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Interstage Information Storage トラブルシューティング集
Interstage

2.2.1 資源管理常駐プロセス(dcdaemon)が起動できない

資源管理常駐プロセス(dcdaemon)を起動したときに発生するトラブル、および対処方法について説明します。



2.2.1.1 資源管理動作環境定義ファイルの指定に誤りがある

現象

dcdaemonを起動すると画面に以下のメッセージを出力して異常終了する。

FSP_INTS-IS_IIS: ERROR: dcx00300-e: エラーが発生しました。(DCM_Main_0000 エラーコード=-2000641)

確認方法

dcdaemonを起動したユーザーに環境変数「dcsysenv」が正しく定義されているかを確認してください。

echo $dcsysenv <Enter>

dcsysenvが定義されていない、またはdcsysenvに定義されているパスが誤っている場合は、本現象が発生します。

dcsyeenvには" /opt/FJSViis/etc/dc_sysenv"を定義する必要があります。


原因

dcdaemonは環境変数dcsysenvに設定されたパスから資源管理動作環境定義ファイルを読み込みます。

環境変数が定義されていない、または定義されている内容が誤っていると、動作環境を読み込めないため起動に失敗します。


問題発生時の対処方法

環境変数dcsysenvを正しく定義しなおし、dcdaemonを再起動してください。

参照

環境変数の設定については“導入ガイド”の“ 環境変数の設定”を参照してください。


2.2.1.2 資源管理ログ出力先の指定に誤りがある

現象

dcdaemonを起動すると画面に以下のメッセージを出力して異常終了する。

FSP_INTS-IS_IIS: ERROR: dcx00300-e: エラーが発生しました。(DCM_Main_0000 エラーコード=-8050141)

確認方法

資源管理動作環境定義ファイルに記述した以下のパラメタを確認してください。

  • DE_SYSLOGFILE

パラメタに指定されているパスがファイルではない場合、本現象が発生します。


原因

資源管理動作環境定義ファイルのDE_SYSLOGFILEパラメタに指定したファイルに資源管理ログが出力できないとdcdaemonは起動できません。


問題発生時の対処方法

資源管理動作環境定義ファイルのDE_SYSLOGFILEパラメタに指定したパスを修正してください。

修正が完了したらdcdaemonを再起動してください。

ポイント

ロードコマンドや蓄積データファイル削除など資源管理コマンドもDE_SYSLOGFILEの指定が誤っていると異常終了します。

参照

資源管理動作環境定義ファイルのパラメタについては“導入ガイド”の“資源管理動作環境定義ファイルのパラメタ”を参照してください。


2.2.1.3 資源管理動作環境定義ファイルの記述方法に誤りがある

現象

dcdaemonを起動すると画面に以下のメッセージを出力して異常終了する。

FSP_INTS-IS_IIS: ERROR: dcx00300-e: エラーが発生しました。(DCM_Main_0000 エラーコード=-2000241)

確認方法

資源管理動作環境定義ファイルの内容を確認し、コメントの先頭に"#"が無い、指定できないパラメタが記述されているなど、資源管理動作環境定義ファイルの記述方法に誤りがないか確認してください。

資源管理動作環境定義ファイルの記述内容に誤りがあった場合、本現象が発生します。


原因

資源管理動作環境定義ファイルの記述方法に誤りがあるとdcdaemonは起動できません。


問題発生時の対処方法

資源管理動作環境定義ファイルを修正して、dcdaemonを再起動してください。

参照

資源管理動作環境定義ファイルの記述方法については“導入ガイド”の“資源管理動作環境定義ファイルのパラメタ”を参照してください。