ここでは、サーバとシャーシの事前設定について説明します。
シャーシの設定(ブレードサーバ)
マネジメントブレードのマニュアルを参照して、「3.1.1 シャーシの設定値(ブレードサーバの設定値)」で定義した以下の値を設定してください。
SNMPコミュニティーには、Write(参照更新権)が必要です。
管理用IPアドレス(マネジメントブレードIPアドレス)
SNMPコミュニティー名
SNMPトラップ送信先
管理サーバのIPアドレスを設定します。
マネジメントブレードのマニュアルを参照して、マネジメントブレード上のSNMPエージェントの設定に以下の値を設定してください。
Set Agent SNMP Enable
"enable"を設定します。
Set Agent SNMP Security Enable
"disable"を設定します。
注意
シャーシの停止の際にシャーシ内のサーバを自動的に停止させる処理は、マネジメントブレードのgracefulシャットダウンを利用して行います。この機能を利用するには、シャーシ内のすべてのサーバにServerView Agentがインストールされている必要があります。
シャーシの設定(PRIMERGYパーティションモデル)
マネジメントボードのマニュアルを参照して、「3.1.4 シャーシの設定値(PRIMERGYパーティションモデルの設定値)」で定義した以下の値を設定してください。
SNMPコミュニティーには、Write(参照更新権)が必要です。
管理用IPアドレス(マネジメントボードの仮想IPアドレス)
ユーザー名
パスワード
SNMPコミュニティー名
SNMPトラップ送信先
管理サーバのIPアドレスを設定します。
マネジメントボードのマニュアルを参照して、以下を有効にしてください。
SNMPエージェント
オペレーターパネルのモードスイッチ設定(SPARC Enterprise Mシリーズ)
本製品でSPARC Enterprise Mシリーズを管理する場合、電源投入時にOSが自動起動するようにオペレーターパネルのモードスイッチを"Locked"に設定してください。
シャーシの設定(SPARC Enterprise M4000/M5000/M8000/M9000)
リモートマネジメントコントローラー(XSCF)のマニュアルを参照して、「3.1.5 シャーシの設定値(SPARC Enterprise M4000/M5000/M8000/M9000の設定値)」で定義した以下の値を設定してください。
SNMPコミュニティーには、Write(参照更新権)が必要です。
管理用IPアドレス(リモートマネジメントコントローラーのIPアドレス)
ユーザー名
パスワード
SNMPコミュニティー名
SNMPトラップ送信先
管理サーバのIPアドレスを設定します。
XSCFのマニュアルを参照して、以下を有効にしてください。
SNMPエージェント
SSHサービス
HTTPSサービス
ドメインのオートブート
リモートマネジメントコントローラーの設定(ブレードサーバ以外)
リモートマネジメントコントローラーのマニュアルを参照して、定義した以下の値を設定してください。
IPアドレス
ユーザー名
パスワード
SNMPコミュニティー名(SPARC Enterpriseの場合)
SNMPトラップ送信先
管理サーバのIPアドレスを設定します。
SPARC Enterprise M3000の場合はXSCFのマニュアルを参照し、以下を有効にしてください。
SNMPエージェント
SSHサービス
HTTPSサービス
ドメインのオートブート
SPARC Enterprise Tシリーズの場合はILOMのマニュアルを参照し、以下を有効にしてください。
SNMPエージェント
SSH設定
HTTPS設定
IPMIの状態
注意
XSCFの複数のネットワークインターフェースにそれぞれIPアドレスを設定する場合は、1つ目のネットワークインターフェースに本製品で使用するIPアドレスを設定してください。
管理対象サーバのBIOS設定
設定変更が必要なBIOSは、以下の3種類です。
管理対象サーバ本体のBIOSです。
内蔵SCSI BIOSとFC-HBA BIOSを有効または無効に設定、ブートデバイスの優先順位を設定します。
注意
サーバブレードのBIOSの設定によって、シャーシの電源と連動してサーバブレードの電源を起動できます。詳細については、サーバブレードのユーザーズガイドを参照してください。
PRIMERGY BX900/BX400シリーズで、サーバブレードのLAN拡張カードとしてLND-PG203を搭載している場合、サーバブレードのBIOS設定でLAN拡張カードのNICを"disable"に設定しないでください。
