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Interstage Information Storage 解説書
Interstage

A.1 DSSファイルシステムの概要

DSS(Dynamic Store Services) ファイルシステムは、共用ディスク装置を接続した複数の Linux システムから同時アクセス可能なファイルシステムです。(このようなファイルシステムを共用ファイルシステムと呼びます。ext3 など、1つのノード内で使用するファイルシステムをローカルファイルシステムと呼びます。)

ポイント

ノードとは、1つのオペレーティングシステムが動作する1つの計算機です。Interstage Information Storageを構成する個々のサーバマシン(またはサーバ)のことです。

本書では、サーバとノードを同等の意味としています。

DSSファイルシステム は ext2 および ext3 と API 互換を持つ、高信頼および高性能なファイルシステムです。

DSS ファイルシステムでは、複数ノードからのファイルデータ更新に対して、一貫性/整合性を保ちます。これにより、複数ノードで分散アプリケーションを実行する場合に、従来の API をそのまま使用して該当アプリケーションのデータの受渡しを実現できます。

また、ノードがダウンしても他のノードでのファイルオペレーションが継続できるため、ファイルシステムへの高可用性が求められる環境に特に適しています。

DSS ファイルシステムの主な機能には、以下があります。