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ServerView Resource Coordinator VE V2.2.2 インストールガイド

B.3.1 設定【Windows】

管理サーバでセットアップを行います。
セットアップの流れを以下に示します。

図B.1 マネージャーサービスのセットアップの流れ


以下の手順で、マネージャーのクラスタサービス(クラスタアプリケーション)のセットアップを行います。
プライマリーノードにマネージャー用の共有ディスクが割り当てられていることを前提に説明します。


クラスタリソースの作成

  1. 汎用スクリプトを格納します。

    プライマリーノードとセカンダリノードのマネージャーのインストールフォルダー配下に「B.2.1 事前準備」で作成したスクリプトファイルを格納します。
    格納後、スクリプトファイルのアクセス権を設定します。
    コマンド プロンプトで以下のコマンドを各スクリプトファイルに対して実行してください。

    >cacls ファイル名 /P "NT AUTHORITY\SYSTEM:F" "BUILTIN\Administrators:F" <RETURN>

    注意

    以下の言語バージョンのWindowsを利用している場合は、コマンドで指定するローカルシステムの名前(NT AUTHORITY\SYSTEM)と管理者グループの名前(BUILTIN\Administrators)を以下の表に従って読み替えてください。

    言語

    ローカルシステムの名前

    管理者グループの名前

    ドイツ語

    NT-AUTORITÄT\SYSTEM

    VORDEFINIERT\Administratoren

    フランス語

    AUTORITE NT\SYSTEM

    BUILTIN\Administrateurs

    スペイン語

    NT AUTHORITY\SYSTEM

    BUILTIN\Administradores

    ロシア語

    NT AUTHORITY\SYSTEM

    BUILTIN\Администраторы

  2. [フェールオーバー クラスタ管理]画面を起動し、クラスタシステムに接続します。

  3. マネージャー用の"サービスまたはアプリケーション"を作成します。

    1. フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]を右クリックし、表示されたメニューで[その他のアクション(O)]-[空のサービスまたはアプリケーションの作成(E)]を選択します。

      [サービスとアプリケーション]配下に[新しいサービスまたはアプリケーション]が作成されます。

    2. [新しいサービスまたはアプリケーション]を右クリックし、表示されたメニューで[プロパティ(R)]を選択します。

      [新しいサービスまたはアプリケーションのプロパティ]ダイアログが表示されます。

    3. [全般]タブの"名前(N)"を変更し、"優先する所有者(P)"でプライマリーノードのリソース名を選択し、<適用(A)>ボタンをクリックします。

    4. 設定が適用されたら<OK>ボタンをクリックします。

    以降、リソースコーディネータ用の"サービスまたはアプリケーション"の名前を"RC-manager"と設定したものとして説明します。

  4. マネージャー用の"サービスまたはアプリケーション"に共有ディスクを割り当てます。

    1. [サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[記憶域の追加(A)]を選択します。

      [記憶域の追加]画面が表示されます。

    2. "利用可能なディスク"から、マネージャー用の共有ディスクを選択し、<OK>ボタンをクリックします。

  5. マネージャー用の"サービスまたはアプリケーション"にクライアントアクセスポイントを割り当てます。

    1. [サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[リソースの追加(E)]-[1 - クライアント アクセス ポイント]を選択します。

      [新しいリソース ウィザード]画面が表示されます。

    2. 以下の項目を設定し、<次へ(N)>>ボタンをクリックします。

      名前(A)

      B.2.1 事前準備」で用意したネットワーク名を設定します。

      ネットワーク

      使用するネットワークにチェックを入れます。

      アドレス

      B.2.1 事前準備」で用意したIPアドレスを設定します。

      "確認"が表示されます。

    3. "確認"に表示された内容を確認し、<次へ(N)>>ボタンをクリックします。

      正常に構成されると、"概要"が表示されます。

    4. <完了(F)>ボタンをクリックします。

      画面中央の"RC-manager の概要"の"サーバー名"に"名前: ネットワーク名"と"IP アドレス: IPアドレス"が作成されます。
      ネットワーク名IPアドレスには、手順b.で設定した値が表示されます。


    RCコンソールのアクセス用に管理LANと別のネットワークを用意する場合は、手順6.を行ってください。

  6. マネージャー用の"サービスまたはアプリケーション"にIPアドレスを割り当てます。

    1. [サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[リソースの追加(E)]-[その他のリソース(M)]-[2 - IPアドレスの追加]を選択します。