"disable"にした場合、サーバブレードとLANスイッチブレード間の接続が正常に表示されません。
また、以下の機能が正常に動作しません。
LANスイッチブレードのVLAN設定と変更(内部ポート、外部ポート)
サーバ切替え(サーバ切替え時にネットワークの設定を変更する場合)
管理対象サーバの内蔵SCSIに関するBIOSです。
内蔵ディスクからのブートを有効または無効に設定します。
管理対象サーバの拡張カードとして搭載するFC-HBAに関するBIOSです。
ファイバーチャネルスイッチ接続でSAN環境に対応したストレージを使用する設定、およびSANブートを有効または無効に設定します。
運用環境に応じて、以下を設定します。
バックアップ・リストアまたはクローニングを利用する場合
ブート順序を以下の順序で設定してください。
管理LANで使用するネットワークインターフェースからのブート(NIC1(Index1))
管理LANで使用するネットワークインターフェースからのブート(NIC2(Index2))
CD-ROMからのブート(CD-ROMを接続している場合)
ディスクからのブート
注意
管理対象サーバで運用を開始し、ディスクからブートする際も、ブート順序は変更しないでください。
管理LANを冗長化しない場合、順序2.の設定は必要ありません。
NIC1、NIC2以外も管理LANとして使用できます。この場合、順序1.と2.は、適宜読み替えてください。なお、NIC1、NIC2以外を管理LANとして使用する場合は、本手順で設定したNICと同じNICをサーバ登録時に指定してください。
詳細については、「6.1.3 管理対象サーバの登録」を参照してください。
クローニングマスタを採取するサーバと配付するサーバとの間、およびサーバ切替えを利用する場合の運用サーバと予備サーバとの間では、設定を一致させてください。
HBA address renameを用いてSANストレージをデータ領域として利用する場合、ストレージからのブートを無効にしてください。各BIOS設定については、各機種のマニュアルを参照してください。
SANストレージを利用しない場合は、設定の必要はありません。
HBA address renameによるSANブートを利用する場合
FC-HBA BIOSを有効にしてください。
また、ブート順序を以下の順序で設定してください。
管理LANで使用するネットワークインターフェースからのブート(NIC1(Index1))
管理LANで使用するネットワークインターフェースからのブート(NIC2(Index2))
CD-ROMからのブート(CD-ROMを接続している場合)
ストレージからのブート
注意
管理対象サーバで運用を開始し、ディスクからブートする際も、ブート順序は変更しないでください。
NIC1、NIC2以外も管理LANとして使用できます。この場合、順序1.と2.は、適宜読み替えてください。なお、NIC1、NIC2以外を管理LANとして使用する場合は、本手順で設定したNICと同じNICをサーバ登録時に指定してください。
詳細については、「6.1.3 管理対象サーバの登録」を参照してください。
管理対象サーバが内蔵SCSIディスクを搭載していない場合は、内蔵SCSIからのブートを無効にしてください。ただし、管理対象サーバとFC-HBAのモデルやファームウェアの組合せによって、内蔵SCSIからのブートを有効にする場合と無効にする場合があります。FC-HBAのマニュアルを参照し、有効・無効の指定があればその指示に従って設定してください。
SAN環境に対応したストレージからのブートを有効にしてください。
各BIOS設定については、各機種のマニュアルを参照してください。
注意
各BIOSの設定を変更した場合は、設定を保存したあと、再起動してください。
BIOSのファームウェアが古い場合、HBA address renameは動作しません。
富士通 PCサーバ PRIMERGY向けホームページを参照し、アップデートしてください。
URL: http://primeserver.fujitsu.com/primergy/ (2011年8月時点) |
VIOMを利用する場合(SANブート)
FC-HBA BIOSを有効にしてください。
また、ブート順序を以下の順序で設定してください。
管理LANで使用するネットワークインターフェースからのブート(NIC1(Index1))
管理LANで使用するネットワークインターフェースからのブート(NIC2(Index2))
