくない場合(問題の無いアプリケーションの運用を継続させたい場合)は、ワークユニットを分けることも考慮が必要です。
また、CORBAアプリケーション、一般アプリケーションおよびJ2EEアプリケーション以外に、旧バージョンの互換機能として以下のワークユニットを提供しています。ただし、CORBAサービスを利用するアプリケーションの運用環境は、トランザクションアプリケーションのワークユニットではなく、国際標準規約であるCORBAに準拠したCORBAアプリケーションの運用が可能な、CORBAワークユニットを使用することを推奨します。
上記ワークユニットは、旧バージョンの互換機能として提供しています。そのため、機能詳細は「付録」を参照してください。以下は、2つのワークユニットで使用できるワークユニットの機能一覧です。また、トランザクションアプリケーションの作成方法については、「その他のマニュアル」にある「アプリケーション作成ガイド(コンポーネントトランザクションサービス編)」を参照してください。
機能 | トランザクションアプリケーションのワークユニット | ラッパーワークユニット |
---|---|---|
アプリケーションプロセス多重度 | ○ | ○ |
アプリケーション自動再起動 | ○ | ○ |
サーバアプリケーションタイマ機能 | ○ | - |
カレントディレクトリ | ○ | - |
環境変数 | ○ | ○ |
キュー制御 | ○ | ○ |
キュー閉塞/閉塞解除 | ○ | - |
最大キューイング機能 | ○ | ○ |
滞留キュー数のアラーム通知機能 | ○ | - |
バッファ制御 | ○ | - |
優先度制御 | ○ | - |
ワークユニットのアプリケーション自動再起動失敗時の縮退運用 | - | - |
ワークユニットのプロセス多重度変更 | ○ | - |
コード変換 | - | - |
出口機能 | ○ | ○ |
○:対応 -:未対応