名前
形式(RDBディクショナリとRDBディレクトリファイルのリカバリ)
rdbrcvdic -F -f 退避先名@デバイス名 [{ :デバイス名 } ... ]
[ -du RDBディレクトリ
ファイルサイズ
[ -eu 拡張量 ] ]
[{ -a アーカイブログ退避先名@デバイス名
[{ : アーカイブログ退避先名@デバイス名} ... ]
| -l ファイル名 }]
-w ワークファイルパス名
[{ :ワークファイルパス名 } ... ]
[ -y ]
[ -ddl ]
形式(RDBディクショナリとRDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイルのリカバリ)
rdbrcvdic -F -f 退避先名@デバイス名 [{ :デバイス名} ... ]
[{ -a アーカイブログ退避先名@デバイス名
[{ : アーカイブログ退避先名@デバイス名} ... ]
| -l ファイル名 }]
-w ワークファイルパス名
[{ :ワークファイルパス名 } ... ]
-z
[ -y ]
形式(RDBディレクトリファイルのリカバリ)
rdbrcvdic -L -r { ローデバイス名 | ファイルパス名 }
[ -du RDBディレクトリ
ファイルサイズ
[ -eu 拡張量 ] ]
[ -ddl ]
形式(RDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイルのリカバリ)
rdbrcvdic -L -r { ローデバイス名 | ファイルパス名 }
-z
形式(RDBディクショナリとRDBディレクトリファイルのLOADモードリカバリ)
rdbrcvdic -L -f 退避先名@デバイス名 [{ :デバイス名} ... ]
[ -du RDBディレクトリ
ファイルサイズ
[ -eu 拡張量 ] ]
[ -y ]
[ -ddl ]
形式(RDBディクショナリとRDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイルのLOADモードリカバリ)
rdbrcvdic -L -f 退避先名@デバイス名[{ :デバイス名} ... ]
-z
[ -y ]
機能説明
RDBディクショナリおよびRDBディレクトリファイルをリカバリします。
オプション
資源管理停止中にRDBディクショナリの退避データおよびアーカイブログファイルの内容に従ってRDBディクショナリおよびRDBディレクトリファイルをFWモードでリカバリします。
FWモードのリカバリとは、当該資源管理を、アーカイブログを適用して、最新状態にまでリカバリする場合に指定する方法です。
資源管理停止中にRDBディクショナリまたはRDBディレクトリファイルをLOADモードでリカバリします。
LOADモードのリカバリとは、当該資源管理を、退避データの取得時点の状態にまでリカバリする場合に指定する方
法です。
-fオプションでRDBディクショナリの退避データが指定された場合は、RDBディクショナリの退避データの内容に従ってRDBディクショナリおよびRDBディレクトリファイルをリカバリします。
-fオプションの指定がない場合には、RDBディクショナリおよび資源管理の内容から、RDBディレクトリファイルをリカバリします。
退避先名には、RDBディクショナリの退避データのバックアップ時に指定した退避先名またはFIFOの特殊ファイル名を指定します。
退避先名の後を、“@”で区切り、退避先のデバイス名を指定します。
退避先名にデータのバックアップ時に指定した退避先名を指定した場合、デバイス名には、文字型特殊装置(/dev/rmt/*、/dev/st*または/dev/nst*)または、UNIX系の一般ファイルのディレクトリへの絶対パス名を指定します。
デバイス名にUNIX系の一般ファイルを指定した場合は、デバイス名を“:”で区切ることにより複数指定できますが、複数記述の際には空白をはさむことはできません。
また、UNIX系の一般ファイルと文字型特殊装置(/dev/rmt/*、/dev/st*または/dev/nst*)を混在して記述することはできません。
退避先名にFIFO特殊ファイル名を指定した場合、デバイス名には、FIFO特殊ファイルの存在するディレクトリの絶対パス名を指定します。
退避先名には、データのバックアップ時に使用したFIFO特殊ファイル名と同じものを使用する必要はありません。
リカバリに使用する退避データは、FIFO特殊ファイルで取得したものを指定してください。
退避先名に指定できる長さは、120バイトまでです。
デバイス名に指定できる長さは、120バイトまでです。
RDBディクショナリが作成されているローデバイス名またはファイルパス名を指定します。
ファイルパス名には絶対パス名を指定します。
ファイルパス名に指定できる長さは、255バイトまでです。
RDBディレクトリファイルのサイズを、メガバイト単位で指定します。
1以上4194303(4テラバイト-1メガバイト)以下の値を、単位の“M”を付加した形式で指定します。
省略した場合は、1Mを指定したものとみなします。
RDBディレクトリファイルの拡張サイズをメガバイト単位で指定します。
1以上1024以下の値を、単位の“M”を付加した形式で指定します。
省略した場合は、1Mを指定したとみなします。
アーカイブログ退避先名には、リカバリで必要なすべてのアーカイブログ退避ファイル名を指定します。
アーカイブログ退避先名の後を、“@”で区切り、退避先のデバイス名を指定します。
デバイス名には、文字型特殊装置(/dev/rmt/*、/dev/st*または/dev/nst*)または、UNIX系の一般ファイルのディレクトリへの絶対パス名を指定します。
アーカイブログ退避先名@デバイス名の記述は“:”で区切ることにより複数指定できます。
複数指定する場合は、アーカイブログ退避ファイルを取得した順に指定してください。
このとき、空白をはさむことはできません。