CD-ROMからのブート(CD-ROMを接続している場合)
ストレージからのブート
注意
NIC1、NIC2以外も管理LANとして使用できます。この場合、順序1.と2.は、適宜読み替えてください。なお、NIC1、NIC2以外を管理LANとして使用する場合は、本手順で設定したNICと同じNICをサーバ登録時に指定してください。
詳細については、「6.1.3 管理対象サーバの登録」を参照してください。
「HBA address renameによるSANブートを利用する場合」を参照し、設定してください。
「HBA address renameによるSANブートを利用する場合」を参照し、設定してください。
VIOMを利用する場合(iSCSIブート)
iSCSI用LANで使用するNICに対して、iSCSIブートを有効にしてください。
iSCSIブートのパラメーターの設定はVIOMのサーバプロファイルを利用します。
サーバプロファイルの設定方法については、ServerView Virtual-IO Managerのマニュアルを参照してください。
また、ブート順序を以下の順序で設定してください。
管理LANで使用するネットワークインターフェースからのブート(NIC1(Index1))
管理LANで使用するネットワークインターフェースからのブート(NIC2(Index2))
iSCSI用LANで使用するネットワークインターフェースからのブート(NIC3(Index3))
iSCSI用LANで使用するネットワークインターフェースからのブート(NIC4(Index4))
注意
管理対象サーバで運用を開始し、ディスクからブートする際も、ブート順序は変更しないでください。
NIC1、NIC2以外も管理LANとして使用できます。この場合、順序1.と2.は、適宜読み替えてください。なお、NIC1、NIC2以外を管理LANとして使用する場合は、本手順で設定したNICと同じNICをサーバ登録時に指定してください。
詳細については、「6.1.3 管理対象サーバの登録」を参照してください。
NIC3、NIC4を管理LANとして使用する場合、NIC3、NIC4以外のNICをiSCSI用LANとして使用してください。この場合、順序3.と4.は、適宜読み替えてください。
管理対象サーバが内蔵SCSIディスクを搭載していない場合は、内蔵SCSIからのブートを無効にしてください。ただし、管理対象サーバとモデルまたはファームウェアの組合せによって、内蔵SCSIからのブートを有効にする場合と無効にする場合があります。ハードウェアのマニュアルを参照し、有効・無効の指定があればその指示に従って設定してください。
無効に設定してください。
VIOMを利用する場合(ローカルブート)
「バックアップ・リストアまたはクローニングを利用する場合」を参照し、設定してください。
管理対象サーバのOS設定
以下の機能を利用する場合は、pingコマンドに応答するようにOSへ設定してください。
自動リカバリ(ラックマウント型サーバとタワー型サーバ)
監視情報の設定(ping監視)
サーバ仮想化ソフトウェアの設定
OBP(Open Boot Prom)の設定(SPARC Enterprise)
本製品でSPARC Enterpriseを管理する場合、電源投入時にOSが自動起動するようにOBPの"auto-boot?"で"true"を設定してください。
SANブートを利用する場合
SANストレージから自動起動するようにOBP上で以下を設定してください。
auto-boot?
"true"に設定します。
boot-device
ブートディスクの識別子を先頭に設定します。
ブートディスクと接続するHBAに対して、OBP上で以下を設定してください。
HBAのブート
有効に設定します。
トポロジ
NPORT接続に設定します。
ターゲット装置
「3.3.4 ETERNUS SF Storage Cruiser連携時の設定値」で設計した内容を元に設定します。
詳細については、ファイバーチャネルカード用ドライバの製品マニュアル「SPARC Enterprise SAN Boot 環境構築ガイド」を参照してください。
ServerView Operations Managerの設定(VMware ESXi)
本製品でVMware ESXiを管理する場合、ServerView Operations Managerに対象のVMware ESXiを登録してください。
詳細については、ServerView Operations Managerのマニュアルを参照してください。