ビューやエディタで異なる箇所を同時に参照したい場合やパースペクティブを切り替えるのが面倒な場合には、メニューから[ウィンドウ] > [新規ウィンドウ]を選択することで、ワークベンチを複数表示することができます。
エディタと同様にタイトルバーをダブルクリックすることで、ビューを最大化し、一時的に見やすくすることができますが、それ以外にも以下のような方法でビューを好みに合わせて表示することができます。
ビューの切り離し
ビューのタイトルバーで右クリックして、コンテキストメニューの[切り離し]を選ぶと、ワークベンチのウィンドウからビューを切り離して表示できます。
こうすることで、切り離されたビューは任意の場所に任意の大きさで前面に表示することができます。ビューをワークベンチのウィンドウ内に戻すには、コンテキストメニューで再度[切り離し]を選びます。
高速ビュー
ビューのタイトルバーで右クリックして、コンテキストメニューの[高速ビュー]を選ぶと、ビューの表示/非表示をワークベンチのステータスバー上のボタンから切り替えることができます。高速ビュー表示を止めるには、コンテキストメニューで再度[高速ビュー]を選びます。
プロジェクトプロパティや設定ダイアログボックスの左上にキーワードを入力することで、左端に表示するページを絞り込むことができます。
変数、フィールド、メソッド、クラス、パッケージなどの名前を変更したい場合には、以下のようにリファクタリング機能を使用すると呼び出し箇所も含めて必要な修正を一度に行うことができます。
エディタまたはビューで変更したい対象を選択します。
メニューから[リファクタリング] > [名前変更]を選択します。
表示される内容に従って名前を変更します。
プロジェクトエクスプローラビューなどで比較するリソースを選択し、コンテキストメニューから[比較] > [相互]を選択することで、フォルダやファイル単位に差分を確認することができます。
javadocビューでは、選択しているクラス、メソッド、フィールドなどの要素のjavadocを表示することができます。また、エディタ上で、その要素上にマウスカーソルを持っていくと、吹き出しでjavadocを確認することもできます。
表示対象となるjavadocは、ソースにjavadocが記述してあるものか、JARファイルのプロパティの[Javadocロケーション]が記述してあるものになります。
また、後者のjavadocについては、メニューから[ナビゲート] > [外部Javadocを開く]を選択することで、ブラウザでjavadocを表示することもできます。
ポイント
javadocドキュメントを作成したい場合には、エクスポートウィザードの[Java] > [Javadoc]で作成できます。
JDK 5を用いた開発を行う手順
ここではJDK5を用いたJava EEの開発環境の構築手順を説明します。
ローカルマシンにインストールしたJava EE実行環境をJDK5用に再初期化した後、ワークベンチをJDK5を用いて起動する必要があります。
Java EE実行環境の再初期化
以下の手順に従って、Java EE実行環境をJDK 5用に再初期化してください。なお、再初期化後は作成していたIJServerクラスタや、配備していたアプリケーションはすべて削除されます。必要に応じて再初期化後にIJServerクラスタの再作成、アプリケーションの再配備を行ってください。
Java EE実行環境のサービスが動作している場合は停止してください。サービスを停止するには、スタートメニューから[Interstage] > [Studioグループ名] > [Interstage基盤サービス操作ツール]を起動し、ツール画面で[全サービスを停止する]をクリックします。[全サービスを停止する]ボタンが無効(押せない状態)になっている場合は既にサービスが停止しています。そのままツールを終了してください。
ijinitコマンドを用いてJava EE実行環境をJDK 5用に再初期化します。コマンドプロンプトを開いて、以下のように実行してください。
C:¥> ijinit -javaversion JDK5 |
なお、上記コマンド指定ではJava EE実行環境の管理ユーザ名、パスワードあるいは、ポート番号などの設定はすべてデフォルト状態に初期化されます。インストール時にこれらをカスタム設定していた場合には、ijinitコマンドの引数にその情報を指定するようにしてください。ijinitコマンドの引数の種類および指定方法については、"Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)"のijinitの節を参照してください。
デフォルトのIJServerクラスタを再作成します。IJServerクラスタの作成手順は"6.2.1 アプリケーションの動作確認を行う配備先の準備"を参照してください。
JDK5を用いたワークスペースの起動
ワークベンチをJDK 5を用いて起動して、ワークスペースの設定を変更するには、以下の手順に従ってください。
コマンドプロンプトを開き、Java統合開発環境のインストールフォルダに移動します。
isstudio.exeを以下のように-vmオプションを付けて実行します。
> isstudio.exe -vm (JDK 5のインストールフォルダ)¥jre¥bin |
[ワークスペースの選択]画面では、新しいワークスペースフォルダを選択することをお勧めします。
ワークスペースの設定変更
ワークベンチのメニューから[ウィンドウ] > [設定]を選択します。
[設定]ダイアログボックスの左のペインで[Java] > [インストール済みのJRE]を選択します。
右の[インストール済みのJRE]画面で[JDK5]をチェックします。
[設定]ダイアログボックスの左のペインで[Java] > [コンパイラ]を選択します。
右の[コンパイラ]画面で[コンパイラ準拠レベル]に[1.5]を選択します。
[OK]をクリックしてダイアログボックスを閉じます。
既存のワークスペースの設定変更
既存のプロジェクトのJREシステムライブラリがJDK6になっている場合には、以下の手順で既存のプロジェクトが使用するJDKをJDK5に変更します。
変更するプロジェクトをプロジェクトエクスプローラなどで選択し、コンテキストメニューから[プロパティ]を選択します。
[プロパティ]ダイアログボックスの左のペインで[Javaのビルドパス]を選択します。右に[Javaのビルドパス]画面が表示されるので[ライブラリ]タブを選択します。
一覧の中から"JREシステムライブラリ[JDK6]"を選択し、[編集]をクリックします。
[JREシステムライブラリ]画面で"代替JRE"を"JDK5"に変更して[完了]をクリックします。
[OK]をクリックして[プロパティ]ダイアログボックスを閉じます。
ポイント
JDK 5を用いた開発を行った後に、JDK 6を用いた開発を行う場合は、以下の手順で設定を戻してください。
"Java EE実行環境の再初期化"の手順に従って、Java EE実行環境をJDK 6用に再初期化してください。このとき、ijinitコマンド実行時の-javaversion引数には"-javaversion JDK6"と指定してください。
ワークベンチの起動は通常どおりスタートメニューから行ってください。
既存のワークスペースをJDK 5用に設定変更していた場合は、JDK6用に設定を戻してください。
[インストール済みJRE]の一覧では、"JDK6"の先頭のチェックボックスにチェックを付け、JDK 6をデフォルトのJDKにします。
既存のプロジェクトでは、[JREシステムライブラリ]画面で"代替JRE"を"JDK6"に変更します。