      画面中央の"RC-manager の概要"の"その他のリソース"に"IPアドレス: <未構成>"が作成されます。

    2. "IPアドレス: <未構成>"を右クリックし、表示されたメニューで[プロパティ(R)]を選択します。

      [IPアドレス: <未構成>のプロパティ]画面が表示されます。

    3. [全般]タブの以下の項目を設定し、<適用(A)>ボタンをクリックします。

      リソース名(N)

      B.2.1 事前準備」で用意したネットワーク名を設定します。

      ネットワーク(T)

      使用するネットワークをプルダウンメニューから選択します。

      静的IPアドレス(S)

      B.2.1 事前準備」で用意したIPアドレスを設定します。

    4. 設定が適用されたら<OK>ボタンをクリックします。


動的ディスクのファイルコピー

マネージャー用の共有ディスクに、プライマリーノードのマネージャーの、動的ディスクのファイルをコピーします。

  1. エクスプローラで共有ディスク配下に"ドライブ名:\RCoordinator\"フォルダーを作成します。

  2. エクスプローラでプライマリーノードのローカルディスクのフォルダーとファイルを共有ディスクのフォルダー配下にコピーします。

    表B.1 コピーするファイルとフォルダーの一覧

    ローカルディスク(コピー元)

    共有ディスク(コピー先)

    インストールフォルダー\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\certificate

    ドライブ名:\RCoordinator\certificate

    インストールフォルダー\Manager\Rails\config\rcx_secret.key

    ドライブ名:\RCoordinator\rcx_secret.key

    インストールフォルダー\Manager\Rails\config\rcx\rcxdb.pwd

    ドライブ名:\RCoordinator\rcxdb.pwd

    インストールフォルダー\Manager\Rails\db

    ドライブ名:\RCoordinator\db

    インストールフォルダー\Manager\Rails\log

    ドライブ名:\RCoordinator\log

    インストールフォルダー\Manager\Rails\tmp

    ドライブ名:\RCoordinator\tmp

    インストールフォルダー\Manager\sys\apache\conf

    ドライブ名:\RCoordinator\conf

    インストールフォルダー\Manager\sys\apache\logs

    ドライブ名:\RCoordinator\logs

    インストールフォルダー\Manager\var

    ドライブ名:\RCoordinator\var

    インストールフォルダー\ScwPro\Bin\ipTable.dat

    ドライブ名:\RCoordinator\ipTable.dat

    インストールフォルダー\ScwPro\scwdb

    ドライブ名:\RCoordinator\scwdb

    インストールフォルダー\ScwPro\tftp\rcbootimg

    ドライブ名:\RCoordinator\rcbootimg

    ユーザー指定フォルダー\ScwPro\depot

    ドライブ名:\RCoordinator\depot

  3. 以下のフォルダーの共有設定を解除します。

    • インストールフォルダー\ScwPro\scwdb

      コマンド プロンプトで以下のコマンドを実行します。

      >net share ScwDB$ /DELETE <RETURN>

  4. エクスプローラでコピーした以下のフォルダー名とファイル名を変更します。

    • インストールフォルダー\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\certificate

    • インストールフォルダー\Manager\Rails\config\rcx_secret.key

    • インストールフォルダー\Manager\Rails\config\rcx\rcxdb.pwd

    • インストールフォルダー\Manager\Rails\db

    • インストールフォルダー\Manager\Rails\log

    • インストールフォルダー\Manager\Rails\tmp

    • インストールフォルダー\Manager\sys\apache\conf

    • インストールフォルダー\Manager\sys\apache\logs

    • インストールフォルダー\Manager\var

    • インストールフォルダー\ScwPro\Bin\ipTable.dat

    • インストールフォルダー\ScwPro\scwdb

    • インストールフォルダー\ScwPro\tftp\rcbootimg

    注意

    他のプログラムで使用中のため、フォルダー名とファイル名の変更が失敗する場合があります。
    変更が失敗した場合は、サーバを再起動してから再度変更してください。

  5. 共有ディスクの以下のファイルを削除します。

    • ドライブ名:\RCoordinator\db\rmc_key


共有ディスク上のフォルダーのリンク設定(プライマリーノード)