アーカイブログ退避先名に指定できる長さは、120バイトまでです。
デバイス名に指定できる長さは、120バイトまでです。
リカバリで必要なアーカイブログ退避先名を以下の形式で列挙したファイルを絶対パス名で指定します。
ファイル名に指定できる長さは、OSで定義される最大バイト数までです。
アーカイブログ退避先名には、リカバリで必要なアーカイブログ退避ファイル名を指定します。
デバイス名には、文字型特殊装置(/dev/rmt/*、/dev/st*または/dev/nst*)または、UNIX系の一般ファイルのディレクトリへの絶対パス名を指定します。
アーカイブログ退避先名@デバイス名を、改行または“:”で区切り、複数指定します。
この時、改行と“:”は混在してもかまいません。
また、改行または“:”からアーカイブログ退避先名@デバイス名までの空白あるいはアーカイブログ退避先名@デバイス名から改行または“:”までの空白は、読みとばされます。
アーカイブログ退避先名に指定できる長さは、120バイトまでです。
デバイス名に指定できる長さは、120バイトまでです。
作業用ファイルを格納するためのディレクトリを絶対パス名で指定します。
この記述も-aオプションと同様に“:”で区切ることにより複数指定できますが、複数記述の際には空白をはさむことはできません。
複数記述を行う際にはすべてのパスに対して、そのパスが存在すること、および書込み権があることを確認してください。
ワークファイルパス名に指定できる長さは、130バイトまでです。
作業用領域として必要な容量は、テンポラリログファイルのAIログ域見積りと同じです。詳細は、“導入ガイド”の“資源管理の資源”の“テンポラリログ設定項目一覧”を参照してください。
RDBディクショナリに関する資源をリカバリする場合に指定します。
デバイス名に磁気テープ装置を指定し、かつ、本オプションを指定した場合、入力要求のメッセージを出力しないで、セットされている磁気テープを処理対象として処理を行います。
磁気テープがセットされていない場合は、処理を行わずにコマンドを終了します。
退避データが複数の磁気テープにまたがる場合は、2本目以降の磁気テープがセットされているかの確認が行われます。
資源管理の定義だけがリカバリされます。
RDBディレクトリファイルの資源管理資源のアクセス情報はリカバリされません。
したがって、本オプションにより、資源管理をアクセス禁止状態にします。
使用例
例1
資源管理停止中にRDBディクショナリとRDBディレクトリファイルのリカバリを行います。
rdbrcvdic -F -f dicback@/backup/rdb -du 1M -a arc0001@/backup/rdb -w /home/rdb1/work
例2
資源管理停止中にRDBディクショナリとRDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイルのリカバリを行います。
rdbrcvdic -F -f dicback@/backup/rdb -a arc0001@/backup/rdb:arc0002@/backup/rdb -w /home/rdb1/work -z
例3
資源管理停止中にRDBディレクトリファイルのリカバリを行います。
rdbrcvdic -L -r /dev/rdsk/c1t2d0s1 -du 1M
例4
資源管理停止中にRDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイルのリカバリを行います。
rdbrcvdic -L -r /dev/rdsk/c1t2d0s1 -z
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
0 : 正常終了
0以外 : 異常終了
注意事項
本コマンドは、スーパーユーザーだけ実行可能です。
RDBディクショナリの追加割当ておよび容量拡張(rdbaldicコマンド)または再配置(rdbgcdicコマンド)を使用した場合、以前に採取したRDBディクショナリの退避データを用いたリカバリはできません。これらの機能を利用した後には、rdbdmpdicコマンドを利用してRDBディクショナリの退避データを採取し直す必要があります。
-fオプションおよび-aオプションのデバイス名に、文字型特殊装置(/dev/rmt/*、/dev/st*または/dev/nst*)を指定した場合は、テープ装置に-fオプションに対するデバイスを装着し、次に-aオプションに対するデバイスを装着してください。
本コマンド実行後は、破壊されている媒体や資源に関しては資源をアクセス禁止状態に設定します。
資源管理停止中にリカバリを行う場合、本コマンド実行後にアクセス禁止・更新抑止などの運用情報は一切引き継がれません。 あらかじめrdbinfコマンドにより運用情報を取得し、アクセス禁止・更新抑止などの運用情報を設定している場合には、本コマンド実行後に再度設定するようにしてください。
デバイス名に磁気テープ装置を指定した場合は、コマンド開始時にテープが巻き戻されている必要があります。
RDBディクショナリ、RDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイルまたはRDBディレクトリファイルに異常発生後、いったん資源管理を停止した場合、停止中のリカバリ処理を実施しないと、資源管理を起動できません。
フェイルオーバ運用での、RDBディレクトリファイルのリカバリを行う場合、RDBディレクトリファイルは、RDB構成パラメタファイルで指定したローデバイスに、資源管理用のRDBディレクトリファイルとRDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイルの両方が作成されます。このため、-zオプションを指定して、RDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイルだけリカバリすることはできません。