DSS(Dynamic Store Services) ファイルシステムは、共用ディスク装置を接続した複数の Linux システムから同時アクセス可能なファイルシステムです。(このようなファイルシステムを共用ファイルシステムと呼びます。ext3 など、1つのノード内で使用するファイルシステムをローカルファイルシステムと呼びます。)
ポイント
DSSファイルシステム は ext2 および ext3 と API 互換を持つ、高信頼および高性能なファイルシステムです。
DSS ファイルシステムでは、複数ノードからのファイルデータ更新に対して、一貫性/整合性を保ちます。これにより、複数ノードで分散アプリケーションを実行する場合に、従来の API をそのまま使用して該当アプリケーションのデータの受渡しを実現できます。
また、ノードがダウンしても他のノードでのファイルオペレーションが継続できるため、ファイルシステムへの高可用性が求められる環境に特に適しています。
DSS ファイルシステムの主な機能には、以下があります。
一貫性を維持した同時共用アクセス
高可用性
ファイルアクセスの高速化
高拡張性