  1. プライマリーノードで共有ディスクのフォルダーとファイルへのシンボリックリンクを設定します。

    コマンド プロンプトでプライマリーノードのローカルディスク上のフォルダーとファイルから共有ディスク上のフォルダーとファイルに対するシンボリックリンクを設定します。

    以下のコマンドを実行します。

    • フォルダーの場合

      >mklink /d リンク元 リンク先 <RETURN>

    • ファイルの場合

      >mklink リンク元 リンク先 <RETURN>

      リンク元には、「動的ディスクのファイルコピー」でコピーしたフォルダーまたはファイルを指定します。

      リンク先には、「動的ディスクのファイルコピー」で共有ディスクにコピーしたフォルダーまたはファイルを指定します。

    設定するフォルダーとファイルを以下に示します。

    表B.2 設定するフォルダー

    ローカルディスク(リンク元)

    共有ディスク(リンク先)

    インストールフォルダー\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\certificate

    ドライブ名:\RCoordinator\certificate

    インストールフォルダー\Manager\Rails\db

    ドライブ名:\RCoordinator\db

    インストールフォルダー\Manager\Rails\log

    ドライブ名:\RCoordinator\log

    インストールフォルダー\Manager\Rails\tmp

    ドライブ名:\RCoordinator\tmp

    インストールフォルダー\Manager\sys\apache\conf

    ドライブ名:\RCoordinator\conf

    インストールフォルダー\Manager\sys\apache\logs

    ドライブ名:\RCoordinator\logs

    インストールフォルダー\Manager\var

    ドライブ名:\RCoordinator\var

    インストールフォルダー\ScwPro\scwdb

    ドライブ名:\RCoordinator\scwdb

    インストールフォルダー\ScwPro\tftp\rcbootimg

    ドライブ名:\RCoordinator\rcbootimg

    表B.3 設定するファイル

    ローカルディスク(リンク元)

    共有ディスク(リンク先)

    インストールフォルダー\Manager\Rails\config\rcx_secret.key

    ドライブ名:\RCoordinator\rcx_secret.key

    インストールフォルダー\Manager\Rails\config\rcx\rcxdb.pwd

    ドライブ名:\RCoordinator\rcxdb.pwd

    インストールフォルダー\ScwPro\Bin\ipTable.dat

    ドライブ名:\RCoordinator\ipTable.dat

    注意

    上記コマンドの実行前に、リンク元フォルダーの1つ上位のフォルダーに移動してください。

    ローカルディスクの"インストールフォルダー\Manager\sys\apache\logs"から共有ディスクの"ドライブ名:\RCoordinator\logs"へのリンクを設定する場合

    >cd インストールフォルダー\Manager\sys\apache <RETURN>
    >mklink /d logs ドライブ名:\RCoordinator\logs <RETURN>

  2. プライマリーノードのレジストリーを変更します。

    1. 変更するレジストリーをバックアップします。

      以下のコマンドを実行します。

      • x64の場合

        >reg save HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\SystemcastWizard scw.reg <RETURN>

      • x86の場合

        >reg save HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\SystemcastWizard scw.reg <RETURN>

    2. レジストリーを変更します。

      以下のコマンドを実行します。

      • x64の場合

        >reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\SystemcastWizard\ResourceDepot /v BasePath /d ドライブ名:\RCoordinator\depot\ /f <RETURN>

        >reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\SystemcastWizard\DatabaseBroker\Default /v LocalPath /d ドライブ名:\RCoordinator\scwdb /f <RETURN>

        >reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\SystemcastWizard\DHCP /v IPtableFilePath /d ドライブ名:\RCoordinator /f <RETURN>

      • x86の場合

        >reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\SystemcastWizard\ResourceDepot /v BasePath /d ドライブ名:\RCoordinator\depot\ /f <RETURN>

        >reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\SystemcastWizard\DatabaseBroker\Default /v LocalPath /d ドライブ名:\RCoordinator\scwdb /f <RETURN>

        >reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\SystemcastWizard\DHCP /v IPtableFilePath /d ドライブ名:\RCoordinator /f <RETURN>

        ドライブ名は、環境に合わせて変更してください。

    3. レジストリーの変更が失敗した場合、レジストリーを復元します。

      以下のコマンドを実行します。

      • x64の場合

        >reg restore HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\SystemcastWizard scw.reg <RETURN>

      • x86の場合

        >reg restore HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\SystemcastWizard scw.reg <RETURN>

