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Symfoware Server V10.1.1 SQLリファレンス
Symfoware

3.3 ALTER USER文(利用者変更文)

機能

利用者の属性を変更します。

記述形式

参照項番

一般規則

認可識別子
  • 利用者の属性を変更する認可識別子を指定します。

  • 認可識別子は、18文字以内の先頭が英字で始まる英数字、または9文字以内の日本語文字列を指定します。

WITH
  • DBMSを指定した場合は、利用者の認可識別子とパスワードをSymfoware/RDBで管理するように変更します。この場合、PASSWORD句を指定しなければなりません。

  • OSを指定した場合は、利用者の認可識別子をOSのログイン名に対応させて管理するように変更します。

PASSWORD
  • パスワードは、文字列定数で指定します。

  • 認可識別子がSymfoware/RDBで管理されている場合のみパスワードを指定することができます。

  • PASSWORD句にパスワードを指定した場合、パスワードを指定された文字列に変更します。また、変更前のパスワードがロックされている場合は、これを解除します。PASSWORD句にLOCKを指定した場合、指定された認可識別子をロックした状態とします。

  • パスワードの指定形式の詳細については、“3.24 CREATE USER文(利用者定義文)”を参照してください。

  • WITH句にOSを指定した場合は、PASSWORD句の指定は無視されます。

ユーザパラメタ名
  • 利用者の認証情報のユーザパラメタのパラメタ名を指定します。指定可能なユーザパラメタは以下のとおりです。

    注) Symfoware Server Enterprise Extended Editionの場合のみ指定可能です。

  • DEFAULT_ROLE以外のユーザパラメタ名の指定は、WITH句にDBMSを指定して、利用者の認可識別子とパスワードをSymfoware/RDBで管理する場合のみ有効となります。

  • 利用者の認証情報のユーザパラメタは、SET SYSTEM PARAMETER文さらにCREATE USER文で設定した利用者ごとのユーザパラメタを変更する場合に指定します。
    利用者の認証情報のユーザパラメタの詳細については、“3.61 SET SYSTEM PARAMETER文”を参照してください。

  • DEFAULT_ROLEは、ALTER USER文でのみ指定します。

  • ユーザパラメタの設定値は、次のコネクション接続時に有効になります。

ユーザパラメタ値
  • 利用者の認証情報のユーザパラメタのパラメタの値を指定します。

DEFAULT_ROLE
【指定形式】

DEFAULT_ROLE = ロール名[{,ロール名}…]

【ユーザパラメタの意味】

デフォルトロールのロール名を指定します。指定するロール名は、対象の認可識別子に付与されていなければなりません。

デフォルトロールとは、アプリケーション中でSET ROLE文を実行せずに有効となるロールを環境構築時にあらかじめ設定しておくものです。

使用例

1

認可識別子“SUZUKI”をSymfoware/RDBで管理するように変更します。

ALTER USER SUZUKI
  WITH DBMS PASSWORD '777###FF'

2

認可識別子“SUZUKI”のパスワードを変更します。

ALTER USER SUZUKI
  PASSWORD 'A@B#D5D1'

3

認可識別子“SUZUKI”にデフォルトロール“STOCKS_A2”を設定します。

ALTER USER SUZUKI
  DEFAULT_ROLE=STOCKS_A2

例4

認可識別子“SUZUKI”に対して、1つのコネクションで使用可能なメモリ量“MAX_MEMORY_USE”を8メガバイト、1つのコネクションで使用可能な作業用ファイルの量“MAX_WORKFILE_USE”を100メガバイトに変更します。

ALTER USER SUZUKI 
  MAX_MEMORY_USE=8,
  MAX_WORKFILE_USE=100