V8までのワークスペースを本バージョンのワークベンチで利用する場合および、V8までのプロジェクトをインポートして利用する場合には、以下の注意点を参照してください。
V8までのJARパッケージビルドツールは提供されなくなりました。EJB JARファイルを作成するには、EJB JARエクスポートウィザードを利用します。
JARパッケージビルドツールでは、JARに含めるリソースを一つ一つ指定することができました。しかし、EJB JARのエクスポートウィザードには、この指定が引き継がれません。JARパッケージビルドツールでJARファイルに含めるリソースを指定していた場合には、以下のようにリソースの配置を変更してください。
JARファイルに含めたくないリソースは、ソースフォルダ以外の場所に移動してください。また、JARファイルに含めたいリソースは、ソースフォルダに移動してください。EJB JARのエクスポートウィザードはソースフォルダにあるリソースをJARファイルにアーカイブします。
マニフェストファイルを独自に作成する場合には、そのファイルを(ソースフォルダ)/META-INF/MANIFEST.MFとして格納してください。
V8までのIDLコンパイラビルドツールはJavaプロジェクトでは提供されなくなりました。V8までのプロジェクトでIDLコンパイラビルドツールを使用していた場合、IDLコンパイルがビルド時に行われなくなります。ビルド時にIDLコンパイルが必要な場合は、IDLコンパイラ(idlc.exe)を外部ビルドツールとしてビルダに追加してください。
V8で作成した高速配備用EARファイル作成用のAntファイルは、実行することができません。V8で作成した高速配備用EARファイル作成用のAntファイルを実行して、高速配備用EARファイルを作成するには、エンタープライズアプリケーションプロジェクトおよび、Antファイルを新規に作成する必要があります。以下に、その手順を示します。
V8で作成されたEnterprise JavaBeansプロジェクトをインポートします。
メニューバーから[プロジェクト] > [旧バージョンのワークスペース/プロジェクトの更新]を選択して、インポートしたプロジェクトを更新します。
新規プロジェクト生成ウィザードで、エンタープライズアプリケーションプロジェクトを選択して、EARに含めるプロジェクトとして、インポートしたEnterprise JavaBeansプロジェクトを設定します。
高速配備用EARファイル生成Antファイル(earbuild.xml)をエンタープライズアプリケーションプロジェクトに新規に作成します。
earbuild.xmlをXMLエディタで開き、以下のように記述します。
{EARプロジェクト名}は、3.で作成したエンタープライズアプリケーション名を指定して、{EARファイル名}は、生成するEARファイル名を拡張子付きで指定します。
<?xml version="1.0" encoding="SHIFT_JIS"?> <project name="{EARプロジェクト名}" default="ear-build" basedir="."> <property name="version" value="3.1.0" /> <property name="ear_filename" value="{EARファイル名、拡張子付き}" /> <target name="ear-build" description="高速配備用EARファイルの作成"> <CreateEarRapid ear_filename="${ear_filename}" /> <antcall target="refresh" /> </target> <target name="ear-clean" description="高速配備用EARファイルを削除"> <delete file="rapidDeployment/${ear_filename}" /> </target> <target name="ear-rebuild"> <antcall target="ear-clean" /> <antcall target="ear-build" /> </target> <target name="refresh" if="eclipse.running"> <eclipse.refreshLocal resource="{EARプロジェクト名}" depth="infinite" /> </target> </project>
エンタープライズアプリケーションプロジェクトを選択して、コンテキストメニューから[エクスポート] > [EARファイル]を選択します。
EARファイルエクスポートウィザードの[宛先]でEARファイルの生成先を指定して、[完了]をクリックして、EARファイルを作成します。
エンタープライズアプリケーションプロジェクトを選択して、コンテキストメニューから[プロパティ]を選択して、プロパティダイアログボックスを表示します。
[サーバ]を選択して、高速配備用EARファイルを配備するサーバを選択します。
4.で作成した、earbuild.xmlファイルを選択して、コンテキストメニューの[実行] > [Antビルド]を選択して、Antを実行します。AntのランタイムJREは[ワークスペースと同じJREで実行]になっている必要があります。詳細は"WAR/EJB-JAR/EARファイル作成に関する注意点"のポイントを参照してください。
エンタープライズアプリケーションプロジェクト内の、rapidDeploymentフォルダ内に高速配備用EARファイルが生成されます。
注意
作成した高速配備用EARファイルは、サーバビューから配備することはできません。高速配備用EARファイルは、Interstage管理コンソールから配備してください。