      注意

      本手順で作成したレジストリーのバックアップファイルは、本手順以外で使用しないでください。


フォルダーとファイルのアクセス権の設定

本製品データベース用フォルダーのアクセス権の設定(プライマリーノード)

共有ディスクにコピーした本製品データベース用フォルダーのアクセス権を設定します。

プライマリーノードのコマンド プロンプトで以下のコマンドを実行します。

>cacls ドライブ名:\RCoordinator\db\data /T /P "NT AUTHORITY\SYSTEM:F" "BUILTIN\Administrators:F" "rcxdb:C" <RETURN>


マネージャーの管理LANのIPアドレス変更(プライマリーノード)

マネージャーの管理LANのIPアドレスを変更します。

「クラスタリソースの作成」の手順5.で設定した管理LANのIPアドレスを指定します。

  1. マネージャー用の"サービスまたはアプリケーション"の管理LAN用のIPアドレスをオンラインにします。

  2. プライマリーノードのコマンド プロンプトで以下のコマンドを実行します。

    >インストールフォルダー\Manager\bin\rcxadm mgrctl modify -ip IPアドレス <RETURN>

  3. 共有ディスクをセカンダリノードに割り当てます。

    フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[このサービスまたはアプリケーションを別のノードに移動(O)]-[1 - ノード ノード名 に移動]を選択します。

    ノード名には、セカンダリノードの名前が表示されます。


共有ディスク上のフォルダーのリンク設定(セカンダリノード)

本製品データベース用フォルダーのアクセス権の設定(セカンダリノード)

共有ディスクにコピーした本製品データベース用フォルダーのアクセス権を設定します。

セカンダリノードのコマンド プロンプトで以下のコマンドを実行します。

>cacls ドライブ名:\RCoordinator\db\data /T /G "rcxdb:C" /E <RETURN>


マネージャーの管理LANのIPアドレス変更(セカンダリノード)

マネージャーの管理LANのIPアドレスを変更します。

「クラスタリソースの作成」の手順5.で設定した管理LANのIPアドレスを指定します。

  1. セカンダリノードのコマンド プロンプトで以下のコマンドを実行します。

    >インストールフォルダー\Manager\bin\rcxadm mgrctl modify -ip IPアドレス <RETURN>

  2. 共有ディスクをプライマリーノードに割り当てます。

    フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[このサービスまたはアプリケーションを別のノードに移動(O)]-[1 - ノード ノード名 に移動]を選択します。
    ノード名には、プライマリーノードの名前が表示されます。


サービスリソースの登録

  1. マネージャー用の"サービスまたはアプリケーション"にマネージャーのサービスを追加します。
    以下の6つサービスを追加します。

    • Resource Coordinator Manager

    • Resource Coordinator Task Manager

    • Deployment Service

    • TFTP Service

    • PXE Services

    • Resource Coordinator DB Server (PostgreSQL)

    上記のサービスごとに、以下の手順を行います。

    1. フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[リソースの追加(E)]-[3 - 汎用サービス]を選択します。

      [新しいリソース ウィザード]画面が表示されます。

    2. "サービスの選択"で上記のサービスを選択し、<次へ(N)>>ボタンをクリックします。

      "確認"が表示されます。

    3. "確認"に表示された内容を確認し、<次へ(N)>>ボタンをクリックします。

      正常に構成されると、"概要"が表示されます。

    4. <完了(F)>ボタンをクリックします。

      すべてのサービスの設定が完了したあと、画面中央の"RC-manager の概要"の"その他のリソース"に追加したサービスが表示されているか確認します。

  2. マネージャー用の"サービスまたはアプリケーション"のサービスにレジストリーのレプリケーションを設定します。

    以下の表に従ってリソースのレジストリーのレプリケーションを設定します。

    • x64の場合

      設定対象のリソース

      レジストリーキー

      Deployment Service

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\SystemcastWizard\ResourceDepot

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\SystemcastWizard\DatabaseBroker\Default

      PXE Services

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\SystemcastWizard\DHCP

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\SystemcastWizard\PXE\ClientBoot\

    • x86の場合

      設定対象のリソース

      レジストリーキー

      Deployment Service

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Fujitsu\SystemcastWizard\ResourceDepot

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Fujitsu\SystemcastWizard\DatabaseBroker\Default

