Interstage Java EEはアプリケーションの移植性を最大限に向上させるために、オープンソースソフトウェアであるGlassFish v2.1をベースとしています。
Java EE 5 API規約サポート範囲
Java EE 5 API規約サポート範囲では、Interstage Java EEとGlassFishでは違いはありません。Java EE 5規約範囲で作成されたアプリケーションは、ソースコードを変更せずにInterstage Java EE上で動作させることができます。
Java EE 5規約範囲外のサポート
Interstage Java EEには、信頼性を向上する各種機能(アプリケーション最大処理時間の監視など)が追加になっています。また、GlassFishが提供する以下の機能については未サポートです。
スタンドアロン形態でのセットアップ
必ずクラスタリングがサポートされたセットアップが行われます。
ドメインの作成
インストール時にInterstage Java EE DASサービスとして1つのみセットアップされるため、その環境を使用してください。
Node Agentの作成
インストール時に1つのみセットアップされます。複数のサーバ間で1つのクラスタ(Interstage Java EEのIJServerクラスタに相当するもの)として管理することはできません。
複数サーバの運用を行う場合は、IPCOMまたはクラスタサービス(PRIMECLUSTERなど)の利用を検討する必要があります。
JBI
カスタムMBean
HTTPロードバランサ
JACCプロバイダ
監査モジュール
可用性サービス
管理ルール
診断サービス
その他、Interstage Java EE機能を説明するマニュアルに記載されていない機能
Java EE 5拡張APIの利用
GlassFishには、Java EE 5を拡張したcom.sun.appservパッケージの各種APIが提供されていますが、ライフサイクルモジュールなどの一部の機能を除いて未サポートです。
利用可能な範囲については、「Java EE運用ガイド」-「アプリケーションの作成方法」を参照してください。
拡張用のdeployment descriptorファイル
sun-web.xmlファイルやsun-ejb-jar.xmlファイルといった拡張用のdeployment descriptorファイルに定義可能な定義項目に機能差がありますので、サポート範囲については、「Java EE運用ガイド」-「Interstage deployment descriptor」を参照してください。
コマンド/定義項目
上記に記載されているように機能差がありますので、サポート範囲については、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」-「Java EE運用コマンド」または「Java EE運用ガイド」-「定義項目一覧」を参照してください。
機能 | 差異と対処方法 |
---|---|
Targets | GlassFishでは、ドメイン名/クラスタ名/インスタンス名のいずれでも対象を絞り込むことができますが、本製品ではIJServerクラスタ名だけ指定可能です。 |
Java Web Start | Java EE 5規約範囲ではなく、将来変更の可能性があるため、未サポートです。 |
Availability | コンテナが未サポートであるため、定義ビューも未サポートです。 |