      PXE Services

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Fujitsu\SystemcastWizard\DHCP

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Fujitsu\SystemcastWizard\PXE\ClientBoot\

      設定時は、[ ]以降のレジストリーキーを入力します。

    上記のリソースごとに、以下の手順を行います。

    1. [フェールオーバー クラスタ管理]画面の画面中央に表示される"RC-manager の概要"の"その他のリソース"の対象リソースを右クリックし、表示されたメニューで[プロパティ(R)]を選択します。

      [対象リソースのプロパティ]画面が表示されます。

    2. [レジストリのレプリケーション]タブの<追加(D)>ボタンをクリックします。

      [レジストリ キー]画面が表示されます。

    3. "ルート レジストリ キー(R)"に上記のレジストリーキーを設定し、<OK>ボタンをクリックします。

      2つ目のレジストリーキーを設定する場合は、手順b.~c.を繰り返します。

    4. レジストリーキーの設定が終わったら、<適用(A)>ボタンをクリックします。

    5. 設定が適用されたら<OK>ボタンをクリックし、ダイアログを閉じます。

  3. マネージャー用の"サービスまたはアプリケーション"に汎用スクリプトを追加します。

    「クラスタリソースの作成」の手順1.で格納した3つのスクリプトファイル分の汎用スクリプトを追加します。すべての汎用スクリプトごとに、以下の手順を行います。

    1. フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[リソースの追加(E)]-[4 - 汎用スクリプト]を選択します。

      [新しいリソース ウィザード]画面が表示されます。

    2. "汎用スクリプト情報"の"スクリプト ファイル パス(S)"に「クラスタリソースの作成」の手順1.で格納したスクリプトファイルへのパスを設定し、<次へ(N)>>ボタンをクリックします。

      "確認"が表示されます。

    3. "確認"に表示された内容を確認し、<次へ(N)>>ボタンをクリックします。

      正常に構成されると、"概要"が表示されます。

    4. <完了(F)>ボタンをクリックします。

      すべての汎用スクリプトの設定が完了したあと、画面中央の"RC-manager の概要"の"その他のリソース"に追加した汎用スクリプトが表示されているか確認します。

  4. マネージャー用の"サービスまたはアプリケーション"配下のリソースの依存関係を設定します。

    以下の表に従ってリソースの依存関係を設定します。

    表B.6 リソースの依存関係の設定

    設定対象のリソース

    依存するリソース

    Resource Coordinator Manager

    共有ディスク

    Resource Coordinator Task Manager

    共有ディスク

    Resource Coordinator Sub Web Server(Mongrel)スクリプト

    Resource Coordinator Task Manager

    Resource Coordinator Sub Web Server(Mongrel2)スクリプト

    Resource Coordinator Task Manager

    Resource Coordinator Web Server(Apache)スクリプト

    共有ディスク

    Deployment Service

    PXE Services

    TFTP Service

    Deployment Service

    PXE Services

    管理LANの'IPアドレス'

    Resource Coordinator DB Server(PostgreSQL)

    共有ディスク

    上記のリソースごとに、以下の手順を行います。

    1. [フェールオーバー クラスタ管理]画面の画面中央に表示される"RC-manager の概要"の"その他のリソース"の対象リソースを右クリックし、表示されたメニューで[プロパティ(R)]を選択します。

      [対象リソースのプロパティ]画面が表示されます。

    2. [依存関係]タブの"リソース"に「表B.6 リソースの依存関係の設定」の「依存するリソース」の名前を選択し、<適用(A)>ボタンをクリックします。

    3. 設定が適用されたら<OK>ボタンをクリックします。


クラスタサービスの起動

  1. フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[このサービスまたはアプリケーションをオンラインにする(B)]を選択します。

    すべてのリソースがオンラインになることを確認します。

  2. マネージャー用の"サービスまたはアプリケーション"をセカンダリノードに切り替えます。

    セカンダリノードですべてのリソースがオンラインになることを確認します。

注意

管理LANサブネットを登録する場合は、追加で設定が必要です。

設定方法については、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「6.1.7 管理LANサブネットの登録【Windows】」の「マネージャーをクラスタで運用している場合の設定」を参照してください。


HBA address rename設定サービスのセットアップ

クラスタシステムにマネージャーと共にHBA address rename設定サービスを設定する場合は、本手順を行ってください。

本手順を行うことで、クラスタの待機系ノードでHBA address rename設定サービスが起動します。

  1. マネージャー用の"サービスまたはアプリケーション"をプライマリーノードに切り替えます。

    フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[このサービスまたはアプリケーションを別のノードに移動(O)]のプライマリーノードのリソース名を選択します。
    画面中央の"RC-manager の概要"の"現在の所有者"がプライマリーノードに切り替わります。

  2. セカンダリノードのHBA address rename設定サービスの起動情報を設定します。

    1. コマンド プロンプトで以下のコマンドを実行します。

      >"インストールフォルダー\WWN Recovery\opt\FJSVrcxrs\bin\rcxhbactl.exe" <RETURN>

      [HBA address rename設定サービス]ダイアログが表示されます。

    2. [HBA address rename設定サービス]ダイアログで以下の項目を設定します。

      管理サーバのIPアドレス

      「クラスタリソースの作成」の手順5.で設定した管理LANのIPアドレスを指定してください。

      ポート番号

      管理サーバと通信するためのポート番号を入力します。インストール時のポート番号は23461です。
      管理サーバの"rcxweb"のポート番号を変更している場合は、変更した番号を指定してください。

    3. <起動>ボタンをクリックします。

      "状態"が"動作中"になるか確認します。

    4. <停止>ボタンをクリックします。

      "状態"が"停止中"になるか確認します。

    5. <キャンセル>ボタンをクリックし、[HBA address rename設定サービス]ダイアログを閉じます。

  3. マネージャー用の"サービスまたはアプリケーション"をセカンダリノードに切り替えます。

    フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[このサービスまたはアプリケーションを別のノードに移動(O)]のセカンダリノードのリソース名を選択します。
    "RC-manager の概要"の"現在の所有者"がセカンダリノードに切り替わります。

  4. プライマリーノードのHBA address rename設定サービスの起動情報を設定します。

    手順2.と同じ手順で行います。

  5. マネージャー用の"サービスまたはアプリケーション"をオフラインにします。

    フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[このサービスまたはアプリケーションをオフラインにする(T)]を選択します。

  6. HBA address rename設定サービス用の"サービスまたはアプリケーション"を作成します。

    1. フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]を右クリックし、表示されたメニューで[その他のアクション(O)]-[空のサービスまたはアプリケーションの作成(E)]を選択します。

      [サービスとアプリケーション]配下に[新しいサービスまたはアプリケーション]が作成されます。

    2. [新しいサービスまたはアプリケーション]を右クリックし、表示されたメニューで[プロパティ(R)]を選択します。

      [新しいサービスまたはアプリケーションのプロパティ]ダイアログが表示されます。

    3. [全般]タブの"名前(N)"を変更し、"優先する所有者(P)"でセカンダリノードのリソース名を選択し、<適用(A)>ボタンをクリックします。

    4. 設定が適用されたら<OK>ボタンをクリックします。

    以降、HBA address rename設定サービス用の"サービスまたはアプリケーション"の名前を"RC-HBAar"と設定したものとして説明します。

  7. HBA address rename設定サービス用の"サービスまたはアプリケーション"に汎用スクリプトを追加します。

    1. フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-HBAar]を右クリックし、表示されたメニューで[リソースの追加(E)]-[4 - 汎用スクリプト]を選択します。

      [新しいリソース ウィザード]画面が表示されます。

    2. "汎用スクリプト情報"の"スクリプト ファイル パス(S)"に以下のスクリプトファイルのパスを設定し、<次へ(N)>>ボタンをクリックします。

      "確認"が表示されます。

      スクリプトファイルのパス
      インストールフォルダー\Manager\cluster\script\HBAarCls.vbs

    3. "確認"に表示された内容を確認し、<次へ(N)>>ボタンをクリックします。

      "概要"が表示されます。

    4. <完了(F)>ボタンをクリックします。

      画面中央の"RC-HBAar の概要"の"その他のリソース"に、追加した"HBAarCls スクリプト"が表示されているか確認します。

  8. マネージャー用の"サービスまたはアプリケーション"に、HBA address rename設定サービス用の"サービスまたはアプリケーション"を連携起動させる汎用スクリプトを追加します。

    1. フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[リソースの追加(E)]-[4 - 汎用スクリプト]を選択します。

      [新しいリソース ウィザード]画面が表示されます。

    2. "汎用スクリプト情報"の"スクリプト ファイル パス(S)"に以下のスクリプトファイルのパスを設定し、<次へ(N)>>ボタンをクリックします。

      "確認"が表示されます。

      スクリプトファイルのパス
      インストールフォルダー\Manager\cluster\script\HBAarClsCtl.vbs

    3. "確認"に表示された内容を確認し、<次へ(N)>>ボタンをクリックします。

      "概要"が表示されます。

    4. <完了(F)>ボタンをクリックします。

      画面中央の"RC-manager の概要"の"その他のリソース"に追加した"HBAarClsCtl スクリプト"が表示されているか確認します。

  9. マネージャー用の"サービスまたはアプリケーション"配下のリソースの依存関係を設定します。

    以下の表に従ってリソースの依存関係を設定します。

    表B.7 リソース依存関係の設定

    設定対象のリソース

    依存するリソース

    PXE Services (*1)

    HBAarClsCtl スクリプト

    HBAarClsCtl スクリプト

    管理LANの'IPアドレス'

    *1: PXE Servicesについては、「サービスリソースの登録」の手順4.で設定していますが、上記のとおりに変更してください。

    上記のリソースごとに、リソースの依存関係を設定します。
    リソースの依存関係の設定方法については、「サービスリソースの登録」の手順4.を参照してください。

  10. "HBAarClsCtl スクリプト"の実行時に参照するプロパティを設定します。

    プライマリーノードのコマンド プロンプトで以下のコマンドを実行してください。

    >CLUSTER RES "HBAarClsCtl スクリプト" /PRIV HBAGroupName="RC-HBAar"<RETURN>

    注意

    HBAarClsCtl スクリプトには手順8.で追加した汎用スクリプトの名前を、RC-HBAarにはHBA address rename設定サービス用の"サービスまたはアプリケーション"の名前を指定してください。

  11. マネージャー用の"サービスまたはアプリケーション"をオンラインにします。

    1. フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[このサービスまたはアプリケーションをオンラインにする(B)]を選択します。

      "RC-manager"のすべてのリソースがオンラインになることを確認します。

    2. フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-HBAar]をクリックします。

      "RC-HBAar の概要"の"状態"がオンラインで、"現在の所有者"がプライマリーノードになっているか確認します。

  12. プライマリーノードのHBA address rename設定サービスの状態を確認します。

    1. コマンド プロンプトで以下のコマンドを実行します。

      >"インストールフォルダー\WWN Recovery\opt\FJSVrcxrs\bin\rcxhbactl.exe" <RETURN>

      [HBA address rename設定サービス]ダイアログが表示されます。

    2. [HBA address rename設定サービス]ダイアログの"状態"が"動作中"になっているか確認します。

    3. <キャンセル>ボタンをクリックし、[HBA address rename設定サービス]ダイアログを閉じます。

  13. マネージャー用の"サービスまたはアプリケーション"をプライマリーノードに切り替えます。

    1. フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[このサービスまたはアプリケーションを別のノードに移動(O)]のプライマリーノードのリソース名を選択します。

      "RC-manager の概要"の"現在の所有者"がプライマリーノードに切り替わります。

    2. フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-HBAar]をクリックします。

      "RC-HBAar の概要"の"状態"がオンラインで、"現在の所有者"がセカンダリノードになっているか確認します。

  14. セカンダリノードのHBA address rename設定サービスの状態を確認します。

    手順12.と同じ手順で行います。

    注意

    • フェールオーバークラスタのログレベルは3(デフォルト値)以上を設定してください。

      コマンド プロンプトで以下のコマンドを実行することで、ログレベルの確認と変更ができます。

      ログレベルの確認

      >CLUSTER /PROP:ClusterLogLevel <RETURN>

      ログレベルの変更(3を指定する場合)

      >CLUSTER LOG /LEVEL:3 <RETURN>

    • 「HBA address rename設定サービスのセットアップ」で設定するHBA address rename設定サービス用の"サービスまたはアプリケーション"は、マネージャー用の"サービスまたはアプリケーション"のオンライン処理と連動して、マネージャーとは別のノードでオンラインになるように制御しています。
      HBA address rename設定サービス用の"サービスまたはアプリケーション"については、[フェールオーバー クラスタ管理]画面からの操作で、ノードの移動は行わないでください。